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大人

星の王子さま
(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:1943)
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社会人3年目。

任される仕事も
その仕事に対する責任も
1年目とは比べものにならないくらい増えた。

充実感を得る一方で
自分と向き合う時間が取れない。
気がついたら1ヶ月経っている…
なんてことも。

自分の人生なのに
自分で選んだ道ではあるけど
自分でどうにもできないことに対するモヤモヤが
全身を包んでいる。

そんなある日、読んでみたくなったこの作品。
知っていたけど、有名過ぎて、今更感もあって、
なんとなく手を出せないでいたお話。

フィーリングって大事。
なんとなくそのとき、必要な言葉がもらえる。
不思議だけど、
本も音楽もそんな出会いがたくさんある。

読み終わったときに、
身体中が浄化され、
今、自分にいらないものが
涙となって流れた気がした。

「大人」ってなんだろう。

大人になると忘れてしまうこと
大人になると見えなくなるもの
大人になると気がつかなくなること

大人は何かを守るために嘘をつく
大人は……。

自分自身大人になればなるほど、
本質を見失いがちな気がする。

道端に咲く花
夜空に輝く星
肌を焼きつける太陽
優しい光で街を照らす月
地面に伸びる影
雨上がりに光る水溜り
頬をなでる風

身の回りにあるちょっとした"気づき"が
日々を豊かにするヒントなのかもしれない。

忙しくて自分と向き合えないとき
なにもかもがどうでも良くなったとき
自分の気持ちに嘘をついたとき

一旦、外に出て
目をつぶって大きく深呼吸をしようと思う。

きっと心がスッとして
見えなかったものが見えてくるはずだから。

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2021.12.29

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