国語力を伸ばす「視聴話写Route4+1」 2
3、国語は、基礎でつまずく
国語のハードルは「基礎」に集中している。
国語は、先に申しましたように、国語力を構成する要素が並行的に関わり合っていますから、国語力を上げるためには、全ての要素を同時並行的に上げていくしかありません。
しかも、それらの要素の多くが、国語力の基礎に相当する部分ですから、これら全てを高めない限り、国語力が初歩から上に上がらないのです。小学生でも大学入試の問題が解けるのは珍しくありませんし、高校生でも小学生の問題が解けないのも珍しくありません。国語力は個人差が大きく、これはその超えなければならない大きなハードルが、基礎の部分に集中しているからです。
読書が好きで好きで、暇があったら本を読んでいる、ご飯の時間になっても本を読んでいる、「寝なさい」と言っても布団の中に隠れて本を読んでいる。このような子供の場合、国語の勉強を一切していなくても、非常に高い国語力を持っています。このような子供達に「どうして国語が得意なの?」と尋ねても「わからない」「何もしていない」「国語は勉強しなくても、勝手にできる」などと答えます。
反対に、読書が不得意な子供に、いくら言葉の意味を教えても、いくら漢字を覚えさせても国語力は上がりません。まして「長文切り抜き問題(長切問題)※」など、いくらたくさん解かせたところで、読書の不得意な子の国語力は上がらないのです。
ここから先は
4,140字
/
2画像
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?