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不自由さの考察(マイノリティタグについて)

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自身の不自由さについての格納先。ADHD,アスペルガー、ありそう。未診断。18.7.11時点 様々なマイノリティタグが体中に纏わりついて、それがわたしのアウトラインをつくっている…
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2018年7月の記事一覧

24h

「パンセクシャルで見た目は女ですが」 と話し始めた途端、 「大丈夫です。ちゃんと女の人に見えますから」 との言葉を貰ってからというもの、 こびりついた違和感は カサブタになった。 その違和感は、その時言語化できなかったが、 今はわかる。 見たものを そのままほんとう だ なんて思っていないし わたしはいつも好きな物を身につけている。 筋斗雲にのって空を旅している間に もうそれがいいって決めたのだ。 それは女的と言われる内容かもしれないが、 この肉を纏うじぶんが一番

双子の花

人から物を貰うのが苦手だ。 ほとんどの場合、途方に暮れてしまうからだ。 およそ2年ぶりに唯一の幼馴染と話した朝。 その連絡を取った衝動の1番は謝りたいというものだった。 6歳から18歳まで同じ学校だった。1年置いて、2年また同じ土地で過ごした。 佳作の佳が名前についてる、なんて言う彼女は、誰にでも好まれる唯一無二の美しいものを作れる佳人だった。 彼女が纏うものは全てが完璧で、 幼いわたしはよく真似ては、鏡の前で首を傾げた。 何かが違う。 その理由は今になってわか

境界線を探す旅人だったころ

境界線が薄い、という自覚は、ようやくここ2週間でついてきた。 今、この見たことのない、境界線、というラインを見ようと、またも人の中に繰り出す日々を送っている。 さて、そもそもその線の名前を知らずに生きていた頃のこと。 なぜか怒られる なぜか嫌われる なぜか避けられる なぜ変な人に見られるのか 全く感知できないでいた。 手術で髪が短くなり、ウィッグをつけざるを得なくなった友人に、 髪が長かった時の方がいいかも、と素直に言い、 そんなこと言われたくなかったと落ち