運命の香水【一期無常】
■Rフレグランス / 一期無常
運命の香水、一生添い遂げると誓った。
出会いは2022年、香水沼に爪先が触れたくらいの時期。元々苺の香りは好きで、一期無常の存在を知ったとき試さずにはいられない!とムエットを注文した。レザーも強いパチョリも苦手意識があったが、苺と合わさる事で受け入れられる自分がいた。でもムエットの段階ではレザーがキリッとしていて、自分には大人っぽすぎるかな?と感じていた。
関西在住なので手近で試せるチャンスがなかったが、たまたま東京に行く機会があり用事を済まし急いで阪急メンズ東京へ。売り場がアメカジ系のお店が立ち並ぶ階でびっくりしつつ…ついに肌乗せ!
ぶわぁっと苺と蜂蜜の香りが華やかに香り、奥でパチョリの墨っぽさが陰を帯びていた。甘さはずっと続くが時間が経つとお香っぽいような香りも出てきて、華やかな人生の終焉を表現してるかのよう。名前の通り一期、無常。
日中につけて夜までほんのり”苺だったもの”が香っていた。この日は残暑厳しい9月中旬だったが、甘さで酔うこともなかった。この日はお試しでタッチアップのみだったが帰宅してもずっと忘れられず…後日オンラインショップにてボトル購入。本当に買ってよかった!!
冬のお風呂上がり体温が高い時は蜂蜜がしっかり香り、湿度が高い日はパチョリの滞在が長く感じ取られ、日々の変化も楽しい。夏の方がジューシーな苺を感じられるし何より持続性が高い。
ずっといろんな表情を見せてくれるこの子に釘付けになった。
ずっと一緒にいたい、私の人生を見守っててほしいと思った、そんな香り。
他7種全て肌乗せしてみて、どの香りもとても素敵で…ブランドごと愛してしまった!季節ごとに纏いたい香りって変わるので、合った時期にお迎えしていきたいなぁ。
忘れぬよう感想を書き溜めていたので放出。
■ティーブレイク
ブランドを代表する名香。すっきりとした紅茶の香りが華やかに続く。
吹き立てはレモンティーの酸味を感じ、徐々に砂糖入りストレートティーのようなコクと甘さがある香りに変化。
私の肌だと大抵の紅茶系香水はムスクが主張してきて甘すぎるお茶になってしまうけど、ティーブレイクは茶葉の苦味の部分も持続してた気がする。
■オパールシルク
トップノート:ヨーグルトって珍しい!予想より甘さはなく、酸っぱいタイプのヨーグルトだ…!マスカットが酸っぱさを中和している。
全体的に柔らかい香りだけど、かなり持続時間が長いことに驚いた…!お風呂入ってもうっすら残ってた…!
■辻ヶ花
華やかに藤が香る。私の肌ではミドル以降も葡萄と藤は長く滞在してくれて甘く香った。昔の高貴な方々ってこんな感じのお香りだったのかなと想像が膨らむ…調香師の村井さん曰く辻ヶ花とは昔使われていた着物の技法とのこと。色っぽいけど意外と男女共に纏えそう。
■ジャスミンジャスミン
ド直球のジャスミン…!甘さの中にグリーンの青み・苦みがあって生花のよう。太い根っこがあって簡単には枯れないなと感じさせるくらい強い。
甘さとワイルドさが持続する。体温が低いせいか5時間ほどで花びらは落ちたけど、ここで咲いてたんだなと分かるくらい根の芯を残していった。
■ブラックウード
ムエットだとローズと伽羅のウッディさが目立ち重めな印象。かと思いきや肌に乗せると意外と柔らかな印象。肌だとローズよりミドル以降のお香っぽさの方が強く感じた。
年齢を重ねたら今よりもっと好きになりそう。
■ノーブルオーキッド
これまた生花!朝露の湿っぽさまで情景が浮かぶくらい青みと瑞々しさを感じる。上品なフローラルなので日常使いというよりはフォーマルな場面で纏いたい香り。ムスクが残りすぎて少し酔ってしまうかも…
■オードアール
かぼすの独特な苦みが広がっておもしろい香り!ここでかぼす搾った?と錯覚するくらいかぼす。苦みと酸味が落ち着くと少しハーブっぽいようなハーバルさも感じた。終始爽やかな香り。さっぱりしたい時に使いたい。
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