カーテンの隙間からこぼれる陽射しに促されるように目が覚めた。 まだ寝ていたいけど、日焼けが心配だ。 一応女子だもの。少しはね。 のそのそと起き上がり、洗顔をしてスキンケア。 軽く日焼け止めを塗ってから、その隙間に指を差し込んだ。 まだ夜の気だるさを残したリビングが、一気に覚醒した。 おはよう。 自分よりも背の高い窓を開けると、少し湿った風に身体が包まれた。 ほんのり潮の香り。 どこまでも広がるブルーは、空なのか海なのか分からない。 冷たいレモン水を浴びるように