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「 頑張る 」 という言葉の "違和感" と "本来の意味"

私は以前、「 自分の想いを大切にしてこなかった 」ということに気づきました。ここでは、そんな私が "自分らしさ" を見つけるため、日常の中で感じたこと学んだことを綴っています。



「 頑張る 」 という言葉の重み

「頑張る」という言葉は人を応援する言葉です。
私はこれまでの人生で、多くの人に「応援したい」という思いを込めてこの言葉を使ってきました。
そして、多くの人からも「頑張って・頑張りなさい」と言われてきました。


「 頑張る 」 の言葉の違和感

しかし、最近になってこの言葉に違和感を感じるようになりました。
その始まりは、エコビレッジビルダーの山納銀之助さんの話を聞いたことです。

銀之助さんは自給自足で生活できる村づくりを世界中で行っています。

ある時、ミャンマーでの活動中にビザの期限が迫っていました。
銀之助さんはプロジェクトを完成させたくて、通訳を通じて「もう少し頑張って」と伝えようとしました。
しかしミャンマーには「頑張る」という言葉が存在しないことを知らされました。
そこで次に「急いで」と伝えようとしましたが、その言葉もなかったため、
銀之助さんは彼らが急いだり頑張ったりした経験がない、という事実に直面しました。
そして、「頑張る」という言葉を伝えるために考えた結果、「頑張る」とは….

" やりたくないことを無理してやること "

という答えに辿り着きました。
そしてその言葉を伝えたところ、結局誰も頑張らなかったというエピソードがあります。

この体験を通じて、銀之助さんは帰国後に「頑張る」という言葉が世界の多くに存在しないことを調査し、それが必要でないかもしれないということに気づきました。

そしてこの話を聞いて私も「頑張る」という言葉に違和感を覚えるようになりました。


「 頑張る 」 の言葉の意味

その後、コウジさんのお話を聞くことで「頑張る」の本当の意味を知ることができました。

まず日本語の本来の意味を知るには、大和言葉である訓読みで考えることが大切、ということでした。
日本語で「頑」とは、音読みで「ガン」、訓読みでは「かたくな」です。
つまり、頑(かたくな)な態度を張(は)ることが「頑張る」ということなのです。

そしてコウジさんは、二人で山登りを行う人の例え話で説明してくれました。
山を登る途中で自分が先に諦めた時、一緒に登っていた人は「 頂上まで登り切りたい 」と言いました。
その時、自分は彼に「頑張って」と励ましました。
この話から「 頑張る 」という言葉は、目標に対して同じく強い意志を持つ人に対してこそ通用する言葉である、ということでした。

しかし世の中の多くの場合「頑張って」と使っているのは、そうじゃない人に対して使っているケースが多い。

つまり、山の頂上を目指すのをやめて「引き換えそうと思う」と言った人に対して、「何言っているんだ " 頑張って ” 」と言っていることが多い、ということ。

そしてそれは、その人の心情や状況を考慮せずに使われがちで、そのため心が折れることもある、という説明でした。


「 頑張る 」 から気づいたこと

今回、銀之助さんとコウジさんのお話から、「 頑張る 」という言葉は悪い言葉ではないものの、心の想いと反している人に使うのは適切ではないと学びました。

 これからは人にも、そして自分にも「頑張って」と言う時は、心をしっかりと理解し、本当にその言葉が適切かどうかを考えるようにしようと思いました。

また今回のことで言葉の大切さ、そして日本語の奥深さを改めて感じることができました。


[ 銀之助さんの 「 頑張る 」 のお話 → 動画 14:31 ~ ]


[ コウジさんの 「 頑張る 」 のお話 → 動画 4:08 ~ ]

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