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『雪剣の頂 勇者の轍』リプレイ


0:はじめに


これは2023年8月14日にとある場所に出していた、ローグライクハーフ公式d33シナリオ『雪剣の頂 勇者の轍』のリプレイです。
今回、寝子のオリキャラはゲームの世界(アランツァ)の住人です(メタ発言はします)。
出てくるキャラ:まおまお、えり

1:シナリオ、基本ルールの紹介


この文は「ローグライクハーフ」の公式d33シナリオ『雪剣せっけんいただき 勇者のわだち』(作:ロア・スペイダー、監修:杉本=ヨハネ)のリプレイもどきです。
ストーリーや場面の描写は公式のシナリオを見てもらうとして(丸投げ)、戦闘や〈できごと〉でのキャラの掛け合いメインです。台詞以外は極力書きたくない(書けない)。

基本ルール ↓

シナリオ↓



ざっくりとしたあらすじ。
2つの都市の境界線上にある『雪剣』と呼ばれる山。
両方の都市が領有を主張していたが、「双方が代表を出し、雪剣の頂を目指すこと! 最初にたどりついた方の都市が、雪剣一帯を領地とする!」という解決策が提案された。
主人公(まおとえり)はサン・サレンの代表として山を登る。
ライバルはフーウェイ代表ゴ・ベルワン。『雪豹』の異名を持つ。
(シナリオ本文から一部抜粋、及び要約)

2:キャラクター(PC)紹介

主人公1
まお レベル10 技量点1/生命点9/筋力点5/従者点0
目つきが悪い、砂漠エルフの男。砂漠エルフが雪山を登るとかよく考えたらやばいけど、見た目で種族を決めたから仕方がない。もしかしたら黒エルフかもしれない。
なかなかの脳筋で好戦的。本来のキャラ的にここまで脳筋かつ好戦的だったかは疑問だが、気にしてはいけない。
武器は大剣(両手武器)。本来のキャラ設定でいくなら盾を持たせて庇うべきなのかもしれないが、庇うのは作者が忘れがちなので(おい)全力で攻撃していくスタイル。ゲームだからね、創作本編とは違ってもいいよねうんうん。
本来のキャラ設定のイメージからロープを持ち歩いている。ロープと言いつつ鎖かもしれない。

主人公2
えり レベル10 技量点1/生命点11/幸運点4/従者点0
臆病な人間の女。なぜ代表になれたのか作者にも分からない。志願するようなタイプでもないのだが……(別のシナリオを遊ぼうとして作ったキャラシが近くにあったからというだけの理由で雪山を登らされている。ごめん)
本来のキャラ的に戦闘は不慣れなので、よく攻撃を外す。
武器は杖(片手武器。魔法を使うためと言うよりは殴るためのもの。メイスでもいい気がする)。

3:冒険開始!

読者の皆さんこんにちは。超インドア派の私こと水無月えりは今、どういうわけか まおさんと雪山を登っています。
まおさんが先導してくれるおかげで なんとかここまで来れましたが、正直しんどいです。でもこれも、一人前の冒険者になるため……!! ……と、それっぽい理由を探してみましたが、イマイチしっくりきません。そこまでそれっぽくもないですし。
ともかく先へ進みます。

◇◆◇

①出目31 過去の挑戦者
レベル3 出現数1d3+3→4
常に【死ぬまで戦う】

「……おっ」

突然まおさんが立ち止まりました。
視線の先には……ゾンビ!?
まおさん曰く、あれは過去に登頂に挑戦した冒険者とのことです。

「ヒッ……し、死んでる……!?」

「……いけるか?」

「は、はい!」

第1ラウンド
まお攻撃:成功(クリティカル)、成功
えり攻撃:成功
過去の挑戦者4→1体

まお防御:成功

第2ラウンド
まお攻撃:成功
過去の挑戦者1→0体

「ひゃぁ……」

まおさんの攻撃で最後の1体が倒れ、戦闘は終了しました。

「動けるじゃねェか」

「あ、ありがとうございます……」

ゾンビは正直怖かったけど、がむしゃらに杖を振り回していたら当たりました。
でも、まおさんは1人で3体も倒してすごいです。

「行くぞ」

「はい!」

◇◆◇

②出目23 忘れ去られた祠

雪に半分埋まったような祠がありました。
近づくと、炎神カタクの加護によるのか少し暖かく感じます。
ふと、小瓶が置いてあることに気がつきました。手に取ってみると中身は聖水のようです。

「えと……持っていってもいいのかな……?」

「ここにあっても仕方ねェだろ」

「ですよね……失礼します」

少し休憩してから先へ進みます。

◇◆◇

③出目31 過去の挑戦者(※この〈できごと〉は他と異なり何度でも発生する)
レベル3 出現数1d3+3→5
常に【死ぬまで戦う】

ふと、まおさんが立ち止まりました。視線の先には……またゾンビ!?

「またかよ……」

「ふ、増えてません……?」

前回より1体増えています。それだけ たくさんの人がこの山に挑戦して散っていったと思うと、少し体が震えてきます。

「やるぞ!」

「はい!」

あの仲間にはなりたくありません。頑張らなくちゃ。

第1ラウンド
まお攻撃:成功
えり攻撃:成功(クリティカル)、失敗(ファンブル)
過去の挑戦者5→3体

前回の経験から少しだけ自信がついて、勢いよく杖を振ります。
3体のゾンビが寄ってきたので、1体を倒したついでにもう1体にも攻撃しましたが、避けられてしまいました。

まお防御:成功
えり防御:成功、成功

第2ラウンド
まお攻撃:成功
えり攻撃:失敗(ファンブル)
過去の挑戦者3→2体

まお防御:成功(クリティカル)
えり防御:成功(クリティカル)

第3ラウンド
まお攻撃:成功
えり攻撃:失敗(ファンブル)
過去の挑戦者2→1体

最初の勢いはどこへやら。寒さでうまく動けません。防御するので精一杯。

えり防御:成功

第4ラウンド
まお攻撃:成功(クリティカル)
過去の挑戦者1→0体

うまく動けない私に代わり、まおさんが最後の1体を倒してくれました。

「動き、鈍くなってね?」

「すみません、寒くて……」

まおさんの視線が痛いです。「そんな厚い脂肪ミートテックを着込んでいるのに?」と言われているような気がして目を逸らします。
……いえ、まおさんがそんなことを思うタイプかと言われると分かりません。きっとこれは私の被害妄想なのでしょう。

「どォした、行くぞ?」

ハッと我に返ると、まおさんが少し離れた場所にいました。私が考え込んでいるうちに歩き出していたようです。慌ててあとを追います。

「そこまで急かしてねェよ。……転ぶなよ?」

「はい……!」

(作者のひとこと:聖水を使うのをうっかり忘れてしまいました。ダメージ受けてないし、次があるかもしれないからね!)

4:中間イベント

④中間イベント 雪剣の白壁
しばらく進むと、氷が張りつき龍のように見える巨大な氷壁が見えました。『雪剣の白壁』というらしいです。
頂に向かうにはどのルートを通っても必ずこれを登らなければならないそうです。
まおさんがロープを取り出しました。これを使えば少し登りやすくなりそうです。

【生命ロール】(目標値:5)。ロープがあるので【判定ロール】に+1。
まお:成功(クリティカル)
えり:成功

「オレのロープが役に立つ日が来るとは……」

まおさんがポツリと呟きます。まおさんと一緒でよかった……
白壁の向こう、少し先に集団が見えます。フーウェイの代表ゴ・ベルワンさんのチームでしょうか。

「あまり休んでもいられねェな。行くか」

まおさんもそれを見たようです。

「はい!」

5:先へ

⑤出目21 雪人(イエティ)
レベル5 攻撃回数3 生命点5

行く手を阻むように、大きな雪人が姿を現しました。

「ヒッ……!?」

「待て。よく見ろ」

慌てて杖を構えるのを、まおさんが制します。

「え?」

反応【ワイロ】(食料2つ)

雪人は小さな声で何かを言っています。

「オナカ……スイタ……」

「……あ。えと……食べます……?」

私は持っていた食料を渡しました。雪人は嬉しそうに受け取り、

「……モウイッコ……」

「……チッ」

意外と図々しいお願いに、まおさんは舌打ちしつつも「ほらよ」と食料を渡しました。

「イイヒト……アリガト……」

去っていく雪人を見送りながら、まおさんがボソッと「ちィとってみたくはあったがな……まァいい」と呟いたのが聞こえました。

(作者のひとこと:レベルが低かったので食料を持っていました。よかったね! 雪人は言葉が通じるのか分からないけど、なんとなく雰囲気で察したってことで……)

◇◆◇

⑥出目33 殺生鳥
レベル4 攻撃回数3 生命点3

雪が落ちついてきたなと空を見上げると、何かの影が見えました。それはどんどん近づいてきます。
鳥かな? なんてぼんやり考えていると、まおさんが「構えろ」と言いました。

「厄介なヤツに目ェつけられたな……殺生鳥だ」

殺生鳥! アランツァで最も恐れられている鳥です。
そんな恐ろしい鳥が、もう目の前にいます。

「やるぜ? いけるな?」

「はいっ!」

正直怖いですが、やらなければ殺られてしまいます。

主人公から攻撃をしかける→【死ぬまで戦う】

第1ラウンド
まお攻撃:成功
えり攻撃:失敗
殺生鳥 生命点3→2

「いけませんでした〜!!」

私の攻撃は華麗に避けられてしまいました。

まお防御:失敗
えり防御:成功、失敗
まお生命点9→8
えり生命点11→10

「きゃっ!」

「く……ッ」

殺生鳥の鋭いかぎ爪をうまく防ぐことができません。

第2ラウンド
まお攻撃:成功(クリティカル)、成功
殺生鳥 生命点2→0

「野郎……ッ」

まおさんの攻撃で殺生鳥は倒れ、金貨が5枚ほど散らばりました。

「お金持ってたんですかこの鳥!?」

「……過去の獲物の持ち物だろうよ」

そう言って まおさんは私に金貨を3枚差し出しました。

「そんな……全部まおさんのでもいいくらいです……」

「気にすんな。オマエも持っとけ」

「では……」

私は差し出された金貨を2枚だけ受け取りました。

まお金貨7→10
えり金貨10→12

◇◆◇

⑦出目11 宙吊りの遺体

「……ン」

まおさんが立ち止まりました。

「え?」

「いや……なんでもねェ」

敵が出たのかと身構えますが、まおさんはそのまま歩き始めました。

「え?? ……あ」

絶壁に、ロープでぶら下がっている冒険者の姿が見えました。もう動いてはいないようです。

「見ちまったか。もう生きちゃいねェよ」

「でも……あのままじゃ可哀想です……せめて平らなところに……」

私の言葉にまおさんはため息をつき、

「……わァったよ。ちょっと待ってろ」

と言い残すと絶壁を登り始めました。

【器用ロール】(目標値:5)
まお:失敗(ファンブル)

「うおおっ!?」

まおさんは崖下に滑り落ちてしまいました。

まお生命点8→7

「わ、私が言い出したんです、私が行きます!!」

もう一度登ろうとする まおさんを止めて、絶壁と向き合います。

【器用ロール】(目標値:5)
えり:失敗(ファンブル)

「……きゃぁぁあああッ!?」

私も崖下に滑り落ちました。

えり生命点10→9

「すみません……諦めましょう……」

「まァ……仕方ねェよな」

「ごめんなさい」

私たちは急いでいるのだということを思い出し、どうすることもできずにその場を去りました。

(作者のひとこと:書いてから、これはどういう状況だったのだろうと考えてしまいました。前方の絶壁にぶら下がっているのだと思ったけど、もしかしたら足元の崖にロープでぶら下がっていた……??壁を登るのではなく引っ張りあげるのが正しかった? 正解が分からないのでなんとなくで読んでください。想像力が足りてない……)

6:最終イベント

⑧最終イベント 最後の試練
雪剣の頂目前で、三度みたびゾンビが道を塞いでいます。更にその奥にも何かがいるようです。

頂に辿り着けなかった者
レベル3 出現数1d3+1→2
常に【死ぬまで戦う】

「あわわわわ……」

第1ラウンド
まお攻撃:成功(クリティカル)、成功
頂に辿り着けなかった者2→0体

「ほいっと」

私がゾンビに驚いている間に、まおさんが2体とも倒してしまいました。

「ひゃわぁ……」

す、すごい……

◇◆◇

「そんな……」

そこにいたのは、変わり果てた姿となったフーウェイの代表ゴ・ベルワンさんでした。
右前腕、両下肢はなくなり、代わりに氷でできた後ろ足で立っています。その姿は彼の異名の通り『雪豹』のようでした。

「チッ……やるしかねェ。……いいな」

「はい……」

不死の雪豹:ゴ・ベルワン
レベル5 攻撃回数2 生命点4
常に【死ぬまで戦う】

第0ラウンド
えり聖水
【器用ロール】(目標値:4):失敗(ファンブル)

「えいっ……あれっ?」

思いっきり投げた聖水の小瓶は見当違いの方向へ飛んでいき、割れました。

「……何がしたい?」

「すみません」

その様子を見ていたゴ・ベルワンさんだったモノは少しポカンとしていたようですが、我に返ったようで【氷槍】の呪文を唱えました。狙いは……私です!

えり【対魔法ロール】(目標値:6):失敗(ファンブル)

「きゃああッ」

えり生命点9→7

第1ラウンド
まお攻撃:失敗

「チッ、避けやがった」

えり攻撃:成功
ゴ・ベルワン生命点4→3

「痛いじゃないですかっ!!」

まおさんの攻撃を避けたところを狙って、涙目で杖を打ちつけます。ゴ・ベルワンさんだったモノ……もういいや、ゴ・ベルワンはよろめきました。

まお防御:成功
えり防御:失敗(ファンブル)
えり生命点7→6

お返しとばかりに雪を固めてできた鋭いかぎ爪で切り裂かれました。お返ししたのはこっちなんですけど!

第2ラウンド
まお全力攻撃:成功
ゴ・ベルワン生命点3→2
まお筋力点5→4

「なら、コイツも避けてみやがれってんだ!!」

まおさんの全力の一撃がゴ・ベルワンを捉えます。

えり攻撃:失敗

私も続きたいところですが、うまく当たりません。

まお防御:失敗
えり防御:失敗
まお生命点7→6
えり生命点6→5

「ハッ、この程度かよ!!」

「きゃッ」

楽しそうだなあ……

第3ラウンド
まお全力攻撃:成功
ゴ・ベルワン生命点2→1
まお筋力点4→3

「オラァッ!!!」

えり攻撃:失敗

「当たらない……!」

まお防御:失敗
えり防御:成功
まお生命点6→5

第4ラウンド
まお全力攻撃:成功
ゴ・ベルワン生命点1→0
まお筋力点3→2

「これで終わりだァ!!!」

まおさんの渾身の一撃を受けたゴ・ベルワンの体は割れ、滑り落ちていきました。
まおさんの足元にはゴ・ベルワンさんのお守りと、小さな宝石が落ちました。

「……こんなモンか」

「楽しそうでしたね」

「そうかァ?」

「……すみません」

「何がだよ……」

ともあれ私たちは無事 頂へと到達し、サン・サレンの旗を立てました。旗の先端から魔法の光があがります。これで私たちの成功が伝わったはずです。
私たちは下山し、それから色々あった……のですが、詳しくはシナリオ本文を読んでください。すみません、さすがに疲れました……

(金貨30枚分の価値がある小さな宝石を換金、山分け。まお金貨10→25、えり金貨12→27)

7:寝子感想

いやぁ、めちゃくちゃ楽しかったです!
寝子は感想を言葉にするのが下手くそなので短めにいきますね。
1周で終わるので手軽に遊べました。
まさか まおまおのロープが役に立つとは!(笑)
【気絶】の魔法もないし、完全にネタというか、自分の創作の中での彼が鎖を操って敵を拘束するからというだけの理由で持たせていたので、今回使えてよかったです。
やっぱりローグライクハーフは楽しいです! 今後も公式、プレイヤー作どちらも増えてほしいです!

8:おしまい!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
「寝子感想」までが別の場所に載せていたものなので、感想の後にまとめが入る……いや、普通か???
まだ少しストックがあるので、連続して投稿していきたいです。

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