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ヘイデン・パーカー選手に夢中

毎週末、大学ラグビーをテレビ観戦していたら、J COMでなんと2019年のサンウルブスの全試合を放映し始めた。以前にも飛び飛びで見ていたが、第1節からどんどん放映される試合をとりあえず録画。時間を見つけてみていると、すっかりヘイデン・パーカー選手に夢中になってしまった。

キックの正確さはもう言わずもがな、あの小柄な身体でタックルにいくし、ボールを持つことが多いから激しいタックルも受けるし、トライに走る相手選手を最後まで追いかける。2020年のサンウルブスしか見ていないし、所属の神戸製鋼ではダン・カーター選手が登場していたから、正直言ってノーマークだったのだ。

私のラグビーの楽しみ方は、注目選手を見つけること。なんせルールがわからないので、ぼーっと見ていると何か起こっているかわからないことが多い。一人の選手に注目して見ているほうが試合の流れがわかりやすい。

スタンドオフ(SO)のポジションは孤独だ(と勝手に思う)。みんなが後ろで水を飲んでいても、周りがどんなに騒がしくても、一人冷静にボールを蹴る。いつものように落ち着いて、そして機械のようにいつも同じ調子で蹴るのだ。コンバージョンにしろ、ペナルティにしろ、キックの成功率が高いのはチームにとってものすごくありがたいことだ。だからサンウルブスのヘイデン・パーカーはチームの宝だ(と勝手に思う)

SOはきっと練習も孤独なんだろうなあ。ウェイトトレーニングで体を鍛えて、走りこんで、ポジション練習して、さらに一人で黙々とキックの練習をする。角度を変えて、距離を変えて。ワールドカップの試合前に、そんなふうに一人で黙々とボールを蹴る田村優選手を見た。

でも、身体も鍛えないといけない。ヘイデン・パーカー選手は小柄だ。ボールが集まるポジションだから狙われる。タックルを受けて激しく飛ばされるシーンを何度も見たし、大きな選手に子供のようにボールごと抱えあげられることも何度もあった。「いやー、黄金の右足(左足?両方できるんだっけ?)なんだから、そんなひどいことしないで」とすでに終わっている試合だということも忘れ、思わず叫んでしまった。そんなに激しくあたられても彼はなんども起き上がる。まあ、ラグビー選手はそういうものだが、どこを痛めている様子もなくすぐに戦線に復帰してまた走り回る。そんなひたむきさにも心惹かれる。

1月に開幕するトップリーグ。各チームに注目選手を見つけているが、神戸製鋼は今年SOに元オールブラックスのアーロン・クルーデン選手を獲得した。去年まではダン・カーター選手がいたし、同じポジションに大物選手が次々ときて、心穏やかじゃないだろう(と、これまた勝手に思う)。

サンウルブスの試合がもう見られないのは淋しい。試合を続けて見ていると、すごく面白い。よく走ってボールを回して、アタックしてふっ飛んで・・。とにかく激しいが、その人間離れした強靭さに驚くし、彼らが繰り出すスーパープレイに魅了される。もっと早くからラグビーを好きになっていたら、とつくづく思う。

ヘイデン・パーカー選手、トップリーグでもきっとやってくれるだろう。開幕が楽しみだ。そういえば、最初のころ、「ヘイデン・パーカー」選手と「ファンデンヒーファー」選手の名前がどうにも覚えられなかったことを思いだした。

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