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みんけんの食事典

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みんなの健康と美の研究所@株式会社ロカロジに所属する栄養士・管理栄養士が、食材や調味料、栄養素など、食についてお伝えしています。
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#健康

血糖値調整効果や発がん抑制作用などが期待される。 杏は糖質消化酵素のグルコシアターゼの働きを強く阻害し、糖質が消化吸収されるのを抑制しますので糖尿病患者の血糖値調整に効果があると期待されています。 また、ベータカロテンが群を抜いて多く含まれています。中でも発ガンを抑制する作用の強いβ‐クリプトキサンチンも含んでいます。 さらに、クエン酸、リンゴ酸といった有機酸を多く含み、胃腸の働きを良くし、殺菌作用などの効果があります。また、乳酸を減らして、疲れを取り除き、肩こり、腰痛

ダイエット中の間食にぴったりな低カロリーで低糖質の果物 桃には整腸作用のある食物繊維のペクチンが含まれています。 ペクチンは、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える働きや、便のかさを増やし腸のぜん動運動を促す働きがあり、便秘や下痢の改善に効果があります。また、食物繊維には糖の吸収を抑えて血糖値の急激な上昇を予防する効果もあります。 桃には100gあたり、180㎎ものカリウムが含まれており、果物の中でもカリウムが多いのが特徴です。 カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出して

みんけん食辞典まとめ

野菜・果物■なす ■きゅうり ■トマト 調味料■みりん 栄養素■ビタミン ■ビタミンA ■ビタミンD

トマト

抗酸化作用の高い栄養素がたっぷり 夏野菜の代表格であるトマトは、生で食べると体にたまった熱を冷まして暑さを取り除き、体に潤いを与えてのどの渇きを癒します。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷり。赤い色のリコピンという成分やビタミンCやEなどの有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用のある栄養素を多く含まれています。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:ヘタや切り口がみずみずしい緑色のもの。     しっかりとした

きゅうり

カリウムの効果で老廃物を排出 成分の90%以上は水分で、体の熱を冷ます作用やのどの渇きを癒す効果があるため、暑い夏を乗り切るのに適した食材です。 水分に加えてカリウムも多く含みます。カリウムには利尿作用があり、むくみやだるさの解消に効果があります。また、カリウムの排出を促進するため、血圧を正常に保つ働きも期待できます。 【食材DATA】 旬:5〜8月 選び方:緑色が濃くてツヤがあり、イボが鋭くとがっているが、ない品種も出てきている。切り口が黒ずんでいないものがよい。 主

ビタミンA

目のビタミン、ビタミンAは眼精疲労や視力の回復に。 強い抗酸化でアンチエイジング、発がん予防にも。 ビタミンAには、動物性食品由来の「レチノール」と植物性食品由来の「カロテン類」があります。カロテン類はαカロテンとβカロテンとがあり体内でビタミンAに変わります。ビタミンAとは体でビタミンAに変わる成分を含めビタミンAとして働く成分の総称です。 働きについて目の健康を保つ 目の網膜にある「ロドプシン」の生成にはビタミンAが必要です。ロドプシンを活性化させることで眼精疲労や

ビタミン

他の栄養素の働きを助け、体の正常な機能を維持する。 ビタミンは糖質、脂質、タンパク質などの栄養素の代謝や吸収を助け、体の代謝や整理機能を維持する有機化合物です。糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素に比べると、必要量は微量なので微量栄養素とも呼ばれるが体内で合成されないか、合成されても十分な量ではなく必要量に達しないため、食べ物からの摂取が必要となります。 人に必要なビタミンは13種類あり、<脂溶性ビタミン>と<水溶性ビタミン>に分類されます。 脂溶性ビタミン 脂溶性ビタミ

なす

皮に含まれる色素の成分が血管をきれいに 体を冷やす効果があるので、夏バテにはぴったり。 また、「茄子紺」と呼ばれる紫紺色の皮に含まれるナスニンというアントシアニン系の色素でポリフェノールの一種です。 アントシアニンは抗酸化作用があり、がん予防のほか、血管をきれいにし、動脈硬化や高血圧を予防する効果があると言われています。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:紫紺の色が濃くてハリとツヤがあり、傷や変色がないもの。     ヘタのトゲがとがっていて、切り口の白いものが新鮮