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写経


こんにちは。西村です。


ここ一週間ほどの話なのですが、最近、写経をしております

私自身、特段信心深いということはないのですが、やってみるとこれが意外と面白い

ということで、今日は写経のお話です。




写経とは


写経とは、お経を書き写すことです。そのまんま。


印刷技術が発明される以前は、教えを流布するために行われていました。

写経をすること自体が善行であるという考えもあります。

また最近では、写経をすることでリラックスできる、頭がスッキリするということで写経をする人も増えているようです。




私が写経をするに至った経緯


大した理由ではありません。

学校の課題で製作があり、それに使用するために筆ペンの練習をしたかったのです。

前々から写経には少し興味があったので、それでやってみるかと。


怒られそうな程理由が大したことない。


私は小・中学生の9年間習字をやっておりまして、何度か賞をいただいたこともあります。

しかし、どうも細筆が苦手でして、太筆の文字が上手くいっても名前書きでコケるということがよくありました。

筆ペンも感覚としては細筆に近いので長いこと苦手意識があったのですが、少し期間を空けて書いてみると思った程書けなくはないですね。

筆の感じも少しずつ思い出してきて、文字を書くのがとても楽しいです。




般若心経とは


仏教の経典の一つです。正式には般若波羅蜜多心経といいます。

日本では一番有名なのではないでしょうか。

玄奘(三蔵法師)がインドより中国に持ち帰り漢字に翻訳したものと言われています。


全文は300字程なので、丁寧に書いてもそれほど時間は掛からず、割と気軽に写経することができます

教えの内容までは勉強していないのですが、折角なので今度調べてみてもいいですね。普通に興味があります。



少し話が逸れるのですが、皆さんはお経というと何を思い浮かべるでしょうか。

一口に仏教といっても宗派は多くありますので、お経や作法も多岐に渡るものかと思います。


私はというと、一番に思い浮かぶのは「南無妙法蓮華経」です。

父も私も信者という訳ではないのですが、お仏壇やお墓にお参りする際にはお題目を三回唱えるというのが慣例となっています。


他の家に行くと少しずつ違いがあって面白いですよね。

その辺りの歴史や文化を学んでみるのも面白そうです。


宗派の話は荒れそうなのでこの辺にしておきましょうか。


閑話休題。




普段使っている道具


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・漢字練習帳

・筆ペン

・お手本


これだけです。


お手本はパソコンで検索して見ています。勿論スマホでもいいです。

漢字練習帳は100均で買ったものです。

筆ペンは、Pentelの「ぺんてる筆」を使っています。毛筆感が強くて、書いていて気持ちがいいです。お気に入り。


私は使っていないのですが、お手本がセットになった写経用紙なるものもあるらしいです。お手本を下に敷いて模写も出来るみたいなので、そちらの方が敷居が低いかも知れません。




筆文字のコツ


「小学校の時以来筆を持っていない」「そもそも字を書くこと自体少ない」
という人も多いと思います。

どうせ書くのなら綺麗な字を書けるようになりたいものです。

ということで、簡単にではありますが筆で文字を書く際のコツを何点かお伝えしようかと思います。


・ 少し立てて筆を持つ

筆を持つときは、鉛筆を持つときと同じように、親指・人差し指・中指の三本で筆を支え、残りの二本を添えるようにして持ちます(太筆に関しては諸説あり)。

手首は机に置きます。しかし、手の側面は机につけないようにします。こうすると、鉛筆を持つときと比べて筆が立った状態になっているのではないでしょうか。

このように筆を持つことで、手首の可動域が広がるため、線を真っ直ぐ書きやすくなったり、線の太さの強弱をつけやすくなります。また、寝かせて筆を持つと線が太くなってしまうのですが、それを防ぐこともできます。


・ 始筆・終筆・折れの部分で筆を止める

始筆というのは筆を置いて線を書き始める部分、終筆は線を書き終えて筆を離す部分のことを言います。

ここで一旦筆を止めて書くことで、線の角を作ることができ、しっかりとした印象になります。


・ 横画は細め、縦画は太めに書く

筆ペンで書くと自然とそうなるのですが、意識することでスッキリとした字になります。あくまで「細め」「太め」なので、細すぎたり太すぎたりすると逆にアンバランスになってしまいます。


・ 横画は右上がりにする

線に勢いが生まれるので、字形が綺麗に見えます。また、真横に線を書くときよりもスペースを作り易く、窮屈さを解消できます。


・ 線に反りをつける

反りのつけ方は大きく二種類あります。

向勢(こうせい)は向かい合う画が膨らむような書き方で、丸く柔らかい印象になります。

背勢(はいせい)は向かい合う画が背を向けあうような書き方で、力強い印象になります。



字形に関しては「これが正解」といったものはないので、気に入った字をお手本に何度も何度も練習するのが一番の近道かと思います。


私も9年もやっていながらまだまだ下手くそだなと思っておりますので。




おわりに


今回は写経についてのお話でした。

お経を書き写すことで一つのことに没頭できますし、何より字を書くのが楽しいです。おすすめです。


因みにですが、私が般若心経で好きな部分は

「行深般若波羅蜜多時」(ぎょうじんはんにゃはらみったじ)と
「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦」(ぎゃーていぎゃーていはらぎゃーていはらそうぎゃーてい)です。

サビだと思っています。音の響きが好きです。

もし読経する機会がありましたら、サビを歌っていると思いながら唱えてみてください。


それでは。





最後まで読んで下さりありがとうございました。次回もどうぞよしなに。

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