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飲食店の店長に必要な計数

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7月から銀座で「飲食店の店長に必要な計数」の講義を再開いたします。 どんな内容の講義なのかがわからないと不安だ。 という方はこのマガジンをご覧ください。 飲食店だけでなく、小売店…
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#計数管理

飲食店の店長に必要な計数

はじめまして。社団法人日本カルチャー協会認定講師の水落和弘と申します。4/30から銀座で「飲食店の店長に必要な計数」という講義を開始いたします。 どんな内容の講義なのかがわからないと不安だと思いますので講義で使用する問題をご紹介して解説を致します。 飲食店だけでなく、小売店でも役立つ計数ですので ご興味のある方は是非ご覧ください。 そもそも、「計数」とはなにか?というと、 売上や利益を計算し、適正か否かを分析、検証する事です。 「計数」を知るメリットはなにか 店長に必要な

復習問題⑩

同じ500千円の売上が増えた場合、 部門Aを増やした場合は150千円 部門Cを増やした場合は300千円の粗利高が増えます。 粗利率の高い部門を増やす方が利益を増やしやすい。 しかし、利益率の高い商品ほど売上を増やすのは難しくなります。 そこで相乗積の値の高いものを増やす事が 売上高にも粗利高にもバランスが良く、 結果も出やすくなります。

復習問題⑨

相乗積の値は利益(売上総利益)に対しての貢献度を表します。 値の大きい部門ほど利益に対する貢献度は高くなり、より重要な部門です。

復習問題⑧

相乗積の合計が売上総利益率になります。 売上高合計×売上総利益率=売上総利益 2,500×48.0%=1,200千円

復習問題⑦

相乗積は売上構成比×粗利率で求めます。 相乗積の合計は売上総利益率になります。

復習問題⑥

売上構成比は部門売上高÷全体の売上高で求めます。 全体の売上高=800+700+600+400=2,500千円 売上構成比は全て足すと100%になります。

粗利率の求め方⑤

粗利率は販売した商品の構成比によっても変わります。 前回の問題の販売数が逆になった場合はどのように変化するでしょうか。 問題 売価1,000円、粗利率20%の商品Aを50個と 売価500円、粗利率70%の商品Bを100個販売した場合、 合計の粗利率はいくらでしょうか。 合計の売上高は100,000円、合計の粗利高は45,000円 合計の粗利率は45%です。 前回の問題と比較すると粗利率は15%アップしました。 粗利率の高い商品の販売構成比が高まると 合計の粗利

粗利率の求め方④

粗利率の求め方④ お店の商品は粗利率も違い、売れる量も様々です。 売価1,000円、粗利率20%の商品Aを100個と 売価500円、粗利率70%の商品Bを50個販売した場合、 合計の粗利率はいくらでしょうか。 合計の売上高は125,000円、粗利高は37,500円 粗利率は30%になります。

粗利率の求め方③

お店にある商品は様々な種類があります。 そして粗利率も商品によって違います。 集客のために薄利な商品もあれば 利益が取れる利益率の高い商品もあります。 お店の粗利高はそれら商品の粗利の複合です。 お店全体の粗利率は複数の商品の平均粗利率になります。 売価1,000円、粗利率20%の商品Aと 売価500円、粗利率70%の商品Bを各1つ販売した場合、 合計の粗利率はいくらでしょうか。 合計の売上高は1,500円、合計の粗利高は550円で 粗利率は37%となりま

粗利率の求め方②

値入率と粗利率の違いは 値入率が予定した利益の割合に対して 粗利率は販売後の確定した利益の割合です。 割引をして売上が下がった場合は粗利率も変わります。 割引販売をすると、当然売上は下がります。 元々の売価750円、予定した利益=値入高は450円 値入率が60%であった商品は 10%割引販売したことで売上高675円に変わります。 原価は割引販売しても300円で変わりません。 利益の割合が下がります。 しかし10%販売したとしても10%粗利率が下がる訳ではあ

粗利率の求め方①

粗利率は売上高に占める利益=粗利高の割合です。 粗利率=粗利高÷売上高で求めます。 問題 売上高750円、原価300円、粗利率はいくらでしょうか。 粗利率は売上高に占める利益の割合です。 割合は「一部÷全体」で求めます。 粗利高を売上高で割ります。 問題文からは粗利高がわかりませんが、 粗利高は売上高から原価を引いた残りが粗利高です。 750円から原価の300円を引いた残り450円が粗利高です。 そして450円を750円で割った値の0.6を%表記にして 答

粗利高の求め方

粗利高は商品が売れた後の確定した利益です。 売上高に占める原価の割合を原価率 売上高に占める粗利高の割合を粗利率と言います。 粗利率と原価率は足して100%になります。 100%-粗利率=原価率 100%-原価率=粗利率になります。 売価に粗利率を掛けると粗利高がわかりますが、 問題では粗利率はわかりません。 100%から原価率30%を引くと粗利率は70%になります。 売上高700円×粗利率70%=490円です。

売価の求め方

何割の儲けを乗せるかを計算して売価を決める方法です。 問題 原価100円、値入率20%の時 売価はいくらでしょうか。 公式は 売価=原価÷原価率で求めます。 しかし、原価率は問題文には記載されていません。 ①原価は100円です。 ②値入率は20%です。 ③100%から値入率20%を引くと原価率は20%です。 原価100円÷原価率80%=125 答えは125円です。

値入率の求め方

値入率は売価に占める利益(値入高)の割合です。 原価率は売価に占める原価の割合です。 問題 売価130円、原価100円、値入高30円の時 値入率はいくらでしょうか。 (小数点1位を四捨五入して下さい。) 「値入率(%)=値入高÷売価」で求めます。