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行って来ました、リヒテンシュタイン公爵家の至宝展

クリスマスだと言うのに、激混みの渋谷へ人気のあまり急遽会期が延期されていた「リヒテンシュタイン公爵家の至宝展」を見に行って来ました。

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クリスマスなので、いつもにも増して道には人が溢れていて、渋谷駅とBunkamuraミュージアムとの間を往復するだけでも消耗します。

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でも行った価値はありましたよ。観た時の第一印象は「こりゃ貴族の生活って大変だな」というレベル感想でしたが、陳列された凄い芸術品、工芸品の数々に、その価値がジワジワと価値が迫って来ました。基本、写真撮影はダメなんですが、撮る気になれないくらいの量の多さと質の高さ。なお、最後のお花をテーマにした章は撮影OKでしたので、いくつか撮ってみました。

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なんだか豪華過ぎて、これにお茶を入れても味がするんだろうかという感じがしませんか?

オーディオガイドも利用し、解説を聞くと、リヒテンシュタイン公爵は、ドイツ皇帝に毛並みの良い美しい馬(今で言えば高級外車)を贈ったり、貴族として相応わしい振る舞いをすべくお付き合いを欠かさず努力して、一流の演奏家を揃えて音楽会を催したりして、永い歳月をかけて揺るぎない公爵家としての地位を築いていったのだそうです。ただの美術館蒐集家という訳では無いのですね。政治的な自由を維持し続けて来た訳ですから、想像するだけでも苦労が多そう。

美術品蒐集が唯一の楽しみだったのかもしれませんね。なお、絵画は宗教画が多く素養の無い身には難しいのですが、自然を取り上げた風景画は素晴らしく、楽しめるものが多かったです。

リヒテンシュタイン公爵家にて蒐集された超一流の美術品の一大コレクションは、二度の大戦で荒廃した欧州にとっての文化遺産を今に伝える宝物庫のようなものなのでしょうね。