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Gorsch 今年の集大成では?

いつも真摯な姿勢で遊び心満載の洋服を作ってくれるGorsch。
個人的に今季一番遊び心を感じられる、
そして格好いい洋服をチョイスしてきました。


2023年のシーズンテーマは岩手県の南部鉄器の工房『鈴木盛久』。
昔の南部鉄器工房やヨーロッパん炭鉱の写真などからインスパイアをされて、色々なアイテムを作ってきましたが、今回のアイテムはまさに鈴木盛久本人をデザインソースとしたもの。
鈴木盛久のHPに掲載されている13代目の鈴木盛久
国の無形文化財に指定されるほどの名工ですが、その見た目は非常にキュート。
長袖のシャツの上に半袖を着てその上にちゃんちゃんこ。
そのスタイルがなんだか丸っこくて、可愛くて。
それをそのまま洋服にしようとしたみたいです。

とても遊び心あふれる洋服。
着る人によって可愛くも、面白くも、格好良くもなる洋服だと思います。
ぜひお試しください。





Gorsch the merrycoachman / DOLMAN SLEEVE SERGE WOOL BLOUSON
color : DEEP TAUPE
size : 48,50
material : WOOL 100%
price : ¥91,300(in tax)




ちゃんちゃんこを重ね着している様子を見頃の切り替えで表現し、その裾から服が見えているようにするためにドルマンスリーブに。
更にその切替を利用し両脇にポケットを配置しています。
脇にポケットを配置するのは今季のゴーシュでは定番のデザインですが、ワークの要素が足されることで実用性だけでなく着る人の間口も広げた気がします。
様々な箇所にタックを入れ、ボリュームを出したシルエット。
ドルマンスリーブに全体的に丸みを帯びたシルエットはどこか可愛げもあり女性もとても似合いそう。
ボリュームのある生地はドレープを生み出し可愛らしさだけでない艶っぽさも感じられます。
中はかなり空間があり、保温性に長けているのと着込めるスペースは十二分にあるので冬でも活躍する一着です。

生地は厳選された原料を使用した細番手の梳毛ウールを用いたウールサージ。
メンズのスーツ向けの高密度に織られた生地です。
高密度からくるしっかりとしたハリとしなやかなドレープが魅力で、強度や耐久性の優れた上質な毛織物です。
カラーはブラウンとベージュと黒の混ざりあった深いブラウン。
毛羽感はありながらも滑らかなタッチ。
どこさ土臭い色みながらも艶があり、品のある佇まいです。

可愛らしさすら感じることができるデザインですが、高級スーツ生地を採用することで渋さが感じられる一着になったと思っています。
一枚で色々な表情を見せてくれる一着。
若者が着ても、おじさんが着ても違和感のないその人のキャラクターに合わせた魅せ方をしてくれると思います。

身長168cm SIZE48着用
アンのカットソーとパンツと。
落ちた肩と見頃の切り替えがちゃんちゃんこに見える非常にユニークでゴーシュらしいデザイン。



Gorsch the merrycoachman / Notched Schawl Collar Double Breasted Serge Wool Short Coat
color : DEEP TAUPE
size : 48,50
material : WOOL 100%
price : ¥110,000(in tax)


ブルゾンと同じくちゃんちゃんこからリソースを得て、さらにそこに和服の要素を足しております。
日本の鉄器工房とヨーロッパのワークウエアから着想を得た洋服を作り続けたこの一年の集大成と言っても良い、和服と洋服が混ざりあったGorschらしい一着です。

ちゃんちゃんこの直線を見頃の切り替えで表現し、袖はキモノスリーブにして、和服の要素を足しました。
この身頃の切り替えがデザイン面だけでなく、正面から見たときのシルエットを綺麗に見せるのに役立っていると思います。
また、和服と言えば直線の襟なので、ショールカラーにしてラペル部分は深く大きく、そして重なりを多くしたダブルブレスト。
ただそれだと見た目が和服になってしまうところを、ただラペルに刻みを入れることで、洋服だと表現するユニークさ。
下前のボタンは裏ボタンではなくストラップで留めます。
これも浴衣のディティールみたいで細かいですね。
(和服着たことないんですが浴衣みたいな紐ついてるんですかね?)
脇には同じくポケットが付いています。
ブルゾンとは違いかなり大振りで軽いものだけでしたらカバンなしに過ごせそうです。

バックスタイルはたっぷりとした分量にタックを取り、さらにストラップをつけることで横に広がることなく縦に綺麗なドレープが入る仕様になっています。
落ち感のある後ろ姿にもぜひ注目です。

たくさんのボタんがついているんですが野暮ったく見えないのは水牛を贅沢にも全てに使用しているから。
上品な印象を際立たせます。

文字だけでみるとゴチャゴチャと色々な要素が入った一着ですが、実際に着ると纏まっています。
そこのバランス感覚が流石だなって思います。
フォーマルな印象にゴーシュ独特な要素が加わり唯一無二のアイテム。
本当に唯一無二だと思いますので気に入ってくださった方は是非。

身長168cm SIZE48着用
キクスドキュメントのカーゴパンツ、イレーヴのニットと。
キクスドキュメントのニットと。
パンツは共生地のトラウザーズ




Gorsch the merrycoachman / Serge Wool two Intack Wide Trousers
color : DEEP TAUPE
size : 48,50
material : WOOL 100%
price : ¥51,700(in tax)



今季Ox pinheadの生地でも出たブランド定番のワイドトラウザーズです。
太すぎずスッキリ丈のとにかく使いやすい形のトラウザーズですが、生地が変わるとその印象は大きく異なります。
この生地は元々スーツ生地向けの織機屋さんで織られた梳毛ウールですので近年のラインナップのなかでは非常にフォーマル感のある一枚。
シャツやジャケットなどは勿論、ローゲージのニットやスウェットを合わせても良い、個人的に一番いちばん合わせやすい素材。
とにかく一度履いたら生地違いで持っていたくなる非常に優秀なパンツ。
是非私と一緒に集めて欲しいです!


以下上記リンクにも記入してあるこのパンツの説明です。
pinheadの記事を読まれた方は飛ばしちゃってください。



ワイドながらも緩やかなテーパードにスッキリとした丈感。
2本取ったタックは内側に倒すインタック。
腰周りをゆったり見せるアウトタックに比べ、スッキリしたフォーマルな印象になります。
デザイナーがベルリンでコレクションを発表していたときから続く唯一の定番品です。
それだけ完成度の高いパンツ。
素材が変わると印象も大きく変わるので、つい生地違いで所有してしまいます。

内側にはブランド定番のディティールであるマーベルト付き。
マーベルトとは内側のウエスト周りにつく布のことです。
シャツのはみ出しを防いだりする目的でつけられますが、この外側から見えない自身にしかわからないディティールが愛着が湧いて好きなんだそうです。


身長168cm SIZE82着用
イレーヴのニットと。
ここから78着用
キクスドキュメントのニットと。



Gorschファンには見逃せないのは勿論、
服好きの方に是非チェックして頂きたい洋服です!
是非お試し下さい!




オンラインはこちら!
ブルゾン
ダブルジャケット
※こちらは11月4日18:00よりオンライン販売開始予定です
トラウザーズ


水岡
〒880-0805
宮崎県宮崎市橘通東3−4−33第2矢野ビル3F
INSTAGRAM:mizuoka_miyazaki
TEL:080-3947-4947
open hour 12:00-18:30






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