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30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 第9話感想

※この記事は第9話までのお話についてネタバレがあります。ネタバレが嫌な方は読むのを止めてください。なお、原作については(紹介以外は)特に言及していません。

 どうもこんばんは。豊田悠先生の漫画が原作のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』通称『チェリまほ』の沼もとい温泉にどっぷり浸かって日々癒やされている霧海さと(きりゅ)です。相変わらず前置きが長いので、本編の感想に入りたい方は目次からどうぞ。
 最近はTwitterで作成したチェリまほリスト(2020年12月5日現在非公開)を眺めるのが日課になっています。現在リストに登録しているユーザ数は300に到達しています。それだけチェリまほにのめり込んでいるユーザーが多いということになります。嬉しいですね!今後も原作とドラマ両方の今後を見守っていきたいと思っています。
 チェリまほの原作はpixivで無料である程度読めますし、清書されたものは一部pixivコミックでも読めます。単行本は2020年12月5日現在5巻まで発売されています。6巻は今月22日に発売予定です。また、最新話は先生のTwitterで読めます。

 先生のTwitterのモーメントでは過去に投稿されたチェリまほ原作漫画のツイートがまとめられているようです。2020年10月2日の更新が最後のようです。個人的には初期に入っている小ネタも好きです。(モーメントの存在はTwitterのフォロワーさんに教えていただきました。感謝です!)

 前回書いた第8話の感想と簡単な考察では、結局14000字以上という、多分人生において初めての長文となってしまったので、今回は短く済ませたいと思います。こちらでドラマ版のチェリまほについても前置きで簡単に紹介しております。

 第9話の予告はこちらです。ただし本編の順番とは異なりますので参考程度にどうぞ。黒沢のウインクが眩しいですね……。

イチャラブ朝食シーン

 付き合い始めて9日ということで、愛されることに慣れてきた安達がいました。まだ若干の照れがあり、それが黒沢の撮影(盗撮?)から逃げる様子から伺えますが、黒沢の心の声で純粋に黒沢が安達のことを好きで行為に及んでいることがわかると、それを可愛らしく感じている様子です。二人が幸せそうで何よりです。
 付き合い始めの第8話から、だいぶ二人の距離が縮まった印象ですが、特に言及がないことから安達がチェリーボーイ継続中であることがわかります。付き合って1週間以上経っても純愛維持している黒沢は鋼の精神ですね。第8話の両思いになった夜の「歯止めが効かなくなりそうだから」という発言は一体何だったんでしょうね。手を繋ぐくらいで満足なんでしょうかね。恐らく安達の気持ちが黒沢に追いつくまでは、というか、安達の嫌がりそうなことは、したくないのでしょうね。
 個人的には、このシーンの中での黒沢の撮影の様子が眼福です。姿見でコントローラーの跡を確認する安達を、自分が鏡に映らないよう、無駄に格好良い格好で撮影したり、澄ました横顔で動画撮影を開始するところとか、なかなか良いです。照れている安達も可愛らしいです。

浦部先輩も勘付くほどの浮かれっぷり

 第8話では浦部先輩が安達の異変には少し気がついている様子でしたが、その時点では、まさか恋人ができているとは思っていない様子でした。しかし安達がずっと楽しそうに気合を入れて仕事をしている様子から、流石に察したようです。浦部先輩に察されてヒヤヒヤしていたところに藤崎さんのナイスフォローが入ったので、思わず私は心の中で『藤崎さんグッジョブ!』と叫んでしまいました。安達の方もこの世の春を満喫し始めた様子で何よりです。

キスキスキスキスキスキスキスキス…

 この文字がパソコン画面一面に縦書きで書かれる様子ですが、安達がタイピングした後に映ったので、『安達がそんなに黒沢とキスしたいのか?いや、もしかしてスキなのか?そんなにスキって感情溢れてた?いや溢れていた気もするな?』と戸惑いつつ納得しようとし掛けたところで柘植先生の姿が現れました。柘植先生の通常営業でホッとしました。
 この後、湊が配達に来るのですが、湊が圭太とキスしたシーンを目撃してしまい、さらに湊に気づかれたためにどういう顔で会っていいかわからず柘植が居留守を決め込んでしまうのですが、それなら配達を別の配達会社に頼めばいいのにと思いました。湊の顔が見たかったんですかね……。
 玄関のドアの穴から見える湊の顔がまた可愛いです。うどんちゃんも相変わらずの美人猫で可愛いです。(『可愛い』ばかりですね……)

