咲き続けるハイビスカスの花の命はたったの一日

画像1 ハイビスカスと言えば、南国をイメージさせる代表的な花として親しまれている。
画像2 特に赤い種は、ブッソウゲ(仏桑華)とも呼ばれ、沖縄あたりでは「赤花」として雑草のように生えている。学名は「Hibiscus rosa-sinensis」。
画像3 英語でも「Hibiscus」と言えばこちらの種を指すが、区別する場合には「Chinese hibiscus」と呼ぶこともある。 学名の「Hibiscus」は、フヨウ属全体を指すこともあり、類似するフヨウ属植物を漠然と指す呼称としても用いられる。園芸種としては8000種以上。特にハワイでは園芸種用に盛んに交配された。
画像4 花色は白、桃、紅、黄、橙黄色など変化に富む。よく目立つ大きな花は花弁が5枚、筒状に伸びた雄しべの先にソラマメのような形をした葯がつき、先端に雌しべは5つに裂している。
画像5 マレーシアでは年中咲き、国花に制定されている。マレー語で「ブンガ・ラヤ」。 マレーシアの通貨リンギットの硬貨にも刻印されている。
画像6 「ハイビスカスティー」に用いられる花は、こちらの種では無く、通常はローゼル(Hibiscus sabdariffa)と呼ばれる別の種。
画像7 熱帯アジアでは靴を磨きに利用され「shoe flower」の別名もある。
画像8 花は次々と咲くが、一日花で、一回咲いた花は一日でしぼむ。 南国ではいつも見かけるが、実は儚い。諸行無常を感じさせことが、ブッソウゲと呼ばれる所以なのかも知れない。