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2021年4月6日 参議院厚生労働委員会(第6回) 足立信也参議院議員 過剰診断についてのご発言 文字起こし

2021年4月6日 参議院 厚生労働委員会(第6回)

医師でもある 足立信也参議院議員(国民民主党・新緑風会) 
堀内詔子 環境副大臣 内閣府副大臣

3時25分から


足立信也参議院議員

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堀内副大臣来ていただいたので そこだけはいかないといけないと思います

3月9日 皆さんご存知だとおもいますが
原子放射線に関する国連科学委員会が2020年度版の報告書をだしました
福島の原発事故に関する被曝の件です

この委員会の報告というのは IAEA なども議論の基本になる
中心的な考え方になる報告書です
まず、福島の方々の全身への被曝線量はおおかったのか
そうではなかったのか その点について どうでしょう


堀内 環境副大臣 

UNSCEARの2020年の報告書では
公衆被ばく線量は 2013年の報告書と比較して減少 または同程度であり
放射線被曝が直接的な原因となるような
将来的な健康影響はみられそうにないという
というふうに報告されています


足立信也参議院議員


3問まとめてお答えいただいたようなかんじなのですが
まず福島の全身への被ばく線量  まず甲状腺
チェルノブイリでは490mSv 福島の大人は平均5.5 mSv
圧倒的に低い
地球上には自然の被曝というのがあって、
例えばヒマラヤであるとか ブラジルの高地だとか もともとおおいところがありますよね
そこに比べても 低い
これが1点目  
30万人の小児の甲状腺の検査で252人の甲状腺がん あるいは疑いとということになりました
この発見が多いとこの委員会でも何度もとりあげられていました が
発見が多いと言われている
その原因は何と結論づけていますか


堀内 環境副大臣 

委員ご指摘の いわゆる発見が多いというと点につきましては
甲状腺がんの検出数が増加している原因は放射線被曝ではなく
非常に感度が高い、もしくは精度がいいスクリーニング技法がもたらした結果と報告されているところであります


足立信也参議院議員

違う言葉で言うと過剰診断といいます
結論づけられています

それから 韓国はですね
同じように20年間で超音波検査を利用した検査をやって
甲状腺がんが16倍発見されたのですね
しかし 治療しても死亡率は全然変わらなかったってことなのです
私も 外科の先生も 自然に消えていく 甲状腺がんを いっぱいみています

結論を申し上げます
これは過剰診断だというふうになっています

3点目 報告書の結論としてですね
放射線関連の癌発生率について 今後どう予想していますか

堀内 環境副大臣 

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UNSCEARの2020年の報告書では放射線被曝から推定される甲状腺がんの発生を評価し
いずれの年齢層においても 甲状腺がんの発生は見られそうにないと結論づけております

また 被ばく線量がとても低いために 白血病 乳がん および他の固形ガンなどの増加が認められることは予想されない
と言う趣旨の記載がされていると認識しています


足立信也参議院議員


繰り返しますが この委員会でこの報告書は IAEAはもちろんのこと
いろんな各国の原子力政策を議論するきほんになる報告書ですから これは
そうはいってもという意見はまだいっぱい出るでしょうが
やはりそういう報告書をもとに議論していかないと
何から何まで疑ってかかると言うのは何も結論が出てこない
風評とひとことでは私は言いませんけれど
復興を考えた時に将来的に放射線が原因の発癌と ほとんど予想できないという
ことは極めて大きい
このことは もう少し政府の方が声をあげていってもらっていいと思いますと言うことを申し上げたいと思います

3時間30分まで


と、たぶんこうおっしゃっていたのではと

漢字間違いとか聞き取りが間違っていたらまた修正します




こちらは別の話ですが、

以前に細野議員のご質問にたいして小泉環境大臣がお答えになった過剰診断の話こちらは環境省のホームページに出ています

細野先生から先日の質疑で甲状腺検査、このことについて特に、やはり望まない方が、子どもたちが学校の授業中にやっているということで、結果として同調圧力のような形で、受けたくないのに受けざるを得ないような状況、仮にそれがあるとしたら正していかなければいけないんじゃないかと。そして、この甲状腺ということを考えたときに過剰診断ですよね、こういったことのリスク、そして、それが仮にあって発見をされて、手術などをして、その後に長期にわたって薬をずっと飲み続けなければいけないような生活が待っていること、このデメリットを全然知らされていないじゃないかという、これに対しては、私も改善すべきは改善する必要があるだろうというふうに思いますので、早速省内でも議論をしまして、甲状腺検査を実施している福島県に対して、希望する方が円滑に受診できる環境と、希望しない方が受診するように誘導されない環境、これを確保するための具体的な取組について助言できるように、今、省内でも検討を進めています。前向きな検討が進んでいますので、この御指摘、また御提言を受けたことを私なりに少しでも、受診を望まない福島県の子どもたちがその思いをちゃんと果たすことができるように、同調圧力の中で受けたくないのに受けなきゃいけないということにならないように、これはちょっと動かしたいと思います。


2022年4月 追記します

足立信也参議院議員(国民民主党・新緑風会) が

第208回国会(常会)で「福島県民健康調査「甲状腺検査」に関する質問主意書」を2022年2月にだされています。以下から見ることができます。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/208/meisai/m208018.htm

福島県民健康調査「甲状腺検査」に関する質問主意書 令和4年2月24日
答弁書受領日 令和4年3月8日