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四半世紀振りの国立科学博物館

25年以上振りに国立科学博物館を訪れました。父の日ということで、中学生の息子に付き合って貰いました。

昔はここが玄関でしたが、現在は出入口としては使われていません。常設展の入口は地下で、特別展は地上1階と別れています。

敷地の奥には「地球館」というモダンで機能的な新しい建物があり、特別展の展示はそちらに行われているからです。私はかつて大学生の頃にここで学芸員課程の実習生として働かせて頂いていたことがあるのですが、当時と比較して展示の数は数倍に膨れ上がっているように思いました。

懐かしい上野動物園のホアンホアンが剥製になっていましたし、

天然記念物のトキの剥製もありました。なんと天敵のテンの剥製とともに…

牛と虎の腸の長さの比較もシュールでなかなかの見応え。牛の胃を見ながら反芻しないとですね。因みに私は丑年(長女は寅年)です…

今日まで展示予定という、キログラムの定義の書き換えにおいて日本が測定面で貢献した時に使われたという「単結晶シリコン球体」のレプリカも見てきました。

解説パネルと解説ビデオとともに展示されていましたが、何となく分かった気になっただけ。私が興味あるには、厳密なプロセスや国際的な分業体制とかでは無くて、そもそも何故定義を見直す必要があったのか社会的な意義の方だからなんですよね。こういう発想をしてしまう時点で理系人間ではなかったということなんでしょうが。

動物に睨まれるまでもなく、常設展は一日で見切れる量ではありませんので途中で切り上げ、本日終了の特別展「大哺乳類展2〜みんなの生き残り作戦〜」に向かいました。

しかし特別展会場は激混みでして、入場するだけでも30分待ちの表示が出てました。ピーク時の掲示のままだったようで、だいぶ空いては来ていましたが

中はこんな感じで、展示されている動物(の剥製)たちの数倍の人間が、通路にひしめきあっていました。

当然、展示に近づけず、説明書きもなかなか読めません。別料金の音声ガイドを借りておいて正解でした。

音声ガイドを聞いていると、昔、江ノ島水族館で大人気だった巨大なアシカの「大吉」の剥製も展示されているとのことだったので、きっとこれのことだろうと思って写真を撮ったのですが、

キバがあるのはセイウチということで、間違っていました。

正解は、ホッキョクグマの後ろにいる肌がツルツルしている巨体(体重は2tもあったそう)でした。

調べると確かに江ノ島水族館から撤去されていたようです。どこかで大切に保管されていたのでしょうね。

ちなみに、セイウチとオットセイとアシカとトドとオタリアの見分け方はこちらをご参照下さい。

それではまたご機嫌よう