超豪華マイケル・ジャクソンコラボ楽曲図鑑Vol.1~Off The Wall期〜
こんばんはKazuです。今年MJオタクにとって悲しいニュースが舞い込んできました。老舗ファンサイトmoonwalker.jpの閉鎖です。後追いマイケルファンの私にとってあのサイトはありがたい情報源で1999年以降のマイケルの動向や周辺の動きが細かくまとめられていたほか、未発表曲リストやインタビューまでまとめられていた思い出のサイトです。
そんなmoonwalker.jpにはマイケルがバックコーラスや作曲等、他アーティストの作品に参加したものについてまとめられているページがあり非常に重宝しました。深掘りしていくと、その曲自体良いものが多いと同時に、バックコーラスという立場ながらマイケルが目立ち過ぎて食っちゃってるものもあり、マイケルのアルバムを一通り聞いてきたファンは深掘りする価値があるものばかり。アルバム全部聴いたけどもっとマイケルの声が聞きたい!もっとマイケルが参加した曲を知りたい。そんなあなたにぜひこのリストを参考にしていただきたいです。Moonwalker.jpの意志を継ぐ思いで、マイケルの参加作品をまとめてみようと思います。同時にその参加の経緯など、エピソードなど見つけられる限り載せていきます。また新たな情報が見つかり次第追記していきます。また誤字や日本語がおかしいかもしれませんが優しく見守ってくれると幸いです。とりあえず、まずはOff The Wall期の作品から。好評でしたら、コツコツ暇な時間を見つけて記事を出していくつもりなので、このページの最後にあるいいね!ボタン(ログイン不要)を押していただけるとありがたいです。
見出し横の()について
見出しのアーティスト名の横にマイケルがどれくらいボーカルで参加しているのか6段階に分けて一目でわかるマイケル度を記載しています。基準は以下の通りです。
マイケル度
5/5 マイケルがボーカルを取っている
4/5 バックコーラスで参加しているがデュエット並みに目立っている
3/5 バックコーラスに徹している
2/5 参加はしているが目立たない
1/5 参加しているか疑わしい
0/5 ボーカル/コーラスでは参加していない
またマイケルが楽曲提供、もしくは共作を行ったものには(MJ作曲)、プロデュースしたものには(Pro)と記載しています。
The Wiz, Diana Ross(5/5)
マイケルがカカシ役で出演した黒人版オズの魔法使い"The Wiz"のサウンドトラックから。この映画をきっかけに巨匠クインシー・ジョーンズと出会い、Off The Wall, Thriller, Badの三部作を作りあげたことをご存知の方は多いのではないでしょうか。
まず、マイケルがソロで歌った"You Can't Win" 。シングルカットもされました。
サウンドトラック版(上のものと同音源)とシングル版は別バージョンになっています。シングル版は2004年のマイケルのBoxset"The Ultimate Collection"に収録されています。
続いて同映画から"Ease On Down The Road"。マイケル憧れのDiana Rossとの共演です。
マイケルの"The Ultimate Collection"にも収録されていますが、サントラ版は冒頭にマイケルとダイアナの可愛らしいやりとりが聞けるイントロがある他、サントラ内にパート3まで収録されています。また映画版とはボーカルが別テイクですね。
(TVでのパフォーマンス映像も載せておきますね。)
またBe A Lion、A Brand New Dayは劇中では歌っていますがサントラではBe A Lionの最後を一言歌っている程度で重要度は低いです。マイケル度で言ったらこの2曲は(2/5)というところでしょうか。気になる方は映画をチェック。
The Doobie Brothers(1/5)
The Doobie Brothersの名盤Minute By Minuteから、Here To Love You, What A Fool Believes、Minute By Minuteの三曲に参加したと言われています。聞く限りマイケルと確信を持っていえる声は聞こえませんが、Minute By MinuteのサビのファルセットとHere To Love Youのラストはマイケルっぽいちゃマイケルっぽい、
このアルバムの参加については信憑性が低いようで、録音には参加せずスタジオを見学しただけという話もあります。バンドのPatrick Simmonsもマイケルは参加してないと2014年のインタビューで答えています。真相やいかに。What A Fool BelievesはCMなどで聞いたことある方は多いんじゃないでしょうか?
