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社団戦2日目振り返り

先週の日曜に行われた社団戦2日目の戦いを振り返ってみたいと思います。
いつも通りに書いてもいいんですが、今回は私が普段やっているソフト先生との一問一答形式でポイント局面を検討していきたいと思います。

1局目


1局目は将棋の強そうな若者と。対局が終わったあとチームメイトに「さすがでした」とほめられていたので重鎮なのかもしれません(笑)

私の後手番で矢倉/相掛かり系の序盤に。

【第1問】△4四歩を突いて▲4五銀を受けるべき?

ソフト先生(以下「先生」)「どちらでも一局だけど、△4四歩には▲4五歩がいちおうあるので(△4三銀▲4四歩△同銀で乱戦)それが好みじゃないなら放置でよいかもね」
私「実戦はそのとおり△6二銀として、のちの▲4五銀に△8四飛で受けました」
先生「オッケー」

【第2問】駒組みを進める?

先生「普通に△3一玉とかでいけないの?」
私「▲5六銀が▲6五銀の飛車捕獲の先手になるうえ、それを受けて△6四歩と突く手との交換が損と見て△9五歩▲同歩△9七歩で動きました!」
先生「なら単に△7六飛▲5六銀△6四歩の方が良いね。本譜のように、先手の歩を渡すと思いのほか反撃が厳しいから」
私「そうですね、実戦は下図の▲2二歩が厳しかったです」

【参考図】△同金には▲3五歩、△同銀には▲2四飛

以下は先手ペースとなり、面白い局面もあったものの敗れてしまいました。
チームは2-5負けで厳しい1回戦となりました。

先生「次がんばろう」

2戦目


将棋教室のチームと。ここの先生は知り合いなのですが、その先生も出場されるので「当たらないように組もうか?」などと笑ったりしていました。私のお相手は強そうな若者で、振り駒でまた後手になってしまいました。

【第3問】△6四銀と動く?

先生「従来形と比べても得してる感じだし、△6四銀出てもよさそうだね。もちろん△4三金右でも不満ないけれど」
私「そうですよね、▲6五歩△5五歩で取り合う定跡と比べて居飛車に選択肢が多いように思いました。」
先生「以下実戦の▲5九角△4五歩▲同銀△6六角の展開は居飛車良しだね」
私「よかった」

【第4問】攻めるか受けるか?

私「結構追い込まれてしまったと思うんですが、秒読みの中どのような方針が良いでしょうか」
先生「元のリードを保って終盤に入っているね。△9八と、と取って相手の攻めを余せそうだけど。」
私「▲3四銀には△5三金なのはわかりますが、▲3四桂は?」
先生「△3三玉としておいて残しているよ。▲4二歩が怖いけどその瞬間に△4六香が激痛だから香を手に入れておくのが良かったわけだね」
私「(強すぎて参考にならんわ)」

この将棋はうまく詰ませて勝つことができたので図面を載せておきます。

【参考図】実戦詰将棋(後手番・解答略)

チームは3-4負けでした。

先生「残念だったね」

3局目


3局目は将棋が強そうな若者と。振り駒で後手になりました(既視感)。
▲雁木対△矢倉の出だしになりました。


私「後手番にしてはうまく指せている序盤と思いました。」
先生「そうだね。図で△6四歩と合わせたのも悪くないね」
私「ありがとうございます。以下▲4六角△6二飛▲4四歩△同金▲4五歩△4三金引と進みました」
先生「読みが合うね。だけど数手進んだ図では…」

先生「△9五歩があったね」
私「なるほど気づかなかったです。すでに両者30秒の秒読みで、すごく良くしにいって失敗するより着実な手を心掛けていました」
先生「それなら(いまの君の棋力なら)やむなしかなあ」

【第5問】形勢判断は?

私「ここで△3六歩▲同飛△2七銀が以前からの読み筋で手ごたえを感じました」
先生「王手飛車のラインを狙った筋だね。悪くはないんだけど、▲8二角の切り返して実戦同様の桂得位の変化に落ち着くね。なんなら△2七銀に▲3三飛成△同銀▲8八玉くらいでも互角だよ、4五歩の拠点はそれくらいの威力がある」
私「へへえ」
先生「それより終盤!」

【第6問】どう勝ち切る?

先生「これ寄せきれなかった人いたらしいね!」
私「何も見えずに秒に追われて△6九成桂としました…」
先生「1日目と違って15分30秒に短縮されていたからとは言え、秒読みを言い訳にしないこと!△8九角で優勢かと!」
私「▲7七金直には△6七角成▲同金△8九金ですか…入玉が怖くて実戦もそうなったんですが、他の候補手でも後手優勢なのでこれは実力ですね」

チームは2-5負けでした
先生「がんばれ」

4局目

4局目は将棋が強そうな若者とで、振り駒の結果わたしが後手になりました(全部後手はつらいて)

先生「この将棋はまあまあうまく指せていたね、図の▲4五歩がポイントで▲6八角ぐらいが相場と思う」
私「△4五同歩で指しやすくなりました」
先生「そうそう、▲同桂に△4六歩が激痛。右玉ならではの筋だね」
私「戦前にチームメイトが右玉党が多いという情報を教えてくれていたのが役立ちました。角換わり右玉より矢倉右玉の方が力を出しやすいので」

先生「でも反省点はあって」
私「ギク」

【第7問】次の一手

先生「シンプルに△4七歩成▲同金△3七桂でよかったのでは?」
私「温泉気分で浮かれてました。実戦の△4五桂はぬるいですね…」
先生「反省するように!」

チームは6-1勝ちでした

先生「良かったね」

ということでこの日はチームは1-3,個人は2-2という結果でした。
個人的にはやっぱり15分の持ち時間と20分の持ち時間では将棋の内容があまりにかけ離れたものになるので運営には日ごとに変えたりせずに統一してもらえると嬉しいなあと思いました。
とはいえ大変な状況のなか運営してくださってるスタッフの皆さんには感謝ですね!

3日目も頑張りましょう~☆

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