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男女の友情と3人組

『いちばんすきな花』
とても好きなドラマでした。最初の情報解禁では、あの生方さんが男女の友情をテーマに描く話と発表されていたが、実際は男女の友情だけにとどまらず、人との関わり全部をテーマにしたドラマであったので、とても面白かったです。

実際このドラマの最終話で、男女の友情って成立すると思う?と言う質問にみどりちゃんは「人それぞれじゃない?」と答えている。男女の友情をテーマにすると言うことで答えが出るかと思ったら、答えはやっぱり出ず。生方さんでさえ答えが出ないのだから、答えはないのだが、それでも探してみようぜ。ワンピースもあるかわかんないからルフィは楽しいんだし。

ダウ90000蓮見はコント『今更』で答えを出している。「男女の友情は成立する。歯を食いしばれば。誰かが我慢をすれば。」

もうこれが答えなのかもしれない。そう思えるカリスマ性が蓮見にはある。


前に3人で話して気が合った、男2女1のメンツで初詣に行こうという話になった。神社に参拝しにいって、カフェで高いモンブランを食べて、ファミレスで話をした。ファミレスで自分以外の二人が実は3日前に付き合っていたことを聞かされた。3人で話す時に、その二人は自分の恋がうまくいかない話をしていたが、その話を二人でLINEしているうちに恋に変わったらしい。

そうきたか。なるほど。僕はこんな場面手慣れている。よくある話だ。3人組の二人が付き合って一人取り残される。別に特別な状況じゃない。世の中にうんざりするほどよくある話。しかし、やっぱり何回味わっても驚きはいつも変わらない。

3人組というのが人の集団で一番心地よい。その人に飽きたら、違う人で味変できるし、2対1の構図を三通り作れる。2対1はギリギリ弱いものいじめにならない。1が勝つことだって沢山ある。しかし3人組で一番重要なのは3人の距離が等しくなっていることだ。正三角形じゃないとだめなのだ。

僕はこの正三角形を作ることを意識している。が、いつも気付けば僕という点だけ遠くに離された細長い二等辺三角形になっている。僕は正三角形だと思ってたのにそこそんなに距離近かったんだっていうことしかない。なんて残酷な世界。理想の正三角形はなかなか作れない。

だからといって、4人組で正方形を作るなんてそれ以上の技術が必要になる。有名建築士に頼まなければいけなくなる。4人組では3対1の構図が生まれてしまい弱いものいじめになってしまうしね。正三角形がギリギリ個人の力で作れる最大限の美しい形なのだ。


男女の友情の話に戻そう。

高校のバカみたいなノリをしていた男子とそれを一部始終見ていた、その男子と同じ部活の女子が大学に入ってから付き合っていた。そんなことあるんだと思った。

どちらも第三者の僕は完全に友情オンリーの関係を築いているんだと思っていた。しかしそんな中にふと恋愛は入り込んでいたのだ。


男と女の関係は意外と男と女だよ。


友情の中に入り込む恋愛はほぼ風邪だ。男女の友情が恋愛によって崩れるかどうかは風邪をひくかひかないか、ただそれだけの違いだ。もちろん二人のうちの一人だけが風邪をひいている時もある。そんな時、その相手にも風邪はうつりやすくなるが、風邪をひくパーセントが上がるだけで、うつるとは限らない。それは体質だ。だから友情の中に生まれた片思いという風邪に苦しんで、一人、孤独という死を迎える人はうんざりするほどいる。悲しい世界だ。

いっそ風邪薬で治してしまえば良いのだ。そんな孤独味わない方がいい。

「男女の友情は成立する。健康体ならば。」

僕の答えはこうだ。そして現代の若者はほぼ健康体ではないので、ほぼ成立しないのが実情だ。

誰が悪いわけでもない。ただ3人組の二等辺三角形には早く気づいた方がいい。

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