政治マニアを標的にした電波ジャックに洗脳されんなよ

世論調査の政党支持率が示すのはカルト信者の数でしかない、というのは言い過ぎだろうか。
創価学会や統一教会、日本会議だけのことではない。共産党も立憲民主党も同じようなもの。つまり、いまどき選挙前でもないのに支持政党の名前を言える政治マニアは鉄道マニアと程度を同じくするマイノリティだと申し上げちゃう。

立民党員の私ではあるが、日々心底から支持しているわけもなく、電話による世論調査には「支持政党なし」と回答している。
以前、「支持率が上がらない」と嘆く地元の代議士の秘書を慰めるつもりでこの姿勢を示したところ、残念そうな顔をしていた。
それが先日のテレビで、福山幹事長が「自民党の支持率低下に相対して立民の支持率があがらない」というイジワルな質問に、私と同様の回答をしているのを聞いて安心した。わかってるじゃん。(^^)

選挙で投票の指針となるのは、政党の理念だけではない。世界のなかの日本、日本のなかのオラが街、オラが街のオラの生活、立候補者の能力、人間性など多岐にわたる。それらに関係なく特定の政党を支持表明できるのは、カルト。カルトが言い過ぎであればファンと言い換えてもよい。
紅白歌合戦を観覧するアイドル歌手のファンは当日のパフォーマンスや他の歌手の出来栄えに関わらず、ごひいきに最高の評価を与えるのと同じこと。

世論調査に協力しない5割の人と、選挙に行かない5割の人は高確率で重なっているはず。
選挙に行かない人の1割が投票所へ足を運べば、2009年のような政権交代に至る。
そしてその1割はカルトではない。「無駄な投票には行かない」という自分の意思を持って判断できる人たちだ。立民はここへアクセスできなければ敗北する。アクセスする意思さえ感じられなければ、支持者からも見捨てられる。

状況に関わりなく特定政党を支持する5割の人たちを責めるつもりはない。腸内細菌でいえばその内訳が善玉菌と悪玉菌の比率であれば正常な状態といえる。しかし、そのバランスが崩れたときこそ日和見菌の出番。健康へのハンドルを握るのは彼らなのだ。

コロナ禍でも国会は開かれず、総裁選の異常な電波ジャックが2週間以上続く。
候補者が4人であれば、総裁選後には3/4がゴミとなる情報、直後の衆院選で政権交代があれば全てが無駄になる情報に電波が占拠され続けている。

自由を愛するブラザー&シスター。陸山会事件のときと同じシステムが起動され、メディアスクラムが再現されつつある。
ゴミ情報の洪水に思考を占拠され、知らぬ間に選択肢が限定されているような、選定プロセスに自分も関わったかのような、錯覚に陥ることなかれ。ましてや退屈な椅子取りゲームに辟易して投票意欲さえ奪われちゃったりしないよう、用心しておくれ。

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