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目に見えるものしか信じない

当たり前といえば当たり前なのかもしれない。

子供の頃、
どんなに願っても祈っても
天国の父は帰ってこなかったし、
お城みたいな家には住めなかった。

私は占いやら風水やら
スピリチュアル的なものは苦手だ。

二十歳くらいの頃だろうか。
デパートの催事に来ていた占いに
行ったことがある。

今思えばソレ系だったのかもしれないけれど、
印鑑の色をズバリ言われて
その色だからダメだね‼︎
とバッサリ切り捨てられた。

もの知らぬ二十歳の娘は
自分の印鑑なんて見たこともないし、
それが買わせる手口だったのか?
なんてことは今気がついた。笑

とにかく、バッサリ切り捨てられたので
帰って母に印鑑を見せてもらったら
全然違う色だった。

細かい内容は忘れたが
なかなか酷い言われようではあったけれど
受け取りようによって半々
みたいな事を言われた気がする。

それから数年後、
夫は私の地元に来ていたため、
入籍する時に夫の戸籍を義母にお願いした。

2月にお願いした戸籍は
日が悪い。5月がいい。と義母の判断で
なかなか送ってもらえなかった。

私の母が5月まで生きられる訳もなく、
確か私がブチ切れて
無理矢理送ってもらったんだっけ。

結局、結婚記念日は
予定していた日ではなく、
母が亡くなるほんの数日前になった。

それからも
引越しの方角が悪いだとか
日が悪いだとか
月の満ち欠けがどうだとか
潮の満ち引きがどうだとか
とにかくもう本当に
私にとっては余計なお世話でしかなく、

そういうものを全く受付けなくなった。
朝のTVの占いですら
見ると不愉快だった。

つづく。多分。

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