見出し画像

わたしのいいところは、テトリスが好きなところ。

テトリスにハマっている。

小学生の頃に、DSでずいぶんやり込んだ思い出がある。周りが「飽きた」とやめても、ひとり黙々とブロックを落としていた。

たまたま広告でテトリスのスマホアプリがあると知り、懐かしさでダウンロード。それ以来、すっかりハマってしまっている。15年ぶりのテトリスブーム。子どもの頃ほどできないが、「MARATHON」モードで自己ベストを目指す毎日だ。

ゲーム用デバイスは持っていないし、他にスマホゲームのアプリはひとつも入れていない。普段はまったくゲームをやらないのだけど、テトリスにだけは夢中になれるみたい。落ちてくるブロックを隙間なく埋めて、一列ずつ消していく感覚がとにかく気持ちいいのだ。快感。一歩一歩順番に進んでいく、ゲームの単純さもすごくいい。

この感情、日常生活でも思い当たる節がある。

たとえば仕事。
わたしは常にタスクリストをつくっていて、タスクがひとつ終わったら取り消し線を引く。これは、新卒時代からの習慣で、当時は無印良品のタスクリスト(紙)に書いて、デスクに貼っていた。

転職してリモートで働くようになると、DropboxPaperでタスクリストをつくった。
ひとりで仕事をしていると、進捗が分かりづらいし、自分が何をやったのかが残らない。取りこぼしていることはないか、自分は仕事ができているのか、何もやってないと思われたらどうしよう……。タスクリストは、そんな不安を打ち消すための頼みの綱になってくれた。
「今月はこれだけやったぞ」
月の終わりに取り消し線の並んだリストをながめると、ちょっとだけ自分を褒めたい気持ちになれた。

たとえば暮らし。
自分で決めた小さなルーティンを毎日ちゃんと消化していくとスッキリする。サプリを飲む、歩数を見る、薬を塗る。最近は朝のストレッチもはじめた。もう3ヶ月くらい続いているので、「習慣」と言ってもいいだろう。
他にも、宿題をする、テスト勉強をする、確定申告をする、税金の支払いをする、などなど。

とにかくわたしは、自分の中ですべきことをはっきりさせて、ひとつひとつ消していく作業が好きなんだと思う。一歩一歩前に進んでいる実感がうれしいのだ。

こんな風に自分の感覚を、前向きに捉えられるようになったのは最近のこと。
ずっと「やれと言われたことをやってるだけ」「ルーティンワークなんて誰にでもできること」と、自分の平凡さがとても残念だった。でも、そんなわたしの平凡で当たり前の行動を褒めてくれる人がたまにいる。仕事で「ちゃんとしている」と言ってもらえたり、毎朝ストレッチをすることを「すごい」と言ってもらえたり。そうやってだんだん、自分で自分の性質を許せることが増えてきた。

きっとわたしは、すごく大変なことにぶち当たっても、自分でせっせと細かいタスクリストをつくって、淡々とひとつひとつ消していくことができるはずで、それを気持ちいいなと思えるはずだ。そう思うと、なんか大丈夫な気がしてくる。

落ちてくるブロックをただ埋めていくように。ブロックが積み上がりゲームオーバーになるのを防ぐように。
わたしには、なんの強制力がなくても「ただやるだけ」と思える心と、堆積物をはやく消したいと思える心が備わっている。これはたぶん、人よりちょっとだけ便利なんじゃないかと思う。

***

#ふらっと の今日のお便りテーマ「わたしのいいところ」に合わせて、自分のことを書いてみました。
noteを書くのが続くかは、また別のお話。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?