YOASOBIの『Into The Night』と『RGB』について

今回はYOASOBIの『Into The Night』と『RGB』についての考察。この2曲は既にリリース済みの『夜に駆ける』と『三原色』を英語バージョンにしたもの。英語能力ほぼ0の私には語るほどの能力はないが、考察してみる。

まずは『Into The Night』から。英語バージョンをオールナイトニッポンXで聴いた時には本当に驚いた。英語で歌っているのに所々で『夜に駆ける』の日本語の歌詞に空耳するような遊び心が入っているからだ。英語能力0の私には、ikuraちゃんの英語の発音がどうなのかは知る由もないが、コニー青木さんという方にしっかりチェックしてもらっているそうなので問題はないのだろう。

また、翻訳サイトで直訳しての確認だが、おおまかな感じとして日本語歌詞と同じ様に英訳されているようだ。『夜に駆ける』の元々の歌詞が日本語独特の言い回しが多いように感じるので、それを英語に訳す際にかなり表現方法が変わったようにも感じる。あくまでも翻訳サイトでの直訳で感じている部分なので正確な事はわからないが。また、空耳の遊び心を入れる為に歌詞には随分苦労したようにも感じる。ただ、私のように英語にあまり馴染みのない日本人にも思わずニヤッとさせる英語バージョンは英語への苦手意識も軽減してくれそうだ。また、ikuraちゃんの発声は日本語の歌詞でも聞き取りやすい発声をしていて、ご本人もそれを意識して歌っているそうだが、この英語バージョンでも聞き取りやすい綺麗な英語で歌っているように思える。

続いてリリースされた『RGB』。これは発表前にikuraちゃんが思わず口を滑らせてしまった経緯がある。オールナイトニッポンXにて『Into The Night』の話題が出た時に思わず第一弾と言ってしまい、英語バージョンの第二弾がある事を口走ってしまったのだ。実際にその放送の週の公開だったから思わず言ってしまったのだろう。こんなちょっと天然な所も彼女の魅力だ。

『RGB』を翻訳サイトで和訳してみると、直訳にも関わらずほぼ『三原色』をそのまま英訳したと言っていいぐらいの仕上がりのようだった。『三原色』で話題となった2番の通称『ikurap』の部分は『RGB』でも健在で、高回転の英語で歌い抜けている。『Into The Night』同様、ikuraちゃんの聞き取りやすい綺麗な発声の歌声が楽しませてくれる。

『RGB』に関しては、MVも凝っている。『三原色』から歌詞が変わるのでテロップが変わるのはもちろんだが、アニメの中の日本語文字もちゃんと英語に変わっている。『三原色』の後半の歌詞はアニメの中にエフェクトとして入り込んでいる為、テロップ書き換えではなくアニメそのものが描き換えになっている。歌詞に合わせて表示する部分もテンポを合わせいるが、日本語とは文字数も違うのでアニメの表現もそれなりの作業量になっていると思われる。『三原色』と『RGB』のMVを同時に比較して見ると面白い。

最後に、英語版を見て改めて感じたのは日本語の素晴らしさ。漢字があるお陰で少ない文字数で言葉を表現できる。外国語を無理に訳さずカタカナ表記してみたり、場合によってはそのまま外国語の歌詞のまま使う場合もある。そして日本語独特の表現は英語には簡単に訳せない物もあると思う。同音異義語も多く韻を踏んで楽しんだりもできる。そんな事を思わせてくれたYOASOBIの新たな挑戦だった。

#YOASOBI #夜に駆ける #IntoTheNight #三原色 #RGB

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