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知らないと想像できないこともある

知らないことは恥じゃない。知らないと想像すらできないこともある。

例えばこの桔梗 (キキョウ) の花。
つぼみのときは、折り紙で作る風船や星みたいな形をしている。
色も薄緑から白っぽい色。花が開いて紫の花になるなんて、想像できる?

以前、4人の新人さんがチームに配属されてきたことがあった。
自分の作業予定を自分で立てて、進捗管理と進捗報告をする、ということを練習を兼ねてやってもらった。
テンプレートを渡し、目的と書き方を教え、あとは書くだけ。
なんだけど、なぜかイケてない。何度フィードバックしても、3日経ち1週間経っても、どーも上手くならない。
それで「報告は相手 (上司) に動いてもらうためにするものなんだよ」と教えてみた。でも、どうもしっくりこない様子。
そこで改めて「キミたちの上司は誰?その人はどんな仕事してる?」と質問してみた。分かってなかった。

そうかぁ。上司が誰で何する人なのか知らないから、何を伝えてどうコミュニケーションを取れば良いのか、想像すらできなかったのか。
私も、その子たちがソコを知らないとは、想像してなかったな…。

私が質問したのは、その情報 (報告) を受け取る人 (上司) を定義することで、何をどう伝えたら良いか工夫できるだろうと思ったから。
そうして質問を重ねてみて、本当の原因と思しきことを掴むことができた。
聞いてみて良かった。聞かなきゃ分からなかった。

知らないと想像すらできないこともある。
知らないことが悪いわけではない。知らなくても困らないこともたくさんある。
でも、知るためにできることもある。聞く、読む、探す、質問する。

想像すらできないとき、ぜひ相手に聞いてみてほしい。
だいたい、考えたこともない答えにビックリできる。
そして、ビックリが自分の引き出しとして増えて、人生を楽しくしてくれると思う。

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