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みんけんの食事典

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みんなの健康と美の研究所@株式会社ロカロジに所属する栄養士・管理栄養士が、食材や調味料、栄養素など、食についてお伝えしています。
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#健康情報

ピーマン

熱に強いビタミンCが豊富 ピーマンは栄養価が抜群で、ビタミンCの含有量はトマトの約4倍。カロテン、ビタミンE、カリウムなども多く含まれています。 ピーマンの匂いの成分であるピラジン。血をサラサラにして、血栓や血液凝固を防ぐため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果があると言われています。 独特の苦味や匂いが苦手な人は加熱することで軽減できます。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:切り口が新鮮で変色していないものが良い。     フカフカせず、つややかで締まっているもの。

美と健康に役立つ魅力的な栄養がたっぷり。 成分の90%以上は水分ですが、残りの10%にはアスパラギン酸やカリウムなど、体に嬉しい様々な栄養素が含まれています。 糖アルコールの一種である「ソルビトール」が果物の中でもトップクラスに含まれています。 ソルビトールには、咳止めや解熱効果がある他、 他の糖類と比較して低カロリーで虫歯になりにくいと言う特徴があります。 梨にはタンパク質分解酵素である「プロテアーゼ」が豊富に含まれています。 お肉をすりおろした梨に漬け込むことで、調

トマト

抗酸化作用の高い栄養素がたっぷり 夏野菜の代表格であるトマトは、生で食べると体にたまった熱を冷まして暑さを取り除き、体に潤いを与えてのどの渇きを癒します。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷり。赤い色のリコピンという成分やビタミンCやEなどの有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用のある栄養素を多く含まれています。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:ヘタや切り口がみずみずしい緑色のもの。     しっかりとした

ビタミン

他の栄養素の働きを助け、体の正常な機能を維持する。 ビタミンは糖質、脂質、タンパク質などの栄養素の代謝や吸収を助け、体の代謝や整理機能を維持する有機化合物です。糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素に比べると、必要量は微量なので微量栄養素とも呼ばれるが体内で合成されないか、合成されても十分な量ではなく必要量に達しないため、食べ物からの摂取が必要となります。 人に必要なビタミンは13種類あり、<脂溶性ビタミン>と<水溶性ビタミン>に分類されます。 脂溶性ビタミン 脂溶性ビタミ

なす

皮に含まれる色素の成分が血管をきれいに 体を冷やす効果があるので、夏バテにはぴったり。 また、「茄子紺」と呼ばれる紫紺色の皮に含まれるナスニンというアントシアニン系の色素でポリフェノールの一種です。 アントシアニンは抗酸化作用があり、がん予防のほか、血管をきれいにし、動脈硬化や高血圧を予防する効果があると言われています。 【食材DATA】 旬:6〜9月 選び方:紫紺の色が濃くてハリとツヤがあり、傷や変色がないもの。     ヘタのトゲがとがっていて、切り口の白いものが新鮮