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抱っこ紐、電動鼻水吸引器…あまり使わなかった育児グッズから得た気づき

巷には数多の育児グッズが出回る。
「便利」「必須」「神アイテム」。
日々レビューや口コミがSNSに出回り、我々は絶えず目移りする。そしてついつい買ってしまう。

しかし今思い返せば、結局あまり使わなかったな…と思う育児グッズの何と多いことよ。


例えば、赤ちゃんとのおでかけの必須アイテムと言われる抱っこ紐
今はどうか分からないが、遡ること数年前。当時抱っこ紐のブランドと言えば、間違いなくエルゴベビーが王道だった。
住む市の親子学級に参加した時も、10人いたら7人前後(いや、もっと多いかも)はエルゴの抱っこ紐ユーザーだったと記憶している。

しかし、息子は1歳を待たずしてエルゴを卒業した。0歳の終わり頃〜3歳を過ぎても使っていたという点で、我が家の場合はよっぽどB型ベビーカーの方が使い倒したと思う。

なぜか。
私の腰が大きめ息子の重みに耐えられなかったからだ。


息子が保育園に入園したのは、まもなく生後9ヶ月になろうとしている頃だった。
当時の記録によると、この時点で彼の体重は既に10kgを超えている。成長曲線のほぼ一番上だ。

入園当初、私は息子をエルゴの抱っこ紐に入れ、往復20分強の道のりを歩いて登降園していた。

エルゴの現在の定番モデルらしいOMNI Breeze (オムニブリーズ)の抱っこ紐の情報から判断すると、概ね4歳、20kgまではエルゴで抱っこできるようだ。

■抱き方別対象月齢
対面抱き:0カ月から48カ月(体重20.4kg)まで
前向き抱き:5ヵ月から24ヶ月(体重13kg)まで
腰抱き:6カ月から48カ月(体重20.4kg)まで
おんぶ:6カ月から48カ月(体重20.4kg)まで

https://ergobaby.jp/products/cregbcz360p?variant=40733848043594

しかし、平日あたり合計1時間40分(往復20分×週5日)に及ぶ、10kgを超えた0歳児の抱っこの時点で私の体は悲鳴を上げた。
復職後間も無く私は腰を痛めてベッドから動けなくなり、入園して1ヶ月後には有無を言わさずB型ベビーカーに移行した。

その一方で、ベビーカーに乗せたいのに完全拒否。購入したベビーカーはまるで役に立たず、子どもが2歳近くになっても渋々抱っこ紐に入れていた知人もいた。

私も私で、抱っこ紐と言えばエルゴ!と、ネットの匿名の口コミに煽られながら産前に購入したものの、時期尚早だった感は否めない。産後、赤ちゃんの様子を見た上で、他商品と比較検討しても良かったのかもしれない。ちょっと勿体無いことをしてしまったなという気持ちが、なくはないからだ。
ちなみにあまりに使用歴の短かったこのエルゴの抱っこ紐は、既に弟夫婦に譲ってしまった。まだ使用可能年齢内にいるはずの息子を育てている親にも関わらず、だ。

そんな訳で、万人に勧められる育児グッズなどきっとない。
私が最終的に辿り着いた結論は、

必要かどうかは、その子による。
その子本人をよく観察して、必要かどうかは親が決める。

これが、失敗しない育児グッズ購入のポイントなのだろう。


もう一つ我が家の事例を紹介したい。
「保育園児には絶対必須」とさえネット上では言われる鼻水吸引器
巷では電動の据え置きタイプが優勢。メルシーポットとピジョン、どちらが良いか?なる議論も何度も目にしたことがある。我が家も例に漏れず、早々にピジョンのものを購入した(現在は2万近くするのね…セール時期狙いで1万ちょっとで買った私からすると、値段の上昇率にびっくりする)。

以前にも書いた通り、我が家の息子は鼻血を頻繁に出す。

よく、電動鼻水吸引器のデメリットとして以下の点が挙げられる。

  • 洗浄が面倒

  • 場所を取る

  • 値段が高い

乱暴に括れば、ある意味でこれら全ては親目線におけるデメリットである。
それより我が家の場合は、

電動音が嫌いで暴れる息子を押さえ付けながら鼻水を吸う→粘膜を傷つける→鼻血が出る

このサイクルに陥るのが最大のデメリットであり、誤算だった。

「こまめに鼻水を吸いましょう」。それはわかる。しかし、それを実行しようとすると息子は鼻血を出すのだ。

ということであんなに高かったのに、我が家ではピジョンの電動鼻吸い器はすっかり使わなくなってしまった。
今思えば、鼻の穴の中に突っ込まなくても鼻水が吸える、知母時で十分だったかなと言うのが感想である。

とはいえ、これも「とある子育て中の一個人の意見」に過ぎないのだ。

ネットを熱心に検索するのではなく、我が子をよく観察することで、育児グッズ購入における失敗は減らせる。
匿名の口コミばかりに惑わされないようにしたいものだ。自戒の意味を込めて。

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