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みんけんの食事典

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みんなの健康と美の研究所@株式会社ロカロジに所属する栄養士・管理栄養士が、食材や調味料、栄養素など、食についてお伝えしています。
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#簡単レシピ

牛肉

頭部の一部を除き、肉や内臓、骨など、ほぼすべての部位が食用に用いられます。 うまみの多い味わいと独特の風味が好まれています。 気や血を補う作用で、貧血を改善し、血行を促進しますまた、豊富に含まれているたんぱく質は、消化吸収が非常によいので、疲労や倦怠感を回復したいとき、体力を増強したいときにおすすめです。胃や腸の働きを補って消化不良や下痢してくれます。 【食材DATA】 旬:通年 選び方:肉質が引き締まっており、赤身がツヤのある明るい紅色、脂肪が乳白色で、弾力と粘りがある

えのきたけ

えのきたけとは えのきたけは本来、エノキやコナラなどの広葉樹の根元に生えるきのこで、野生のものは 褐色でカサが大きく、柄も短めです。店頭で見かけるえのきたけは、ひょろりと細⻑く乳 白色をしていますが、これは菌床栽培されたものになります。最近は、野生種を掛け合わ せた茶色いえのきたけも売られています。 栄養成分で大きな差はありませんが、茶色のえのきは軸が太いことからよりシャキシャキ した食感を楽しめます。   えのきたけの選び方 全体がきれいな乳白色で張りがあり、カサが小

【酢の原料】  酢は、米や麦、コーンなどの穀類や、りんご、ぶどうなどの果実など、糖質を 含む様々な食材が原料となる発酵食品です。これらの糖質を元に、いったん 「酒」にして、それらを「酢酸菌」で発酵させたものが酢になります。 世界中で作られているお酢は、それぞれの土地柄にあった農産物を原料にしており、 その原料の違いによって多くの種類があります。  【酢の製法】  ・醸造酢→原料をアルコール発酵させて酒を作り、酢酸発酵で酢を作る。 ・合成酢→酸味料や甘味料、香料などを調合

人参

【人参について】  人参には江戸時代に伝わった東洋系と明治以降に入ってきた西洋系があり、現 在主に流通しているオレンジ色の人参は、西洋系と言われています。赤く細長 い「金時にんじん」は数少ない東洋系で、今でも正月料理の彩りに欠かせない 食材のひとつです。他にも紫や白、黄色や10cmほどの小型種など、さまざまな品種があります。  【人参の栄養】  β-カロテンの多さは緑黄色野菜の中でもトップクラスと言われています。皮の近くに多く含まれているので、皮ごと洗って食べるか、薄く

アボカド

【アボカドとは?】  中南米が原産の中南米が原産とされています。ごつごつとした見た目から「鰐 梨」と名前がついていますが、果肉はとてもクリーミーで女性から大人気の食材 です。  果肉の20%が脂肪分ということで、「森のバター」とも呼ばれています。アボカドに含まれている脂質の大半は「不飽和脂肪酸」という、皮下脂肪になりにくく血液をサラサラにしてくれる効果が期待できるものと言われています。 また、アボカドは非常に栄養価の高い果物です。がんや動脈硬化の予防、老化抑 制などに効

かぼちゃ

ホルモンを調整し、冷えから体を守るまわりが窪んで 「冬至に食べると病気にならない」と古くからいわれてきたように、とても栄養価の高い野菜です。 カロテン、カリウム、ビタミンC、B1、B2、E、カルシウム鉄などが含まれ、なかでも豊富なのが肌や粘膜、目を丈夫にし、免疫力を高めるカロテン。 ビタミンEはホルモン調整機能があり、更年期障害の症状を改善するほか、血行を促進し体を温めるので、冷え性緩和に効果があります。 【食材DATA】 旬:5〜9月 選び方:ヘタは枯れて乾き、まわりが

やまのいも

消化のよいスタミナ食 胃などの粘膜を保護し、たんぱく質の消化吸収を助けるぬめり成分のムチン、ビタミンB群、C、カリウムなどのミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいる健康食材です。 主成分のでんぷんは、加熱が必要ですが、でんぷん分解酵素のジアスターゼが豊富に含まれており消化を助けるため、生でも食べられます。 【食材DATA】 旬:10〜3月 選び方:切り口が変色しておらず、白くみずみずしいものが新鮮。 主な栄養素:カリウム、食物繊維、でんぷん、ビタミンB群、C、ムチン

さつまいも

豊富な食物繊維が女性には嬉しい ほっこりと甘いさつまいもの主成分はでんぷんで、加熱すると一部が糖質にかわり甘みが増します。しかしカロリーは米や小麦の三分の一程度と低く、ビタミンCや食物繊維がたっぷり含まれているので、体の外も内もきれいにしてくれる、女性にうれしい野菜です。 主食代わりになるうえに、ビタミンC、B1、B6などを豊富に含んでいることが特徴です。 【食材DATA】 旬:9〜11月 選び方:皮の色が鮮やかで、ハリがあり、中央がふっくらとしているもの。     傷や

ピーマン

熱に強いビタミンCが豊富 ピーマンは栄養価が抜群で、ビタミンCの含有量はトマトの約4倍。カロテン、ビタミンE、カリウムなども多く含まれています。 ピーマンの匂いの成分であるピラジン。血をサラサラにして、血栓や血液凝固を防ぐため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果があると言われています。 独特の苦味や匂いが苦手な人は加熱することで軽減できます。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:切り口が新鮮で変色していないものが良い。     フカフカせず、つややかで締まっているもの。

トマト

抗酸化作用の高い栄養素がたっぷり 夏野菜の代表格であるトマトは、生で食べると体にたまった熱を冷まして暑さを取り除き、体に潤いを与えてのどの渇きを癒します。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷり。赤い色のリコピンという成分やビタミンCやEなどの有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用のある栄養素を多く含まれています。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:ヘタや切り口がみずみずしい緑色のもの。     しっかりとした

みりん

本みりんとはみりんの原料は、蒸したもち米・米麹・焼酎または醸造アルコールです。製法は上記原料を40日から60日間かけて糖化熟成して作ります。米麹に含まれる酵素がもち米の澱粉やたんぱく質を分解して糖類、アミノ酸などを生成され本みりん特有の風味が形成されます。 中には、1年から10年、20年かけて熟成するものもあります。 アルコール度数が約14%あるので酒類に分類されます。 本みりんとみりん風調味料、みりんタイプ調味料の違い ・みりんは米と米麹と焼酎を長期間熟成して作る。