#4 専門学生時代〜夜の世界を知る
高校卒業後、地元を離れ大阪へ。
美容学校だったので、服装や髪型は自由だったが、それ以外はとても厳しかった。
入学して早々に2泊3日ぐらいの合宿があり、合格するまでひたすら声出し。過呼吸で倒れる人も多かった。
なんとか合格!
晴れて専門学校生活の始まり。
朝は学校の入口で先生が立っている。
カバンを肩に掛けていたら下ろし、
帽子を被っていたらとって、
立ち止まって先生の目を見て、
頭を下げて挨拶。
遅刻なんて絶対できなかった。
せっかく仲良くなったクラスメイトも、朝が苦手な子はやはり学校を辞めていく子が多かった。
いちばん大変だったのが掃除。
掃いて、拭いて、終わりではなかった。
掃いて、拭いて、手雑巾。
素手で床の髪の毛1本まで掻き集める。
トイレ掃除も手雑巾まで。
おかげで校内はいつも綺麗だった。
私がいたクラスは、美容と言ってもメイクとかそっち系だったので、クラス内はほぼ女子で、男子は2人しか居なかった。
2人の内、1人とは関係を持ったこともあるが、
未だに連絡とる仲なのは関係を持っていない方の男子。
美容師を目指すクラスは男子も多く、カッコいい人も多かった。
美容師クラスの男子と付き合うのが憧れだったし、実際付き合ったりもしたが、彼は別にイケメンではなかったし、名前さえも思い出せない。
ロン毛でイケメンのダイチくんが万力(首から上のマネキンを机に固定する金具)を忘れた時に貸してあげるのが嬉しかった。
そうだ私は昔からあざとかった。
だから女友達少ないのかな。
朝が弱くて後に学校をやめてしまったクルミと、HEP FIVE の前でナンパされた時に出会ったのがカンちゃん。
カンちゃんは1コ上で別の美容学校に通っていた。
中退したのか卒業したのかわからないが、久しぶりに会った時にはホストになっていた。
彼は源氏名の苗字に私の苗字を付けた。
私は時々、お店に遊びに行ったが、お金は払った記憶がない。
お店に行く前に梅田のラウンドワンでメダルゲームをするのが楽しかった。
お店に遊びに行った日は、車のキーを渡され、車で寝ながらカンちゃんが仕事を終わるのを待ったりした。
彼が仕事を終えて、そのまま彼の岡山の実家まで行ったこともあった。
(あれ絶対飲酒運転だったよな…)
今思えばあの時が私が逃した婚期だったのかもしれない。
カンちゃんとはいつのまにか終わってしまったが、彼が教えてくれたホスト遊びにこの先ハマっていく。
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