※会社の社員食堂でのシーンです

 思わずこのサブタイトルのような注意書きを書きたくなるほどのラブラブっぷりでした。安達の顎についた米粒を黒沢が取ってあげて、そのまま口に入れた後にちらっと唇をなめるんですけど、舌の使い方がうまいですねという語彙力のない感想しか浮かびませんでした。舌の有効活用ですね。

 そんなところに六角が登場するんですが、見ている私も驚きました。安達の驚き具合で。おにぎりをテーブルに投げて悲鳴を上げる様は心臓に悪いです。いい意味で臨場感溢れてました。安達が驚いて放り投げたおにぎりを拾ってあげる黒沢の優しさは無限大ですね。おにぎりを拾いつつ、六角に安達と一緒に同じおにぎりを食べている理由を嘘ついている黒沢があまりにも自然で、その自然さは今まで苦労して繕ってきた経験からくるのかと思うとちょっと複雑な心境でした。
 嘘でフォローした後に、六角が隣にいることを忘れているのか、いやそんなわけはないんですけど、そうとしか思えないほどの、黒沢の良いウインクっぷりでした。ウインクっぷりってなんでしょうね。六角がいる方とは反対側の目をつぶってのウインクなので六角には見えないんですかね。ウインクがバレたとしても六角なら『黒沢さんご機嫌ですね!何かいいことありました?それなら今夜奢ってくださいよ!』とか言って恋人とは勘付かれなさそうな気がします。
 六角に再び『安達さん家飲み』を提案された際に、黒沢が土日に予定があると断るのですが、自分の知らないうちに黒沢に予定があることに対して安達が気になっている様子でした。『俺に言わずに土日に予定を入れちゃうなんて……何か寂しいな』という雰囲気があり、なんだか久しぶりに(第5話以来くらいに)見た表情で新鮮でした。

黒沢先生のリベンジデート

 飲み物のカップを手に社員食堂から出て、人通りのない廊下を歩いているシーンで、安達は前のシーンで気になっていた土日の黒沢の予定を確認します。黒沢はリベンジデートを考えていたようで、それを聞いた安達は安心していて、嬉しそうでした。『二人の予定を考えてもらってて良かったね安達』という気持ちです。

 安心したところで黒沢が安達の手についた米粒を取ろうとするのですが、直前にリベンジデートの話を出したからなのでしょう。黒沢のリベンジデートの想像が安達の頭の中に浮かびます。最初はショットバーなんでしょうか。安達と黒沢が二人でシャンパンのような飲み物を飲んでいるシーンから始まります。私の中ではバーに蝶ネクタイのスーツで入るようなことは浮かばないのですが(バーテンダーは別です)ショットバーの正装って蝶ネクタイなんですかね。黒沢がスーツの上着を脱いだラフな感じなのは会社帰りとかでありそうなんですが、安達が蝶ネクタイをするようなシーンが想像できなかったので意外でした。いや別に文句はないのです。可愛いから着させたで全然いいです。気になっただけです。細かくてごめんなさい。
 ドラマの公式アカウントでオフショットが上がったときも、てっきり原作ドラマ特別編③のバーテンダーコスの模倣かスピンオフと思っていました。

