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はじめてのアカスリ体験記 (後)

(前)では全体的に体感としての心地よさが目立つ文になった。
(後)は「ワークフローとしてどうなん?」
とモヤモヤしたこともあったよ。という話。


ショートコース20分。
背中のみ
というメニューで予約して皮膚を風呂でふやかす。

時間になって入ってみたら小柄な施術者さんに「20分?」と何度も確認される。
接客業というより手技で生きる朴訥な職人気質を感じとり、いい意味で肩の力が抜ける。
しかし同時に何か言いたげなのが気にかかった。
すぐに気にしないことにしたが、続いてまさかの言葉が告げられる。

「(施術ベッドを指差して)あおむけー」
疑問符が目の前に浮かんだように見えたのは気のせいか?

まあ20分まるまる背中だけはアレかな。
リンパでも流すのかな、知らんけど。
後は仰向けタイム長いなと思わないこともなかったが結局

全身をアカスラれた…。


20分を余裕でオーバー。私は平均的な成人女性より大きく、施術者さんは小柄だったこともある。
料金は前払い同然だが、結果的に得をしたはず。
急いでないのでロスタイムも問題なかった。
私はね。

メニュー通り背中だけなら全身の4〜5分の1ほどだし、
他の部位に比べたらフラットなもの。
施術者さんだって私の足元に移動するなど無駄な動きをすることなく、時間内でできたはず。
過ぎたことなので突っ込まないでおくと、
施術者さんは過ぎた、というか返しようのないことを突っ込んできた。

「おねえさん、体大きいから20分じゃ無理よー。今度から30分にしてー」
と言われた。

たとえ最初から全身の施術希望だったとして
小柄な人と勝手が違うことは理解できるし
今更体格を恥じたりしない。
しかしソレわざわざ最後に言うことではないように思う。

はじめてなので、彼女の技術力がわからない。
もしかしたらゴッドハンドと呼ばれるほどのレベルなのかもしれない。
けど彼女には当たりたくないな。

当たり前だが美容室のシャンプー台以上のまな板の上の鯉感だった。

フロントと施術者との連携が不十分だったのか、彼女が対象部位をただ勘違いしただけなのかはわからない。
けど、最初に口頭で十分なのでカンタンな確認と説明があってもいいと思う。
他のスーパー銭湯でもこんなものかな。

美容院をはじめ人の体のケア・トリートメントをするお店や施設に行き被施術者側になると
勉強になるなあと思うことが多くなった。

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