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えきたぶとどいた!

液晶ペンタブレットが届いて嬉しい勢いのまま書いたnoteです。
あとはちょっと設定で躓いたのでその備忘録ついでに。
※商品のレビューではありません。

ペンタブレット遍歴

最初にペンタブというものの存在を知ったのはもう10年近く前のこと。
当時は情報にも疎く、液晶タブレットなんてものはプロの絵描きでも早々手が出せない超高級品だなんて思っていました。
ので、購入したのはwacomのBambooのMサイズの板タブレットでした。
当時4万円くらいだったかな? まだ親のすねに噛り付く学生だったので誕生日プレゼントにと、駄々をこねて買ってもらいました。
それが故障して買い替えようってときも、液タブの超高級品ってイメージはぬぐえておらず、結局購入したのはこれまたwacomの、今度はIntuosのMサイズ。こちらは当時確か2万程度、ほぼ同じ大きさですので価格が安くなってることがよくわかりますね。

どうも、もともとアナログで絵を描いていた人には板タブが感覚的に合わないということに今更気づいたのがここ一ヶ月程度のこと。ここにきてようやく液タブを購入することを決意しました。
とはいうものの、実際液タブは、超が付くほどではないにしろ、板タブに比べたら高級品です。
店頭に置いてある試供品程度じゃ使用感を確認するのは難しく、3~5万円の買い物はそうそうに手が出せるものではありませんでした。

いつかは液タブを買おうと思いながらも値段を見て先延ばしにしながら、まだ現役で使えるIntuosを酷使する日々を送っていたところ、amazonのプライムセールで約1万円分ほど割引された商品を発見。
プライム会員ではなかったものの、お試し30日間もまだ使ったことがなかったので、もうこれは使うしかないと、神の啓示であると思いこませて衝動買いに近い形で注文しそのまま購入。
19000円強と決して安い買い物ではありませんが、ここで決断してよかったとは思っています。

購入したのはXP-PenのArtist 12。
液晶タブレットとしては最小の部類にはなるのですが、お財布の関係でこの価格帯の物しか手が出せず、消去法でこれに決定しました。
液タブ最小と言えど実は今まで使ってきた板タブよりは広い認識領域を持っているので、上位互換と言えるでしょう。
ついでに紙に近い質感が出る画面保護シートも購入。これであとは届くのを待つだけとなりました。

▶ みずのと は えきたぶ を てにいれた!

密林からコンクリートジャングルに届くまで、1週間後の24日までかかるとの表示が出ていましたが、実際に届いたのは3日早い21日でした。
ちょうど外出しようとしていたところだったのですが、入れ違いにならずに済んでよかったです。
24日まで一日千秋の思いを味わわされるのかと思いきや肩透かしを食らった感覚。
嬉しい誤算ではあるものの、ちょっと複雑な気分です。

さて、意気揚々とパソコンにつなごうとしたところで事件発生。

グラフィックカードがHDMIに対応していない……!?

液晶タブレットはその名の通り本体に液晶を有しており、パソコンにモニターとして接続することで、本領を発揮します。
購入した商品に付属していたのはHDMI端子だったのですが、なんとグラフィックカードに端子がありません。
使用しているグラフィックカードは入門モデルのQuadro K620です。
対応している端子はDVIが1つにDisplayPortが1つの合計2つ。HDMI端子はどこにも見当たりません。
……そろそろグラボ買い替えようかな……。

▶ しかし すぐには つかえなかった!!(気の抜けるSE)

グラフィックカード差してるとオンボードの端子使えないんじゃなかったかなー、と思いつつも仕方ないのでオンボード端子に挿すことにしたところでまたしても事件発生。

オンボードのHDMI端子にバックパネルが噛んでる……!!??
※自業自得

私の普段使いのパソコンって自作したのですが、何せ初めての作業だったもので何をどう組み合わせたらいいのかよくわからず、色々とひどい組み方してたらしいのです。
一度は電源ユニットショートさせて壊しちゃいました。他の高価な部品に影響が出なかった(っぽい)のが不幸中の幸い。
端子にバックパネルが噛んでいたことは、その診断のためにパソコンショップに行った際に指摘されていたのですが、オンボードのHDMI端子は使うことないだろうし、と放置――
した結果がこれだよ!
ちゃんと組んでいればケーブルを挿すだけで終わった作業がパソコンを一度分解しなければいけないことに。
とんだ回り道です。
折角専門家に教えてもらったんだから、電源ユニット替えた時にでもついでに直しておけばよかった。

疲弊しつつ何とかパネルの具合を修正することに成功。
パソコンの内部をいじる作業は何度経験しても嫌に緊張しちゃいます。
何はともあれこれでハード面の作業が全て終了しました。
疲弊はしつつも初めての液タブにワクワクしながら電源オン!

