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国語力を伸ばす「視聴話写Route4+1」 2

3、国語は、基礎でつまずく
   国語のハードルは「基礎」に集中している。
   進学塾の国語の授業は意味がない
4、算数は、基礎学習の訓練が、比較的やさしい
   算数の基礎は、訓練で伸びる
   算数・数学のつまずきは、各単元で起きる可能性がある
   国語のつまずきは、四要素だけ。
5、基礎をきたえれば、自然に伸びる
   基礎が大事
   理解が進むと、自分から学ぶようになる
6、解けないような難問は、勉強嫌いをつくる
   進学塾は勉強嫌いをつくる
   国語が不得意になる危険なサイン

目次

3、国語は、基礎でつまずく

国語のハードルは「基礎」に集中している。

 国語は、先に申しましたように、国語力を構成する要素が並行的に関わり合っていますから、国語力を上げるためには、全ての要素を同時並行的に上げていくしかありません。

 しかも、それらの要素の多くが、国語力の基礎に相当する部分ですから、これら全てを高めない限り、国語力が初歩から上に上がらないのです。小学生でも大学入試の問題が解けるのは珍しくありませんし、高校生でも小学生の問題が解けないのも珍しくありません。国語力は個人差が大きく、これはその超えなければならない大きなハードルが、基礎の部分に集中しているからです。

note図1

 読書が好きで好きで、暇があったら本を読んでいる、ご飯の時間になっても本を読んでいる、「寝なさい」と言っても布団の中に隠れて本を読んでいる。このような子供の場合、国語の勉強を一切していなくても、非常に高い国語力を持っています。このような子供達に「どうして国語が得意なの?」と尋ねても「わからない」「何もしていない」「国語は勉強しなくても、勝手にできる」などと答えます。

 反対に、読書が不得意な子供に、いくら言葉の意味を教えても、いくら漢字を覚えさせても国語力は上がりません。まして「長文切り抜き問題(長切問題)※」など、いくらたくさん解かせたところで、読書の不得意な子の国語力は上がらないのです。

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