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「いま、この瞬間」を生きる

 「悟りの境地」があります。それは「いま、この瞬間に在ること」によって、思考活動がお休み😪していることです。そのとき、人間が求めている【平和と幸福】があります。私たちはその心境を実際に体験することができます。それは「欠けているものが何ひとつなく、全てが満ち足りている」という心境です。私はそれが「安住の地」だと思っています。そのとき、私たちは宇宙の本体と繋がり、真理の直観が降りてくることがあります。
 4年前、幼少時代(1950年代) に住んでいた私のふるさとである熊本県球磨郡湯前町に戻った時、当時の自宅の隣の農家のおばさんと再会しました。おばさんは89歳になっておられましたが、とても元気に畑仕事をしておられました。
 おばさんは、私に「いろんな経験をしてきたけど、もう何も考えることがないよ。今が一番幸せだよ」と言われました。その言葉を聞いた私は「おばさん。それは『悟りの境地』ですよ」と伝えました。
 思考とは「考えごとをする。比較する。判断する。分析する。解釈する。好き嫌いを言う」などの行為です。そのような行為をしているとき、私たちは「いま、この瞬間」から離れているのではないかと思われます。
 私たちは、かつて私たちがそうであった、幼な子のようであるならば、「今、この瞬間」に住することができます。それが【内なる光の王国】だと思います。それは私たちの中に永遠に内在するのです。私たちはその真実を思い出すことができます。「光の王国」はつねに、何時でも自分の中に、そして宇宙全体に在ることを。

(哲学者 水山昭雄) 


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