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Giveについて考える

アダム・グラントが書いたGIVE & TAKEを読みました。昔からこの本の書評や感想は色んな所で聞いていたので、ようやく読めたという感じです。世の中には、ギバー (Giver)、テイカー (Taker)、マッチャー (Matcher)の3タイプがいて、この本では現代の成功するタイプとして、ギバーを挙げています。ただし、ギバーの中でも成功出来るやり方やタイプがあるみたいで、テイカーに搾取されない形で物事を進め、他者利益だけでなく自己利益もきちんと追及する事の様です。

ここで僕が注目したのは、ギバーのゆるいコミュニケーション。自分の一方向的な考えや決め付けで入るのでは無く、いろんな可能性を考えながら相手に対して物腰の柔らかい態度で向き合うというスタイルです。この感覚は、物事を進めるに当り非常に有効であると思います。それは物腰を柔らかくし相手の立場を考慮する事で、率直な言葉や意見といった事が引き出し易くなり、結果、信頼を得られる事につながります。また、相手を認めて質問したりアドバイスを求める事も、相手との関係性を作る上で有効だと感じました。テイカーは自分の立場を失うのを恐れ、その様な態度は取れないとの事ですが、弱みを見せれる姿勢が結局、自分の利益につながるのだと思います。

硬直した雰囲気の中では、創造性やイノベーションといった類の事は生まれにくいですが、その点でもギバーは効果的な役割を果たせると思います。自分の弱みを見せながら、相手や周りの立場を配慮して発言したり行動する事で、その場の協力関係を生むきっかけとなり、創造やイノベーションを生む土壌が作れます。


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