旅の詩(メモ書き)

僕の道標

疲れた体を休ませようと
寝床に着くが眠れず
旅の友に話しかける

今日のできごとを
振り返れば振り返るほど
感謝の涙で溢れる

*
名乗らず去って行ったあの車の
ナンバープレートの文字は
急いでスマホのメモに打ち込んだ
今も消えず あの時の記憶とともに残っています


家を出る前の恐れに負けていたら
あの出会いはなかったと
今思えば 旅に出る前の不安よりも
出会えなかった後悔が残るだろう

あの時の経験は
心が小さな僕の道標に
あの人のように大きな心でいようと
そう思わせてくれる

*
僕から去っていったあの人は
いまごろ何しているのかな
ふとその日の思い出が蘇った時に
あの人のようにあたたかく生きよう
そう思えるんです


僕の濁りかけた心を

あの時の経験は僕の道標


急いでメモに書きとめた


名乗らず去って行った
(あの車の)ナンバープレートの文字は
急いでメモに書きとめた
今も消えず 残っています

こんな素敵な人がこの世に
出てみないとわからなかった
経験なき空っぽの僕に突き刺さる

家を出る前の恐れに負ければ(負けていれば)
この出会いはなかった
今思えば 旅に出る前の不安よりも
出会えなかった後悔が残るだろう


見た目で判断せず
コミュニケーションをとることで
相手を判断する

コミュニケーションを恐れていては

(この世では生きていけないのだろうか)


名乗らず去って行った
(あの車の)ナンバープレートの文字は
急いでメモに書きとめた
今も消えず 残っています

急いで書き留めた
あのナンバープレートの文字は
今もまだメモに残っています


僕から去っていったあの人は
いまごろ何しているのかな
ふとその日の思い出が蘇った時に
あの人のようにあたたかく生きよう
そう思えるのです


僕から去っていったあの人は
いまごろ何しているのかな
僕の小さくなった心が少し大きくなります


テントの中
生活の柄が頭の中で流れている


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