伝え方。
僕は今、ラジオを4本やらせていただいている。ラジオが学生時代から好きという事を発信することによって、「こいつちょっと陰の部分持ってますアピールしてんなぁ」って思われるんじゃないかという気持ちと常に戦いながらも、ちゃんとラジオが好きという事を発信してきて良かったなと今は思っている。
そして、本当に今の生活の中で自分のラジオ番組があって良かったなぁと思う。
これはラジオをやっている方は良く言う事だと思うが、日常で起きたイラっとした事やモヤッとした事が「まぁラジオで喋れるネタになるか」という落とし所に収まって浄化されていく。
今年の元日にも早速モヤッとする事が起こった。
僕がラジオを聴きながら明治通りを歩いていると、20代前半の帽子を斜めに被ったお兄ちゃんが前から歩いてきて何やら僕に話しかけている。
「あぁパンサー向井って事が気付かれたのか」と思い、イヤホンを取り「はい?」と聞き返すと、そのお兄ちゃんは僕に「100円くれない?」と言っていた。
カツアゲだった。しかも元日に。
よく見ると首元にタトゥーも入っている。
怖い。
しかし、どう見ても年下だしこちらにもプライドがある。その結果振り絞って出した言葉が
「100円で良いの?」
という何とも不可解でダサい言葉だった。
そして100円を渡し、ガクガクする足を引き摺りながら「この話絶対ラジオでしよう」と思った。
数日後NHKでやらせていただいているラジオでこの話をした。一緒に出ていた先輩方も笑ってくれた。この瞬間は「やっぱりラジオって良いな」と思った。
しかし、その次の週の生放送前の打ち合わせでスタッフさんから告げられた事に僕はビックリした。
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