本音 / Late Show 4 まどろむくまお。 2021年1月6日 07:16 お久しぶりです。まどろんでるやつです。ここに何かを書き込む事がとても久しぶりになりました。皆様、お元気でしょうか。2020年誰も思いがけないような世界になり、なんやかんやで2021年にまでなってしまいました。そんな前置きは別にいいんですが、いままで数回に渡って大好きな音楽家について好きなように書き殴って来ました。その中でもずっと好きだと言い続けているsumikaが2021.01.06に両A面シングル「本音 / Late Show」をリリースするんですが、この作品に思う気持ちが強すぎて、そして内容が長すぎたのでここに想いを書き殴っておこうと思いました。長々と自分の想いを書いてるだけです。引き返すならいまです。(sumikaを知らない方はこちらを読んでください)https://note.com/mkkusmk/n/nc61191c7bbfbまず、関係者各位、両A面シングル「本音 / Late Show」リリースおめでとうございます。毎度毎度引き出しの多さとsumikaメンバーの鳴らす音が最高すぎることを突き付けられる。ジャケットデザインもMIXも新しいアー写も全て最高です。まず、表題曲の1つ『本音』は「第99回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌として書き下ろされたバラードナンバー。sumikaがこれまで経験してきたことや、2020年の世界の状況とも重なる1曲になっている。「ああ、辞めちまおうかな」というフレーズから始まるこの曲を初めて聴いた時は思わず涙が出てしまった。高校サッカーの映像といえば、負けたチームのロッカールームで監督の方が選手達に声をかけて、その気持ちを選手達は受け止める。その映像が曲を聴いて真っ先に思い浮かんだ。勝ったチームよりも負けたチームの映像が多いイメージがある。sumikaというバンドも紆余曲折あった。2013年に結成して、2015年にキーボード小川貴之が加入して、その数カ月後にボーカル片岡健太の声が出なくなって、活動が7カ月止まって、復帰して今がある。そういった暗闇やどん底を知っている彼等だからこそどん底の状況からどう立ち直って、どう前を向いていくのか経験してきた彼等だからこそ作れた曲なのではないかと思う。好きなことで壁にぶつかったとき、「辞めちまおうかな」って思うのは結構当たり前というか。むしろ、好きだからこそこういうふうに思ってしまうことがある。今年は特にそういう壁にぶつかる事も多かったし、高校サッカーもそうだと思う。でも、そんな時に家族や友達、周りの人達に支えられたことが多い。そんな周りの人達に中々本音を言うことは容易なことではないと思う。「ありがとう」「大丈夫」「出会えてよかった」という気持ちを直接言うって照れくさい部分もあるけど音楽を通したら本音を言えるというのはすごい力だと思う。普段は口に出せないようなことも、メロディが肯定してくれるような感じがして音に乗せれば伝えられる。それは音楽だからこそできることだと思う。当事者の選手はもちろん、彼らを支える関係者の方、家族の方、あるいは違う部活をやっている人でも何かしら思うことがあるだろうし部活なんてとうの昔に引退した我々大人でもしっかりと届くような曲になっていると思う。ましてや今年はいろんな大会が中止になる中やっと開催が決定したこともあっていろんな人の記憶にこの曲が残ると思うし残ってほしい。歌詞も奏でる音楽も素敵すぎる王道バラードです。『Late Show』は打って変わってめちゃくちゃ歪みがかっこいいロックチューン。sumikaって片方の曲に対してカウンターを仕掛けてくるような、楽曲をもう一面に持ってくる節がある。まさしくそれ。勢いが凄い。皆が皆同じ熱量で音を奏でてる。とても良い化学反応が出てる。歌詞的には恋愛に関する内容だと思うんだけども、言葉遣いというか言い回し方がすごいし片岡節もすごい。後悔、怒り、皮肉、諦め、いろんな感情がぐしゃぐしゃになっているような歌詞で、楽曲全体良い意味でぶっ飛んでるし、ライブもぶっ飛んでほしい。めちゃくちゃギター歪ませて欲しい。ライブがとても楽しみである。そして、初回限定盤にはDress farm2020の8曲がDisc2として入っている。どっちが本編なのか。ボリュームが凄い。