 ちなみに、ドラマ側と先生とでバーテンダーコス(蝶ネクタイ)が被ったのは偶然だそうです。

 唐突に入ったバーテンダーコスも衝撃的でしたが(スピンオフという期待が外れたので、ある意味衝撃的でした)その後のバスローブ姿のシーンもまた驚きました。どちらかというとバスローブ姿よりも、2回目の抱っこに驚きました。どんだけ抱っこさせるんですか!黒沢先生に!いや黒沢先生なら喜んで安達を抱っこしそうですが!というか一体どこから運んで抱っこさせてるんですかね。一緒にお風呂に入って体を洗い合って出て互いに体を拭きあってバスローブを着せあってからの抱っこですかね?(なぜさせ合うんですかね?私落ち着いて?)シャンパンで酔わせて多少理性を飛ばした後でのバスローブ姿でのベッドインです。腕を黒沢の首に回し、怖いと感じながらもこれから起こることに期待している安達の表情と、その安達を見ている黒沢の表情がこれまた絶妙で、演じられている二人の技量の凄さを感じさせられるなぁと思いました(と理性を働かせて〆ます)。

企画コンペに興味を持つ安達

 そんな黒沢の妄想を見たので、当然安達は驚いて黒沢から離れ、持っていたカップに米粒を付けて、黒沢のカップと一緒にゴミ箱へ捨てるのですが、その際に企画コンペの張り紙が目に入ります。企画開発部以外からも募集を募っている大規模なコンペのようです。安達は興味があるようにじっくりとその張り紙を見ているのですが、黒沢に確認されると興味がないと言って立ち去るのでした。文房具が好きだから何か企画してみたかったのでしょうかね。黒沢は安達の気持ちを察している様子でした。
 席に戻った安達は、相変わらず、自信が持てない様子です。何かをやろうと行動する前に、諦めてしまうんですね。第8話で柘植が湊に言っていたように『諦めたほうが楽だから』。諦めずに実行していくことはエネルギーが要りますからね。私もどちらかと言うと安達側の人間なので、諦めてしまう気持ちはわかります。でも黒沢の立場からすると、安達には自信をもってほしいでしょうね。
 そんなナーバスな安達のことを知らない六角は、「あのメガネ野郎」の柘植に会わせるように安達に怒鳴り込んできます。六角怖いです。というか会社でそんな大声で先輩に怒鳴り込んで大丈夫なんでしょうかね。周りの目が気にならないほどに怒り狂っていたのでしょうか。この六角の恫喝を受けて安達が目をパチクリさせる様子が可愛らしいです。ちなみに下のツイートの2枚めの写真です。

熱い男・六角

 喫茶店で六角、安達、黒沢の3人がテーブル席についているのですが、安達と黒沢は六角が怒っている事情を知らないようです。柘植の仲介に安達に入ってもらったなら事情を説明すれば早い段階で誤解が解けたような気がしますが、頭に血が登ってしまった六角はその余裕がなかったのでしょうね。アイスコーヒーを一気飲みするくらいですものね。
 柘植が来た途端に「このメガネ野郎!」と言いながら掴みかかります。怒り方が湊みたいで、友達同士らしいなぁと思いました。しかしここで「あいつ(湊)が、ゲイだからですよね!?」と新事実が明かされます。湊がゲイ、というのが意外でした。圭太にキスをされている場面を見ましたが、それだけでゲイだと断定はできなかったからです。しかし六角はすぐに「ゲイだから」湊を避けたと決めつけて柘植に掴みかかっています。恐らく六角は湊の言葉(柘植が湊をゲイだと思っているから避けている)を鵜呑みにしたのと、ダンスサークル現役の頃に、湊がゲイだからと冷たい扱いを受けている場面を何度も見ていたからでしょうね。
 湊の発言で、圭太が湊の元カレで、よりを戻そうと言われて湊が断ったら無理やりキスをしたことが判明します。第8話の感想でいろいろ考えたのですが、結局当て馬だったのかと言った感じで考えすぎでした。しかし私の中では圭太という存在が何故あのような行動に出たのかを想像するのは、なかなか経験できない試みでした。圭太にも幸せになってほしいです。
 六角と湊の会話で、六角はマメに湊のダンスを見に行っていたことがわかります。会社勤めであるにも関わらず、帰りにあの公園まで行く六角は偉くて、良い人だと思いました。また、この会話の内容で、湊が柘植の応援に対して良い印象を持っていたことがわかり、柘植に避けられていたとしても、恋を育んでいたようなので、良い子だなと思いました。