液 晶 が 点 か な い

そもそもモニターとして認識していません。
設定から新しいモニターを検出しても何も見つからず。
……まぁ、オンボードの端子に接続した時点でこの結果は予想出来てました。
ハード面の設定が終わったら次はソフト面での作業をしなければいけなかったのです。

とはいうものの、認識しないものをどうやって見つけるか見当もつきません。
なので世界一物知りなとあるお方の出番です。

【ぐらぼ おんぼ まるちでぃすぷれい】[検索]

いよっ、我らがグーグル先生。
あやふやな検索キーワードにもかかわらず当然のようにずらっと並ぶ解決方法の数々。さすがです。

その中でも一番参考になったのは以下のページ。

まずBIOSの設定を変更します。
もうこの時点でげんなりしてきますが、今後の快適な使用のためには仕方ないので一度パソコンをシャットダウン。
上記の記事ではF2キーかDeleteキーを押す、と書かれていますが、これはマザーボードによって変わってくるので注意が必要ですね。
幸い私のパソコンは同じようにF2かDeleteキーを押すことでBIOSの設定画面に入ることができました。

BIOSの設定のうち、「Multi-Monitor」って書かれている場所をがんばって探して、Enableやら有効やら――、とにかく、「使えるよ!」的なニュアンスの設定に変更します。
変更できたら設定を保存して通常通りWindowsを起動。
これで認識してくれるかと思いきやそうそう甘くなく、もうちょっと設定が必要でした。

BIOSの設定が完了してWindowsを起動するまでは間違いないのですが、その後もモニターとして認識していない様子。
どうもデバイスドライバーの更新をしないといけなかったみたいです。
Windowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き、その中のディスプレイアダプターの項目にある(はずの)Intelなんたらかんたらの方を右クリックして更新を選択。
1分ほど待って更新が終わったら、やっとモニター検出で液タブが出てきました!
これでやっとお絵描きを始めることができます……!

まとめ

まだ使ってません
……新品の電子機器を使い始めるのってなんとなく勇気が要りません?
え、別に要らない?
……そうですか。そう感じるのは私だけですか。

この記事で一番大事なことは、自分で組んだパソコンでマルチディスプレイを実現するにはBIOSでの設定画必要だよ、ということでしょうか。
一番詰まったのは上記の部分ですね。
一番疲れたのは間違いなくパソコンを分解する必要があったことです。
どなたかの参考になれば幸いです。

というわけで早速使い心地を試したいと思います!
ではでは。

'19-07-22:追記

その後ちょっと不具合が出たので注意喚起がてら追記。

1. 1つのパソコンに複数のペンタブレットメーカーのドライバを入れない
筆圧検知のアルゴリズムだか何だかわかりませんが、複数のドライバを入れているとどうも衝突してしまって上手く動かないようです。
ペンタブのメーカーを変える際は今まで使用していたドライバはアンインストールして、念のため一度再起動してから新しいドライバを入れた方がいいみたい。

2. ソフトウェアはなるべく最新のものに更新する
OSも、ドライバも、できれば最新のものに更新したほうがいいと思います。
特にグラフィックカードを使用しているとオンボードのディスプレイ周りのドライバが古いまま放置されてることもあるみたいです。
かと言って、最新のものに不具合が一切ないと断言できるわけではないのですが、古いものよりは不具合の出る可能性は低いはずです。

3. BIOSの設定を大きく変える場合はアップデートの確認を
ただし、BIOSのアップデートはなるべく最低限にした方がいいそうです。
とはいえ、最新のOSやドライバとの互換性が低かったりする場合があるので、設定を大きく変える場合はバージョンに注意しましょう。
モニターを増やす設定は比較的大きな変更と言えるんじゃないかと思います。

あの後、モニターへの出力はなくなるのに電源が落ちなくなる不具合が発生して焦りました。
調べてみると結構前から同様の不具合が散見されていた様子。
IntelのドライバとBIOSを更新したらどうやら元に戻ったようですが、先日HDDが壊れたばっかりにあまり精神によくないですね。

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