新型コロナウイルス感染症の最前線で従事する医療機関、ならびに新型コロナウイルスの影響で活動の継続が困難な状況にある音楽ライブ関係者の方々を支援するために立ち上げた基金『Dress farm 2020』メンバー1人1曲、合計4曲を新たに制作し、片岡健太が全作詞を担当。そしてリモートでレコーディング。発表当時もずっと言い続けてたけど、ずば抜けて『トワイライト』が好きすぎる。片岡健太に対する憧れ尊敬フィルターを外したとしても。ずっと言い続けている片岡健太の核の部分がどの曲になっても数年経ってもぶれることがない。当たり前かもしれないけど凄いことだと思う。『トワイライト』という楽曲は片岡健太という人間が滲み出てる歌詞になっていると感じる。今回の世界情勢は誰かが悪い訳でもなくて、目に見えないモノと全員が戦っている。予定していたものが全部白紙にされ、これからどうしていいかもわからなくなった。ライブもイベントも中止や延期が余儀なくされ、誰かが悪い訳でもないのに、関係者各位が謝っている。関係者、音楽家、お客さん、関係している皆が悔しいのだ。誰かが悪い訳でもないのに何故メンバー達が謝らないといけないんだろうか。もやもやしてた。『トワイライト』作曲作詞:片岡健太「ごめんはもうよして」から始まる歌詞。『日の出前』を意味するタイトルも含めいまの現状とマッチして泣いた。これからどうなっていくかも分からないけれど、君がいる世界じゃないと味気ないから、会いたい気持ちはやまやまだけど、その時が来るまで待つ。またその時が来たら、ライブハウスで「おかえりなさい」とドアを開けて迎えてほしい。片岡健太がとあるライブで言っていた『あなたが泥だらけでも傷だらけでも抱きしめて、雨から守る扉を閉めて、あなたを“住処”に迎え入れます。盾にはなるけど、檻にはならない。あなた自身が歩いて行けるなと思ったそのときは、その扉を開けて心の底から祝福をしよう。そして、いつでも戻ってくればいい』そういう気持ちも全部歌詞に込められている。本当に片岡健太という人間は凄い。暖かい言葉を人に伝えることが出来る。本当にすごい人だ。君が生きる世界で、笑える未来でまた会いたい。『晩春風花』作曲:小川貴之 作詞:片岡健太タイトル的に春の終わりに雪が散る感じの曲なんだな、お洒落だな。と思ってたら、まあお洒落。もう小川先輩っていう曲の作りだった。ピアノが映える。素敵だ。サビ頭に副詞を持ってくるのが凄い。「ふわり」「ゆらり」「ひらり」「はらりら」風と花を表す日本語の選択と音ハメが凄い。日本語は美しいと改めて感じた。本来であれば春を楽しめる時期であったが、自粛自粛のオンパレードで春を感じることもなく、気付いたら春が終わりかけていた。そんな中、春の匂いを持ってきてくれたのがこの楽曲でした。『VOICE』作曲:荒井智之 作詞:片岡健太バロンの曲の構成がずるすぎる。前半はベースとドラムが前面に来て、大サビ前のピアノとギターソロからのボーカルの流れ。ハイスタとかあの世代が好きな人には堪らない曲構成である。自分自身ができることの少なさ、何もできないことへの憤りがあって、自分自身に対して怒る気持ちがあるけど、それを爽快にスカッと笑い飛ばして進んで行こうっていう曲になってる。『憧憬』作曲:黒田隼之介 作詞:片岡健太全てにおいて優しさが溢れ出てる。この曲は自分よりも大人の人にも聴いて欲しい。備える事は叱るではなく、抱きしめる事。歌詞の全てが刺さってくる。人柄が、優しさが曲に出てる。「大丈夫だよ」って自分以外の人に言われたらなんだか大丈夫かもしれないと思うことがある。全然ダメで、明日も見えないような状態でも「大丈夫だよ」って言い切るのが大人の役目なんじゃないかって思わせるような楽曲。残りの4曲はライブ音源になってます。勿論CD音源も最高なんだけれども、彼等の魅力はライブで何倍も何十倍も何百倍にも増幅する。メンバーやサポートメンバー、スタッフの熱量、そしてフロアメンバー(お客様)の熱量。その会場にいる全ての人間の熱量がそこに詰まってます。ネットの中でも、家の中でもなく、ライブハウスでしか出来ないことを彼等は会場内の全員でやる。是非ともライブハウスで彼等の音楽に身を委ねて欲しいです。まとめができない。sumikaは、片岡健太は最高すぎるという文章でした。是非ともsumika聴いてください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。(片岡健太って何回書いたんだ。) #音楽 #sumika #おんがくのじかん 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート