みずのさんのノオト:ソリューションとやら

予め書いておくが、対応として真っ当であり、単なる個人の愚痴であることは理解している。

某通信会社の請求書、電子化されたのは時代の流れで、それがサイトからダウンロードするのも、普通の運用だ。
しかし、驚くことに、認証の単位が『請求書番号』の単位なのだ。
請求書番号ごとにユーザーIDとパスワードが必要になる。
それだけでなく、2段階認証が必須なので、ログインしようとするたびにメールでPINコードが送られてきて、それを入力することになる。
さらに、セキュリティに考慮し、数ヶ月でパスワードが失効する。
請求書のダウンロード業務なんて、通常、毎月1回のことだ。
2~3ヶ月後に同じ業務をしようと思うと、パスワードの変更が求められる。
当然、請求書番号ごとに。

システムとしては当然だし、請求書をまとめたければ、そういう申請をすればいいので、私憤と解釈されても仕方のない話だが、こういう仕組みを『合理的』だと思ってリリースした会社の姿勢はどうかと思っている。
おそらく、担当営業は(顧客に怒られないよう)親身になって、その訪問先で熱弁を奮っているのに、その努力を全部壊すような話じゃないか。
少なくとも、「働き方改革のご提案を」とか言い出したら、その内容を信用できる自信がない。

また、別の会社は、AWSの仲介をしている。
ドル建てで請求されても困るので、という形で、システム会社が間に入り、サポートとセットで日本円で請求するのは、よくある形態だ。
そんな1つだが、話の流れで「とりあえず、お試しだけでも」とアカウントを作ったものの、その実、それほど活用できる時間と場面がないので、利用しない月が大半というものがある。
これも、AWSは利用がなくても、何らかの維持のため、日本円で数十円の費用が掛かるが、当初は、そういうものは請求しないので、とりあえず、アカウントを作って、という話だったと記憶している。
しかし、ある時期、監査と称する人々から指摘を受け、少額でもきっちり請求するようにとお達しがあったそうだ。
担当営業は、そんな話を申し訳無さそうにしてきたが、結果、20円程度の請求書が郵送されてきて、それを振り込み処理をしている有様だ。

どこまでが個別の供与になるか分からないが、営業費用で賄っても問題のない金額じゃないかなぁ、と思うが、如何か。
もちろん、費用とサービスの流れからすれば、額の多少ではなく、当然のことなので、やはりこれも私憤だろう。
また、オススメしたAWSについて、その具体的な使い方の提案もロクにないので、営業スタイルにも問題があるとも思っている。
何にせよ、今のところは、担当営業とのつながりもあるので、顔を立てて、おとなしく支払処理を続けているが、経理担当から「どうにかしてくれ」と言われたら、直ちにお取引を止めてしまおうと思っている。

企業間での取り引きは、一般小売であるような『標準価格』すら疑わしい、個別対応の世界なので、それこそ、一般的に考える常識がそのまま当てはまらないが、こういう会社さんが提案する『御社の問題に対するソリューションが』というもっともらしいセリフを、身内がぶっ壊すような話は少なくないと思っている。

最近、「物流費や人件費の高騰を受けて、価格改定をすることになりまして」というセリフを耳にする機会が増えたのではないか?
実際、そういうご時世なので、ある意味、仕方のない話だろう。
ただ、その時、一応、その担当営業に聞くことにしている。

「人件費の高騰でこれだけ値上げするんだから、給料もこれだけ上がるんだよね?」

今のところ、肯定的な回答を耳にしたことはない。
ただ、これを聞くことで、御社と弊社という関係で座っていた人々が、経営者と雇われサラリーマンという関係に変わり、妙に、話が弾むのは確かだ。
コミュニケーションにおける『共通敵』の存在は、その場の結束を固めやすい。


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