What A Fool Believesに関しては、マイケルが友人のElizabeth Taylerとの電話中に口ずさむ映像があります。
Kenny Loggins(3/5)
(動画の写真はKenny Logginsではなく、マイケルの衣装デザイナーMichael Bush氏だそう。w確かに似てる。。。Kairyuさん情報提供ありがとうございます)
Kenny Logginsの"Who's Right, Who's Wrong"にバックコーラスで参加。サビでマイケルの声がはっきりと聞こえます。最後の方ではマイケルらしいアドリブも少しだけ披露してます。
Kenny Logginsとマイケルはとても仲が良かったようで、本楽曲が収録されているアルバム”Keep The Fire"のジャケ写はマイケルが選んだそうです。
彼はWe Are The Worldにも参加しています。
(Kenny Logginsを名前を知らない人もFootlooseやDanger Zoneなどどこかで聞いたことがあるんじゃないでしょうか。その彼です。)
Brothers Johnson(3/5)(MJ作曲)
Brothers JohnsonのThis Had To Beに作曲とバックコーラスで参加しています。食ってまではいませんが、マイケルオンリーのコーラスパートがあるほか、マイケルのシグニチャーでもあるHoo!を一回披露しています。
Brothers JohnsonのルイスはOff The Wall収録の"Get On The Floorをマイケルと共作、あの印象的なベースでも参加しており、そのお返しとして本楽曲に参加したのが経緯のようです。
Dave Mason(4/5)
(Save Meの動画が再生できないものだったので、別動画に差し替えました。2021/11/11)
これは完全にマイケルが食っちゃってる問題作、Dave Masonの”Save Me"です。マイケルはバックコーラスとしてクレジットされてますが、デュエットかって勢いで積極的にボーカルにハモリで絡みまくってます。しかも最後は完全にマイケルのアドリブ大会。耳福ですよ。正直マイケル度も5よりの4です。なんなら5ですよこんなの。MJファンからも人気の高い楽曲。
このマイケルの参加に関してマイケルの2014年の誕生日に合わせて投稿されたDave Mason本人によるエピソードがFacebookに上がってますのでご紹介します
マイケルは1958年の今日に生まれたんだ。彼はとても才能のある子供だった。スリラーのセッション終わりに僕のセッションを覗きに来てくれた時はお世辞抜きで嬉しいことだったし、同時に正直驚いた。僕らは同じスタジオで作業してたんだ。ちょうど僕の”Save Me”に高音のボーカルが必要だと思っていた。僕が頼んだら快諾してくれて、ボーカルを録音してくれた。のちに彼は僕のファンだと言ってくれたよ。。。彼が9歳の時、Diana RossのTVショウで僕の”Feeling Alright”を演ってくれたこともあった。多くの他アーティストのように、彼はあまりにも早くこの世を去ってしまったよ。。。
-Dave Mason, 2014/8/29 on Facebook https://www.facebook.com/51816334466/photos/a.89596489466/10152667486019467
Feeling AlrightはDave Masonの曲だったんですね!Studio録音版は2012年の未発表音源集”Come And Get It”に初めて収録されました。
Minnie Riperton(5/5)
Minnie Ripertonの死後にリリースされた未発表アルバムから"I'm In Love Again"にボーカルで参加しています。デュエットです。亡き先輩を思いながら心を込めて優しく歌っています。
またアルバムのバックカバーにはマイケルのコメントも掲載されています。(真ん中の一番上です)
彼女は驚異的でした。。。彼女はその声で信じられないほどのことをやってきたのです。 -Michael Jackson
(左からミニー、ラトーヤ・ジャクソン、マイケル)
Stevie Wonder(3/5)
Michaelと仲良しStevie Wonderの"All I Do"にバックコーラスで参加してます。サビでマイケルのコーラスを聞くことができます。Stevieとはこの後も今後記事にしていきます。ご存知の通り、We Are The Worldにも参加しています。
本楽曲を含むマイケルが参加したStevieの楽曲(Jackson 5として参加したYou Haven't Done Notin'、マイケルとのデュエット曲"Get It")は全てこの日本企画ベスト盤に入っているので気になる方はぜひ。
LaToya Jackson(4/5)(MJ作曲)(pro.)
マイケルの実姉LaToyaの"Night Time Lover"を楽曲提供、プロデュース。バックコーラスでも参加しています。マイケル度数の通り、かなり目立ったマイケルのバックコーラスを堪能できます。まぁ、曲自体はマイケルのペンによるものですからね、、今後紹介していくつもりですが、マイケルが作曲とプロデュースを担当した曲は高確率で食い気味(褒め言葉)のお得意一人多重録音コーラスがついてきます。マイケル自身の曲でも聞き覚えのあるようなコーラスのフレーズも聞こえてきますよ。
この曲を初めマイケルはジャクソン姉妹の歌手デビューに作曲やコーラスなど何かしらでのバックアップで協力します。それらの楽曲については後々順を追ってご紹介するつもりです。
Kenny Rogers(3/5)
Kenny RogersのGoin' Back To Alabamaにライオネル・リッチーとともにバックコーラスで参加しています。マイケルが高音部でリードボーカルに所々ハモリを入れています。ライオネルが参加している点から察した方もいらしゃるかもですが彼もWe Are The World参加者です。
マイケルの参加楽曲を順を追って見て行くとWe Are The Worldへの伏線のかのように思えてきます。本記事の最後にはWe Are The Worldの予行とも思える非常に豪華な共演曲をご紹介します。
Quincy Jones(3/5)
ご存じマイケルのプロデューサーQuincy JonesのThe Dudeにバックコーラスで参加しています。女性コーラスと一緒に所々コーラスを入れていますよ!
