Gorsch 　凹凸PINHEAD

2023年10月19日 15:50

Gorschよりデリバリーがありましたのでご紹介です。
今季のテーマはSSシーズンに続き『鈴木盛久』

鈴木盛久とは岩手県で作られる南部鉄器の名工房です。
鈴木盛久工房での取材、岩手各地の南部鉄器工房の資料写真、そしてドイツやフランスのヴィンテージ服を参考にGorschの考える鉄器工房での作業着をイメージしたアイテムを展開しています。

今回もGorschに求める遊び心があふれたコレクションとなっています。

今回セレクトしたのは独特な凹凸のある表面が特徴的なピンヘッド生地を使用したシャツとトラウザーズです。

経糸に綿の４０番双糸を２本、ウールの６０番双糸を２本ずつ交互に並べ、
緯糸にはムラ感のある綿の単糸を打ち込んだオックス生地です。
最終工程で生地洗いをかけることでウールが収縮し、凹凸のある表面感になるのだとか。

綿中心のオックス生地ということでコシのある風合いを感じますが、
そこにウールが挟み込まれていることで柔らかなふくらみや丸みも感じれる様になっています。

こうしてできた凹凸感ある表面感の陰影と３種類の糸でできた奥深い色合いのピンヘッド…。
実物見たらクラクラしちゃいます。
遠目だと無地に見えますが、近くで見るとその色合いの良さに遂触っちゃうと思いますね。
さらに洗いを重ねてるとどんどん柔らかくふかふかになっていくと思うと堪らないですね。

ではこの生地を使ったアイテムの紹介です。
まずはシャツから！

Gorsch the merrycoachman / Ox Pinhead Collar Shirt
color :RAMP　BLACK
size : 48,50
material:COTTON 71%　WOOL 29%
price : ¥44,000(in tax)

フランスのグランパシャツを参考にしたシルエットとゴーシュ独自に作ったイタリアンカラーのシャツ。
SSシーズンに引き続きステッチデザインとともに、
今回はカンヌキによるデザインも光ります。
散りばめられたカンヌキが良いアクセントに。

また、後ろ身頃から続いているような裾脇のデザインも取り入れやすいデザインとなってアップデート。
以前はポケットになっていましたが、今回はスリット状に。

裾下には基となったプルオーバーのグランパシャツについていたタックが。
動きやすいようとられていたタックですが、開き仕様にしてあるこちらのシャツでもデザインとして残してあります。

広く取られたアームの先には独特な袖口のデザイン。
遊びあふれるディティールのバランス感覚。
きっと着ていて笑顔になるのでぜひ見てみてください。

Gorsch the merrycoachman / Ox Pinhead Two Intack Wide Trousers
color :RAMP BLACK , DEEP GREEN
size : 78,82
material:COTTON 71%　WOOL 29%
price : ¥48,400(in tax)

パンツはブランドの、そして、私の定番パンツであるこちら！
ワイドながらも緩やかなテーパードにスッキリとした丈感。
２本取ったタックは内側に倒すインタック。
腰周りをゆったり見せるアウトタックに比べ、スッキリしたフォーマルな印象になります。
デザイナーがベルリンでコレクションを発表していたときから続く唯一の定番品です。
それだけ完成度の高いパンツ。
素材が変わると印象も大きく変わるので、つい生地違いで所有してしまいます。

内側にはブランド定番のディティールであるマーベルト付き。
マーベルトとは内側のウエスト周りにつく布のことです。
シャツのはみ出しを防いだりする目的でつけられますが、この外側から見えない自身にしかわからないディティールが愛着が湧いて好きなんだそうです。