ささやかな飯テロ:ラーメンスープ問題

ラーメンスープ

自宅でラーメンを食べたい。

実際、お店の味に及ばないのは分かっているが、そうじゃない、そういう本気のじゃないんだ、でも、インスタントで妥協する気もないんだ、という感じだ。
「生ラーメンがあるじゃない」
いや、それはそこは何だろう、自分で作りたいんだよ、だから、少し違うんだよ。
かと言って、骨からダシを取るような話じゃないんだ。
みそ汁のように、ダシと味噌という素性の分かった調味料でどうにかしたいのだ。
簡単に調味料的なものだけで作るなら、ヒガシマルの『ラーメンスープ』は、ネットでも高評価で、その名前は知っている。
しかし、こちらの方で常備している店が近所にない。

そもそも、鶏ガラスープを使ったりして、そこそこ美味しく頂けるラーメンスープは作れなくはないのだが、パンチが足りないというか、あっさりしているというか。
微妙な物足りなさを感じつつ、最重要課題でもないので、それほど積極的でもなかった。

そんな中、ふと、売り場で見かけた『鍋キューブ』、味の素が出している鍋料理の元だが、コンソメのような固形スープのように、キューブ状になっているのが特徴だ。
1キューブで1人前、約180mlのお湯で使え、と書いてある。
もしかしたら、これを使えば、簡単にラーメンスープが作れるんじゃないか?
そもそも、鍋の後の〆のラーメンという食べ方を思えば、むしろ使わない手はない。
ちょうど塩ラーメンが食べたかったので『鶏だし・うま塩』の文字が魅力的に見えた。

似たようなことを考える人はゴマンといるので、ネットで検索すると、多くの場合、鶏ガラスープを作って、そこに鍋キューブを入れている。
このキューブ1つで完結するわけじゃないのかと思ったが、そもそも、鍋料理の元となるスープなので、通常は別途、具材が入る。
『鶏だし・うま塩』の鍋なら、大抵、鶏肉を入れると思うが、そこからダシが出るのだから、なるほど、鶏ガラスープが必要になるわけだ。
顆粒状の鶏ガラスープで、基本となるスープを作ったところに、鍋キューブを投入。
しょうゆとコショウで、軽く味を整えてスープが出来た。
ただ、『鍋料理の元』理論で考えるなら、野菜のダシも出すべきかと思ったので、フライパンでもやしを炒め、仕上げに、このスープを入れて馴染ませる。
最後に、茹でたラーメンの麺と合わせて『鶏ガラ・塩スープ麺』の完成だ。

味は悪くない。
いや、調味料を集める手間と、調理そのものの手間を考えれば、むしろ、上出来の部類だろう。
そりゃそうだ。
鍋料理をすっ飛ばして、鍋の〆という美味しいところだけを食べている訳だから、不味い要素は見当たらない。
もしかしたら、ごま油を少量垂らすと美味しいかな、と思ったり。
自分の興味は、次の、鍋キューブ『鶏だしコク醤油』に向いている。



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