作曲はクインシー、マイケルの”It’s The Falling In Love”でデュエットしたPatti Austin、そして”Off The Wall”, “Rock With You”そして”Thriller”などを作曲したRod Tempartonの共作。こちらもマイケルとクインシー縁のアーティストの共演となっております。
Carole Bayer Sager, Burt Bacharach (5/5)(pro.)
Carole Bayer Sagerの"Just Friends"にボーカルで参加しています。デュエット曲としては最も知られていない曲の一つではないでしょうか。また音楽界から見てもとんでもない歴史的コラボがこの曲で実現しているのですが、それを知っている人は少ないようで... それは後ほど。。
Carole Bayer SagerはDavid Foster(のちにマイケルとEarth SongやSmileを共同プロデュース)と共にOff The Wallに"It's The Falling Love"を提供。そのお返しに、というのが参加の経緯のようです。(この曲のマイケルのデュエット相手はCaroleではなくクインシーゆかりのPatti Austinさんです)
(Carole Bayer Sagerご本人によるバージョン)
その後も彼女との交流は続きInvincible収録の”You Are My Life”、The Ultimate Collection収録の”We’ve Had Enough”、未発表に終わった”I Had This Dream”などの作曲に参加!
そして歴史的なコラボとはJust Friendsはマイケルと本楽曲を作曲したBurt Bacharachと共同プロデュース作品ということ!Burt Bacharachはレノン=マッカートニー、The Beach BoysのBrian Wilson(僕が大好きなアーティストです)を始めとする60年代を代表する作曲家の一人で、名前を知らずとも誰もが一度は聞いたことのある曲を多く作曲している大御所です。例えば、、
これらの彼が携わった楽曲は一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。そんなBurt Bacharachとのコラボ楽曲でもあるのです。ちなみに彼はCarole Bayer Sagerの夫(当時)でした。
そんなバカラックによるこの曲のエピソード。(http://ardeo1964.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/sometimes-late-.html こちらのブログの自伝の引用部分から)
“Just Friends”というデュエット・ナンバーでは、マイケル・ジャクソンがスタジオにやって来て、キャロルといっしょにうたってくれた。アレンジはわたしが書き、ストリング・セクションとリズム・セクションを勢ぞろいさせて待っていると、マイケルが「 何分かもらえませんか? ちょっと、ためしてみたいことがあるんです 」と言いだした。彼はその日のギタリストだったポール・ジャクソン・ジュニア(※)を連れてトイレに入り、この曲のために、わたしが考えていたものより5倍はすばらしい、まったく別種の流れとコンセプトを考え出した。あの曲でいっしょにうたうキャロルとマイケルを聞いていると、「 どっちがマイケルで、どっちがキャロルなんだろう? 」と不思議になってくるはずだ。それくらい、ふたりの声はうまくフィットしていた。 ーBurt Bacharach(自伝より)
※バカラックの回想にもある、Paul Jackson Jr.はアルバムThriller〜Dangerousに参加するマイケルゆかりのアーティストでもあります。
Donna Summer and Various Artists(2/5)
Donner SummerによるState Of Independenceにバックコーラスで参加しています。プロデュースはQuincy Jonesです。
この曲の醍醐味は超豪華アーティストによるコーラスです。本記事で既に紹介してきたアーティストたちも参加ししているほか、のちにWe Are The Worldでも共演する面々も参加しています。この時点で、クインシーとマイケルにはたくさんのアーティストを集めて曲を作るというアイデアが頭のどこかにあったのかも。
参加アーティストはLionel Richie, We Are The Woldにも参加したDionne Warwick, Diana Ross, Brenda Russell, Christopher Cross, Dyan Cannon, のちにマイケルのP.Y.T.のアルバム版をクインシーと共作したJames Ingram, Kenny Loggins, Michael McDonald, Stevie Wonder、そしてマイケルです。(太字は既にこの記事に登場したアーティストやその後共演するアーティストたちです。)
そんな歴史的レコーディング映像がこちら。。。
これだけのアーティストが参加したため、マイケルのボーカルは目立っていません。なのでマイケル度は2です。
またクインシーは「マイケルのBillie Jeanはこの曲のパクリだ」なんてとんでもない発言がありましたが、僕はそうは思いません。w
いかがだったでしょうか!この記事が好評でしたら今後もコツコツ続編を投稿しようかなと思うので、ぜひいいね!ボタン(ログイン不要)を押していただけるとありがたいです。この記事の参考になったmoonwalker.jp様に再度感謝したいと思います。ありがとうございました。
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