生活のあれこれ1 歩いて引っ越しをしてみたら自分の持ち物の重さを実感した話

最近引っ越しをしたのですが、別の地域で家を探し始めたにもかかわらず、「こういうところがいいなー」という条件で選択肢をしぼっていったら、結局元の家からそれほど遠くない場所への引っ越しとなりました。

しかし、離れていないわりには買い物をする場所が変ったり、歩く場所が変わって新鮮です。行動が変ると気分が変わり、気付きの範囲も変わる。引っ越しっていいなと思います。

引っ越し先を決めた後、それほど遠くない場所への引っ越しであったことと、荷物が少なかったことから、私は歩いて引っ越しをしようかなーと思い始めました。その後も色々考えたのですが、結局、引っ越し業者さんを頼みたい気持ちにならなかったという理由により、私は自動車や電車などの交通機関や引っ越し業者さんは使わず、元の部屋と引っ越し先の間を歩いて何往復かして自分で荷物を運ぶことで、徒歩でのお引っ越しをしたのです。

その結果、私は、自分の荷物を全て背負ったり持ったりして歩く、という機会を得ることができ、本や資料をもう少し整理しないといけないなぁと実感しました。

衣食住で言えば、衣服も台所用品も掃除のための道具もそれほどたくさん持っておらず、運ぶことには殆ど苦労しませんでした。しかし、本や資料はそれに比べて多く、重く、運びきった後、私は自分が何に重きを置いて生きているか、何に執着しているかを、背負った荷物で重さとして実感できました。

普段、家に置いてあったときにも、多いよなーと思ってはいましたが、背負って歩くという行為を通して、身をもってその重さを感じ、資料と本が多すぎると実感しました。今持っている量は私の両手には重く、私の身体のサイズには多すぎて、これを私の身体に合った量にしたいなぁと、感じました。

置いておけたり、収納できたりすると、なんとなく持ち続けてしまう、ということがあったりします。けれど、実際にその重さや大きさ、多さに気付く体験をすると、持っているものを具体的に把握でき、自分が心地よいと感じる持ち物の量や生活のありかたがより明確になります。

徒歩での引っ越しは、実際に自分で行動する、自分の力でやってみる、ということの有益さに気付く、とてもよい機会となりました。持っている資料や本はきちんと吟味して、私の身体、私の生活に見合った量にしていくため、整理の真っ最中です。

自分の命を活かしながら生きるには、健やかさを保つこと。健やかさを保つには自分が心地よいと思えるように生活を整えること。自分が心地よいと感じる在り方は、体験を通じて感じてみると実感しやすく、整う方向へと目や気持ちを向けてくれ、身体と心を動かしてくれるのかもしれません。

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