総合商社の片隅から(25):グッドウィル

前回(24話)で、企業買収関連の話になった。

自分が関わっていた事業領域だったので、懐かしさのあまり、個人的な関わりばかり書いてしまったが、今回は商社マンらしく、少しビジネス的な観点での話をしてみたい。

まず、企業買収をする場合、買収プレミアムといって、本来の企業が持つ資産価値よりも高値で買うことになるケースが殆どである。この場合、買収価格と本来の資産価値との差分を「のれん代」と言い、英語ではGoodwillと表現する。

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