加藤泉展を見て感じたこと
先週の水曜日、夜間開業している原美術館に行った
向かう途中、激混みの地下鉄内で濡れたカバンを抱える人を見て、今日は雨が降っていたのを思い出した
雨に濡れて、駅から距離のある美術館に、こんな天気の日に行くことにしてしまったことを、少し後悔しながら美術館に辿り着くと
雨に濡れながら戸外の作品達が待っていました
しばらく何を感じたら良いのか分からないまま
他に誰もいない美術館で、ひたすら作品達と向き合っていた
館内をしばらくウロウロしていると、少しずつ感受性に変化が現れた
誰もいないはずなのに、たくさんの存在に囲まれているのをはっきりと感じた
最初に見た時は、何とも言えない違和感しかなかったのに
二巡目に入ると、もう慣れていた
あなたはだあれ?
どこから来たの?
両手が鎖で繋がっているのはどういうこと?
ああ、そう言う事ですね。聞くだけ野暮でした
お母さんすいません。
苦労されて来たんですね…
やっぱり人生は自分の手で漕いで行くしか無いですよね
時にはこんな感じの時もあるし
こうしたい時もあるけど
小さい時のことを思い出したり
石を見てご先祖様を思い出したりしながら
地に着いていない人生は、長続きしないことを悟ったりして
人生は、色々な人と関わっていることを忘れちゃいけないなんてことを学んで行く
自分の人格が統合出来ていられて当たり前だなんて思ってたりしていないよね?
毎日、ちゃんと自分の顔、見てる?
鏡に映っているのは自分の顔じゃないよ
本物は反対向きだって忘れてない?
ちゃんと外も見てる?
人って昼と夜とで別人だよ
自分は手を汚してないとか思っていないよね
考えるんじゃなくて、じっくりゆっくり何度も色々な角度から見ればわかること
それはある時カミナリに打たれたみたいに分かる
人の顔って実はちゃんと見ていないってことや
自分が考えたことなんて、頭の中をミミズが走っていただけくらいなことなんだって
何も考えずに、是非、行ってみてくださいな
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/701/
きっと、行った後しばらく経って、なんだか懐かしいものに出逢った気持ちになれるかも知れませんし、何かを抉られたように感じるかも知れません
雨の日の美術館巡りも悪くない