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日展みてきました

今日は朝から暖かったですね。雨も上がり昼から思い切って国立新美術館で開催されていた第6回日展を観に都内まで行って来ました。

会期最終日ということもあって凄い人出。入選作以上の素晴らしい作品の数々に圧倒されっぱなしでした。

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日展は、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門で構成され、見どころたくさん。入選作の出品作家の創作苦労話と評価委員のアドバイスの対談とかも聞けて、面白かったです。

まずは写真は撮らず作品鑑賞に集中しながら一通り見て回りましたが、本来、半日で見切れるような量ではなく、会期中毎日のように通い詰める人もいるそうです。私も本来なら何回かに分けて観に来たかったのですが、日展は夜間開館していないので、休みを取らない限り仕事帰りに寄ってみるという訳にはいかないのですよね。

また公募展は作品を見ながら感想を話し合っている観覧者も多く、フランクに芸術を楽しんでいる雰囲気があって本当に良いですね。

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彫刻は触れる作品もありました。ただ、書については、基本原本の模写なので、テーマにしている作品そのものに関する教養が無いと何のことだか分かりませんし、崩し字や変体仮名の知識が無いと読めません。私には敷居が高いですが、いよいよ人生100年時代ですし、少しずつでも勉強して、いつかやってみたいですね。

絵画については、気がつくと自分が好きな風景画ばかり見ていました。例えば以下のような里山の風景

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でも、この手の風景画ばかり見たのでは、いつもの週末の里山散歩と変わらなくなってしまうので、2巡目は敢えて違うテーマを設けて、意識して観ることにしました。

今回設定したテーマは、「何だか透き通って見える人物画」です。正直、人物画には苦手意識がありまして、あまり見ないようにして来たのです。知り合いにも居そうな感じの人の顔の絵を見ると、無意識のうちに知っている人に見立ててしまい、心がざわつくからです。

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でもそうではなく、あくまで絵として良いなと思った日本人女性の美しい姿を選んで観るようにしてみました。

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遠目には写真と見紛うような絵も多いですが、近づくとしっかりと描き込まれています。上はポートレート的に切り出してますが、全体の構図の中で見ると全く違った印象になります。

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日本画か洋画かで技法も印象も異なり、絵心が刺激されます。

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とは言え、ふと気がつくと、自分の心の鎮まりを待つかのように、水面に波紋を眺めたりしているのですけれど…

良い週末でした。