みずのさんのノオト:電動キックボード

電動キックボード。
実際、あんなものが公道を走っていたらどちらも怖いだろうに。
自動車の街、トヨタ市内では、納屋の上でオレンジ色の光が飛んでいるのを見たんだレベルに目撃するのはレアだが、足を運ぶ機会の少ない東京に行ったときに、普通に見かけて驚いた。

普通に考えれば、自分が危ない、ということは理解出来るだろうが、最近のこの手の弱者は『強者が守って当たり前』という決め事を真理であるかのように信じている。
いや、法的にそうかも知れないが、いくらクルマが悪い、と法律が言ったところで、痛い思いをしてまで、それを主張したがるのか、理解が出来ない。
おそらく、そういう理解以前の「自分が事故に遭うはずがない」と思っている、もう3段階くらい認識と想像力が欠落している人が乗っているんだと思っている。

ただ、この手の省エネ乗り物、魅力的というか、本当は行政が積極的に安全に乗れる仕組みを作るべきだとも思っている。
都会なら通勤の混雑は満員電車だが、トヨタ市のような郊外都市じゃ通勤の混雑は交通渋滞のことを言う。
そして、その渋滞の中で見渡してみれば、一家どころか球技の1チームでも乗れるような大型ミニバンを1人で運転しているクルマのなんと多いことか。
いや、大型ミニバンに限らず、自分でもそうなんだが、5人乗りの普通乗用車の乗車率、通勤時間帯は1.1人くらいじゃないかなぁ、と思うレベルの乗り方だ。
この状態で、エコだの環境問題だの騒いでいるのは、一体、どこを見ているんだろう、と思うよ。

もし、本当に環境を思うならバイクや1人や2人乗りのミニカー的なものを普及させるべきだろう。
ただ、そこに黒メガネの悪役が乗っていそうな大型のSUVが混じっていたら危険極まりない訳で、結局、何らかの規制をすることで、安全に乗れる環境を作る必要がある。
これは、その手の小型車を普及させようと目論んでいる人たちだけで、どうにもならない話であり、自治体全体で取り組むような話だろう。

しかし実態は、どこの誰がどういう理由で許可した分からないような電動キックボードが、自らの危険も顧みずにノーヘルで走り回っている状況しか作られていない。
人がたくさん死ねば、少しは行政も動くだろう、という犠牲的精神で許可したのならともかく、普通に考えれば、これを許可したやつに対して、今のところ、馬鹿という以外の言葉が見当たらない。

こんな、エコに貢献できる大きなチャンスを潰して、環境のためだと嘯いてレジ袋を有料化するんだから、エコは道具でしかないだろう。
そりゃ、大きくて高額なクルマが売れれば売れるほど美味しいわけだから、地球の二酸化炭素なんか知ったこっちゃないし、温暖化したらエアコンのスイッチを入れれば良いじゃないくらいにしか思っていないんだろう。

科学と関係のないところで騒ぎ立てるエコという名のエゴ、至るところに蔓延っている。

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