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備忘録② Perfume COSTUME MUSEUMトークショー〜Another COSTUME〜

備忘録第2弾です。
前回は入場からオープニングまでを書きました。
今回はタイトルにもなっている本編の「Another COSTUME」について書いていきます。
それではお付き合いください。

Another COSTUME

さて、衣装展では第1章から第4章までの約170着の衣装が展示されていますが、今回のトークショーではそこでは展示されていない、第1章より前の時代。
即ち「第0章」の衣装をメインに話されました。

あ:最近のお衣装は1回しか着ないことが多いけど、当時(0章時代)は何十回も着たよね。1回1回が勝負。命懸けよ。もう戦闘服じゃね。

3人とともに時代を戦い抜いてきた、そんな衣装の紹介が始まります。


OMAJINAI★ペロリ ジャケ写衣装

広島限定シングル OMAJINAI★ペロリ

あ:これは母さん達が用意してくれたんよね。
かの:そうそう。
あ:この時はオーディションを受けてて、それに合わせた衣装なんよ。
ステッキ持って、ラップ調の歌を歌うっていう。だからちょっと、この曲のコンセプトと違うよね〜笑

トップスの主張強めの「USA」のロゴに思わず、「アメリカ背負っちゃってるよ!!」とあ〜ちゃん。


OMAJINAI★ペロリ 制服衣装

幼い…

こちらもお母さん達がご用意。

あ:頭にちょんちょん付けとるんよ。あ、あやのちゃんも付いとるねえ。
  この頃は髪が長いから。
の:そう!2つ結びしてたね。だいたいはハーフアップだったけど。
あ:制服風の衣装を買ってきてくれたんよ。ワッペンはアイロンで付けてくれたんよ。スカートも3色見つけてきて。でもね、他のスクール生にバレないように、隠しとった。
か:戦場ですからね、アクターズは。こういうところでも差をつけないと。

毎日が戦いの日々…

か:この頃は、(言うなれば)「母親期」ですね。
あ:全部用意してくれとった。

頭にちょんちょん


スウィートドーナッツ

上京しました〜!

の:あ、上京しました!!!

のっちのこの発言に会場は爆笑。

の:(台本を読みながら)え〜、この頃はアミューズに所属しています…?
この頃は、って書いてあるけど、今も所属してます笑!

こちらのジャケ写やMVは寮のキッチンで撮影されたそうです。
シースルーのキャミソールの下はベアトップという、あ〜ちゃん曰く「結構セクシー」な構成。

あ:この時はなんでのっちは黄色じゃないんじゃろ(おまペロではのっちは黄色)って思ったけど、今見ると黄緑の方がオシャレよね。


モノクロームエフェクト

エナメルで作ってんのすげ…

か:お金がかかり始めました!!!

ゆかさんが言うように、この辺りからスタイリストさんが付き始めたそうです。
この衣装で色んな場所で営業。まさに苦楽を共にした戦友です。
大きなリボンはそれぞれのカラーで縁取られ、素材はほぼエナメルの可愛い物でしたが、通気性に難があったそうで。

あ:エナメルだから暑い。
か:ブーツのちょっとした小窓みたいなところが結露するんだよね。
の:曇っちゃって、「可愛くない〜!」ってなっちゃう。

広島フラワーフェスティバル

健気でしかない。

個人的にこの衣装のお話がグッときました。
お揃いの赤いTシャツと白いスカート。原宿で当時流行っていた、300円や500円で買えるお店で購入。
Perfumeとして上京し、東京で経験を積んだ姿を見せようと意気込んで出演。

あ:でも、アクターズの後輩の子の方が凝ってる、良い衣装だった。
  先生にも「あんた達、こんな格好で〜」って言われた。

自分達の想像とのギャップに打ちのめされたような感覚だったのでしょうか。
本当の娘のように扱ってくれていた先生だったから、嫌味や皮肉ではない、愛のあるいじりなのだと今になれば分かるが、

あ:当時は若くて、傷ついた。惨めじゃった。

誰しも若い時は目の前の物事や言葉が全てで、その裏に隠されている愛や本当の意味にはなかなか気づけないもの。

ここから更に、当時の生々しい気持ちが語られます。

あ:東京では少しずつ知ってくれてる人が増えて、ライブハウスも大きくなって。
広島に錦飾りたくて出演したけど、なかなか…
東京では知名度が上がってきていたけど、広島に伝わるほどまでにはなっていなかった。惨め。

当時の出演順はコブクロさんの前だったそうで、客席は彼らのファンの方達が沢山待機している状態だったそうです。

あ:「すいません!すぐ終わりますんで!お邪魔します〜!」って、やったよね。
本当に惨めじゃった。その記憶は今でも刻まれとる。

何回も「惨め」と口にした あ〜ちゃん。
当時の気持ちが痛いほどに伝わってきました。
でもその気持ちを忘れないから、今の3人があるんだと思います。

ポリリズム イベント衣装

マルイ産!

の:メジャーデビューしたからといって、油断してはいけません!!

突然の のっちのお叱りにざわつく会場。
なんと、この衣装も自分達で用意したそうです。
本物の衣装はリース品で返却しなければならず、似たような物をマルイで購入。
ポリの頃でも3人でお話しながら、衣装を集めていたと思うと尊い…

これは池袋サンシャイン噴水前でのイベントだそうで、そこに集まる観客達の歓声で周囲にどれほどの人気か伝わる、言わば「アイドルの登竜門」的な場所。

あ:リニアモーターガールの時も、ちょっとは沸いたんよ。「わ〜!」くらい。
  それがポリリズムの時は「わあああああああ!!」って、比べものにならないくらい凄かった。

ここから更にトップへ駆け上がっていく、まさにその時の衣装でした。


と、ここでOMAJINAI★ペロリ あ〜ちゃんの制服衣装が登場…!

の:状態が凄く良い!
あ:母さんが持っとった。買ったままの当時の袋に入っとった。母さんが凄い。

のっち と かしゆかの当時の衣装は残っているか分からないそうです。

か:2001年(の衣装)ってことは、22年前?
あ:そうじゃね。
の:うわ〜、あるか分からん。
あ:これで分かるのは、日本の縫製は素晴らしいってことじゃね。
  あと小さい。
の:わかる!なんか小さいよね!


あ〜ちゃんのお母さん、貴重な衣装取っといてくれてありがとう…


スクールの中では、歌もダンスもそうでもない(絶対そんなことない)。
ならば見た目や衣装で印象を残したい、というのが3人の考えだったそうです。


か:(スクール内で)アイドルってなかったもんね。
あの:うんうん。
あ:これが私たちの


3人:『Another COSTUME』



突然の某番組のような決め台詞に戸惑いながらも拍手する観客たち。


か:これが言いたいが為のタイトルでした笑




以上、第0章の衣装トークでした。
衣装の詳細だけではなく、当時の本人達の気持ちも聞く事ができて、貴重な時間でした。
あ〜ちゃんの衣装は20年経っているとは思えないほど、本当に綺麗でした。
あ〜ちゃんの母さんと日本の縫製技術はすごい!

次回は、『お気に入りの衣装のお話』について書いていきます。
良かったら覗きにきてくださいね。
ありがとうございました。

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