頑張れ!柘植先生

 六角の回想が終わる頃、いつの間にか4人はもとのテーブル席に戻っていました。六角が落ち着いたからでしょうかね。
 六角が柘植を糾弾して責めまくるのに対し、はっきりとした声で柘植を庇う安達は格好良かったです。
 この後の走る柘植先生もまた格好良かったです。走り方が面白いですが、真剣そのものです。
 柘植先生、小説家なので告白も長く話すのかなと思いましたが、謝罪をした後の湊への告白は、シンプル・イズ・ベストでした。シンプルでとてもわかりやすく、だからこそ、嘘偽りのないものであることがわかります。
 土下座した後の姿勢の柘植先生の目線に合わせて話す湊は本当にいい子だなと思います。そして湊に「結構好き」と言われてキャパオーバーで仰向けに倒れる柘植先生……お疲れさまでした。

めっちゃ好きかも

 安達と黒沢が二人で帰宅しているところで、黒沢が企画コンペの資料を渡します。強制するでもなく「余計なお世話かもだけど、気になってたみたいだから」「やるなら俺、全力で応援するよ」と言うところが、黒沢の優しさが出ていて良いですね。ナイス応援です。
 その後、安達が「格好良かったって言ってくれたけど、もしそうなら多分、いや絶対黒沢のおかげだと思う」と言った後に、二人が抱きしめ合います。黒沢は安達がどんどん好きになって、安達もそんな黒沢をどんどん好きになっていく、その様子を見て、本当に幸せです。

卒業おめでとう柘植先生

 場面は柘植先生が湊と一緒に自分の家に戻り、二人でソファに座っているところから始まりますが、仰向けに倒れた後から一体どうやって復帰したのかが気になります。あの短時間で復帰できたのか……。
 そして緊張で饒舌になる柘植が可愛いです。饒舌な柘植の口を湊の手が「だまって」と言って塞ぐ際に、ここで湊の心の声で、柘植を好きになった理由が聞こえます。この演出で思いましたが、湊は柘植が心の声を聞こえることを知っていたのでしょうか?そうでなければだいぶ長い間口を塞いでいたような気がするのですが……。ささやかな疑問です。
 接吻をして倒れるのですが、結構狭そうなソファなので、体痛くならないのかなぁと思いました。その前の「優しくするから」は訛り具合がいい味出してます。卒業おめでとう柘植先生。そして見守るうどんちゃん可愛いです。(2回目)

『全力で応援するから』

 場面は安達が記入した企画コンペの申込書を持って会社の事務所に来るところから始まります。日が変わったようです。申込書の文字は赤楚さんの字ではなさそうです。小道具さんが用意されたのでしょうか。
 その安達に六角が前日の非を謝罪するのですが、安達は六角が湊のことを大事にしているからこそ熱くなったとわかっていたみたいです。湊のことを「希望の星」として応援する六角は本当にいい子ですね。夢を追いかける人を、夢を諦めた身で素直に応援できるのは、真っすぐでいい子だなと思います。
 その後、「応援」という言葉で黒沢の言葉を思い出した安達は、ようやく決意していったようです。六角に声をかけられるまでは申請書を出すのを躊躇していたのでしょうかね。六角、ナイスタイミングでしたね。

第10話の気になるポイント

 蛇足だと思いますが、個人的に気になるポイントを幾つか上げておきます。
・柘植は魔法使えなくなるのか?
・なぜデートの練習をしているのか……黒沢の妄想を見て安達が怖気づいたからなかなかデートができないとか?
・「このまま秘密にしていいのか?」という安達の言葉。黒沢に魔法のことを話すかどうかを迷っているのか?
・黒沢が「安達に嫌われるのやだし」と考えて安達が「黒沢の考えてることわっかんない」と言っている?それとも本当に魔法が使えなくなる?
・「楽しいよ、安達と一緒ならどこでも」の「どこでも」のニュアンスが暗く感じるのは気のせい?

 その他、原作に絡む部分もいろいろと気になりますが、10日の放映を楽しみに待とうと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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