デジタルツインに興味を持った話

[Digital twin]
A digital twin is a digital replica of a living or non-living physical entity.
(from Wikipedia)


こんにちは。西村です。

ウィキペディアの記事日本語版もあったのですが、直訳みたいな感じだったので英語版にしておきました。読めない。


今回も(?)ITの専門生らしい話をしようかなと思います。


皆さんは「デジタルツイン」「ミラーワールド」と言った言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
私はつい先日初めて知りました。

調べてみるとこれがなんとも面白そう。でもちょっと難しい。


今回は世界を変える先進技術のお話です。



デジタルツインとは


 現実にある機械や装置、人の動きや状態などの情報をもとに、
デジタルのデータ上でそっくりそのまま同じものを作ってしまおう

というものです。


 デジタルツインの凄いところは、現実世界の情報を随時更新してリアルタイムでデジタルと連動させることができる点です。

 今も様々な現場でデジタルのシミュレーションというのは行われていると思いますが、リアルタイムで状態を連動させられるところがシミュレーションとの大きな違いになります。


 ミラーワールドというのはデジタルツインの考え方を大きくしたもので、私たちが住んでいる世界と同じ大きさの、鏡合わせのようなそっくりの世界を構築してしまおうというものです。

 現実世界のデータはどんどん蓄積されていきますから、昔の街の姿を再現することもできるかもしれません。シミュレーション技術により未来の姿を想像して創造することもできるでしょう。

 もし本当に完成して広く普及すれば、世界旅行や時間旅行も簡単に体験することができるようになるでしょう。


 漫画や小説に描かれていた近未来がすぐそこまで来ているのです。



どんなことに使われているの


 デジタルツインの技術はもう既に利用されています
幾つか例を挙げてみると、


1.航空機エンジン

 アメリカの航空エンジンメーカー、GE・アビエーションでは、ジェットエンジンに設置されたいくつものセンサーによって飛行中のエンジンのチェックが行われています。

 これによるデータがエンジンの開発に用いられたり、また異常が発生した際には迅速な発見、修理が行われたりといった活用がされています。


2.デジタルワールドカップ

 2018年のサッカーワールドカップでは、選手やボールの動きがデジタルツインによってリアルタイムで再現されました。

 この情報は監督の元へ送られ、選手の状態の把握やより良い戦術の判断に使われました。またレフェリーの判定にも利用されました。


3.バーチャル・シンガポール

 シンガポールでは、2014年から「バーチャル・シンガポール」という計画が進行しています。地形や建造物、交通網など全てを再現し、都市の変化や人の動きを可視化しようという試みです。



 これらの例から、デジタルツインの技術は


・スピード感が重要で、リアルタイムの情報が求められるもの

・より高い安全性が求められるもの

・製造された後、物の動きや状態を継続的に知る必要があるもの

・規模が大きく、実際に試作をすると莫大な人手や経費がかかってしまうもの

・大量のデータ、細かなデータの入手が必要なもの



このような事業に求められている感じがします。



おわりに&感想


 デジタルツイン、近未来的な先進技術と言った感じがして個人的にとてもワクワクします


 近いうちに活用されそうなところで言うと、交通インフラ系なんかとは相性が良い気がします。定期的に必要な電車や車のメンテナンスのコストが少なくなったり、安全性がさらに向上したりしそうです。めんどくさい車検もなくなるかもしれません。

 あとは寝具や靴なんかはどうでしょうか。どこに力が加わっているのか、どこが損耗しやすいのかなどが一人ひとりのレベルで分かれば、それぞれに合った調整が細かにできるようになると思います。そうすればより快適な生活が送れそうです。


 考え始めればキリがないですが、様々な場面で身近に活用されそうな技術です。今後どのような分野で利用されていくのか、是非とも注目して見ていきたいですね。





 どこにアンテナを張れば、どこを見ていればこれ系の情報を見つけやすいのか、教えてください偉い人。




最後まで読んで下さりありがとうございました。次回もどうぞよしなに。

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