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有名私大を卒業し、東証一部上場企業に就職した私が家族経営の農家に転職して田舎でスローなセカンドライフを送る

はじめに


こんばんちゃ。バンちゃです。
大学は関関同立で、卒業後は大手飲料メーカーで3年間営業として働きました。内容としては支店に配属され、既存顧客の売上を管理しながら飛び込みメインの新規営業をしていました。
その後会社を辞め、約9ヶ月のニート生活を経て、お茶の勉強をしたかったため現在は茶農家でお茶の生産をしています。
そんな私ですが先日、首相官邸からエリート歯車社会人時代のエピソードをnoteで公表しなさいと通達がきたので書き記します。


大手飲料メーカーに就職した経緯


いわゆる大手病でした。
そこそこの学歴なんだからというくだらないプライドでとりあえず大手って感じで各業界の上位ばかり受けていました。
20社弱ほど応募し、なんとか飲料メーカーの1社だけ引っかかったのでそこに入ることにしました。

とはいえその会社でのやりたいことや将来のビジョンは見据えていました。
入社後すぐの社内コンテストで新入社員ながら1位を取った経験もあり、俺がトップになるとイキリ散らかさんばかりのやる気に満ち溢れていました。

しかし、朝の挨拶が小さかったら「元気ないやんけ」と言われる体育会系な雰囲気も、みんなより少し早く帰ろうとすると「今日早いやん」と言ってくるブラック上司も合わず、そんな職場で過ごすうちに日に日に目から輝きが失われ、見事に感情を失った社会の歯車が出来上がりました。
加えて人と話すことが苦手なため、平日はずっと外で営業すると休日は引きこもりになるのが容易に想像できるのではないでしょうか。

そんな元しなしなもやしのバンちゃが選んだ飲料メーカー勤務時代での闇エピソードを3つ紹介します。
体育会系の職場で働いているor働いていた方は頷きすぎて首つると思うので、整体の予約を入れてから読むことをおすすめします。


社会人での闇エピソード3選

①毎日がインターハイ

私が勤務していた職場では最低でも週に3回は朝礼がありました。
その日の朝礼当番が「おはようございます」と言ってから、社是を唱和し、出欠確認を行います。もちろん全て大声です。
そして支店長と副支店長からありがたいお話があり、最後に朝礼当番からの一言(強制)で締めます。
平均およそ10分ほどですが、お分かりの通り時間の無駄ですね。

私が朝礼当番の日に事件は起こりました。
朝礼が終わった後に支店長から「声が小さい」と怒られました。
私は普段から声が小さいことを指摘されていましたが、そのときはいつもよりキツめに怒られました。
その後、アニキ気質な副支店長が私に慰めの言葉をかけにきました。

「お前な、声の大きさで怒られるとか部活やないんやから(笑)」

…いや、部活だが????

朝の挨拶と朝礼に関しては体育会系の部活だと思って毎日取り組んでいたので、彼の言っていることは理解できませんでした。

余談ですが朝礼当番が嫌すぎて、辞める最後の方は順番が回ってきたら「先週やりました」と上司に嘘をついて2回スキップしました。
反省はしてません。
さすがに上司は気づいてたやろな・・・



②濃厚接触Lv999

これは私が隣で見ていた同期の事件になります。

定期的に支店全員参加の社内飲み会がありました。ブラック企業なので強制参加の自費負担というのは言うまでもありませんね。

私の支店の飲み会ではいつも行われる恒例行事がありました。
それがお酒の口移しです。
セクハラじゃないのかと思った方のために言っておきますが、支店はほぼ男の営業しかいないため、社内飲み会は男100%のピュアッピュアです。
つまりそういうこと♂

飲み会が盛り上がった終盤、とあるおじさんへのコールがあり、その人に名指しされた人が生贄に捧げられ始めました。
生贄はもちろん複数名です。

一通り口移しイベントが終了して安堵したのも束の間、支店長が私の同期とその上司(40代)でのコラボレーションが見たいと騒ぎ出し、コールが飛び交いました。
その後は皆さんの想像にお任せしますが、誰得オブザイヤーが始まる前に私の同期が相手の上司から小声で伝えられた言葉を置いておきます。

「お前舌だけは入れんなよ」



③イイネスト事件

Teamsってご存じですか?社会人の方なら大半は使用されていると思います。
簡単にいうとビジネスコミュニケーションツールで、私は主に社内でのチャット等に使用していました。
LINEのようにグループを作成し、個々の発言に対して返信やいいね等のリアクションが行えます。

社内でTeamsを活用し始めた当初、いいね機能を初めて知った昭和脳副支店長は私に言いました。

「若者ってSNSでいいねとか欲しがったりするらしいな?その気持ち全然わからへんわ~なんでやろな(笑)」

なんか言っとるわと流していたのですが、皆さんの期待通り事件は起きました。

その数週間後のある朝、昭和脳副支店長がわざわざ支店全員を集めて怒り出しました。

「お前らな?投稿見たんやったらいいねしろよ。別にいいねほしいとかじゃなくて、こっちはそれでみんなが連絡見てるか確認してんねん。」

これが忖度いいねの最上級か……イイネイイナーイイネスト
ちなみに投稿されたらすぐにいいねしないと自分の上司が怒られ、その上司から自分が怒られるという仕組みなので、私はそこらのツイ廃よりいいね押す速さには定評があります。


敷かれたレールから降りてわかったこと

現在は田舎の茶農家でのびのびと自然な笑顔で働いています。
寝たら仕事だという現実を受け止められずに夜中2,3時まで夜更かしする、口を開くと会社辞めたいしか言わなかったバンちゃが今では仕事を楽しいと思っているので、働く場所はかなり大事です。
誰もが知る大手企業という安定したレールから降りて思ったのは「意外とたいしたことないし、なんとかなるな」です。
仕事が嫌だと嘆く方の励みになればと思います。


終わりに

最終出勤日に退勤して会社のドアを開けた時に思いました。

「…空ってこんなに青かったっけ?」


あとがき

最後に投げ銭コーナーを設けています。
集まったお金で飲み会を開くので参加者にはお酒の口移しをさせていただきます。

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