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19歳


毎日、明日死ぬかなーとか、地球爆発しないかなーとか思いながら過ごしているのに、知らないうちに10月が始まって終わっていた。あっという間。気づけば11月。もう20年間も生きていることになるらしい。果たして後4日、生きていることができるのか?

TikTokを見ていたら、芦田愛菜ちゃんが6歳の頃の撮影エピソードを語っている動画が回ってきたのだが、思い返しても私に6歳の頃の記憶なんて、ない。
覚えている限りで19年間を振り返る。

小さい頃、母の実家(高崎)に行くのが毎年楽しみだった。1週間ほどの滞在。
久しぶりに会った母の妹や従兄弟に最初は緊張して話せないのに数時間後にはうるさいいつもの感じで、帰る頃には新幹線のホームで泣きそうになっていた記憶がある。帰りの新幹線は悲しさでいっぱいだった。ディズニーランドから帰るような。

うちは、父が忙しかったのもあって、(多分、性にあっていなかったのもあると思うが)家族旅行を2回ほどしかしたことがない。
その代わり、毎週土曜日には家族でテーマパークや公園にいって外食していた。小学校の頃にはディズニーホテルに年1くらいで何回か泊まりに行ってくれていたと思う。日曜日には毎週リビングで映画を観ていた。お父さんと毎週土曜日の外食帰りにレンタルショップに寄って、先週のDVDを返して新しいものを選ぶのが楽しかった。


少し話が飛ぶ気がするが、私は生花が好きではない。ディズニーランドで買った風船が、翌日には萎むのをみるのと同じ感覚である。プレゼントでもらう入浴剤は使わずに匂いが消えるのがオチだし、お土産でもらったお菓子は食べられずに賞味期限が切れることが多々。因みに、この19年間でもらった全ての手紙、捨てずに保管してある。
最近、愛犬を見ると少し悲しくなるのだが、直近で終わりが想像できてしまうものがすごく苦手なんだと思う。

小学校は飛ばして。(hhh)

やはりこの19年間で1番記憶に残っているのは中学高校時代なんだな、とつくづく。
先日、母校の文化祭に行った。竹橋のホームを降りた時のあの匂いと階段の感じが本当に懐かしくて幸せだった。
校内の様子も先生方も何にも変わっていなくて、私の中では卒業が大きな節目だったけれど、"ここ"にしてみたら、数多くある年の中の一瞬なんだなと少し寂しくなる。
私の今の性格や感覚を培っていたのは紛れもなくあの校舎や、今も友達でいてくれるみんなで、中高の友達に会うと本当にホッとする。ありがとう。


最近、中学の時から読んでいた連載漫画が終わった。初めて好きになった芸能人は結婚したし、中学の時に好きだったジャニーズの手越祐也はいない。BTSのキムソクジンも気づけば兵役に。
反抗ばかりしていた元担任の先生はお父さんになっている。地元の風景も気づけば変わっていて。
毎日、朝、東京に通い、夜、家に寝に帰ってくる生活をがむしゃらに繰り返していて気づけば時がとんでもなく進んでいる。
あの頃あったはずの公園も団地もなくなった。
お父さんが走って取りに行っていたディズニーランドのファストパスもなくなった。
大きな病院や介護施設ができた。新しいテーマパークがオープンした。おばあちゃんが近くに引っ越してきた。

"あの頃"が変わって、消えていったり進んで行ったりする中で、自分だけが何にも変われなくて、取り残されている気がして常に不安になる。
全てが昨日のことのように感じるのに。

あと4日で20年。
あと4日、生きているかな

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