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【リプレイ】『黄昏の騎士』(デイビッド&フリースク)2周目

この文は「ローグライクハーフ」の公式シナリオ『黄昏の騎士』(作:杉本=ヨハネ、監修:紫隠ねこ)のリプレイです。



シナリオ、基本ルール ↓

元になった配信

水光 あんみつさん

手繰手 仁さん

前回↓

◇◆◇

デイビッド レベル12
技量点1 生命点8 魔術点6 従者点0 保留1
手1:軽い武器(斬撃) 手2:ランタン 鎧:布鎧
特殊技能:【武具創造】【炎球】【友情】
持ち物(MAX8):①宝石(金貨18枚)、②認識票、③指輪(金貨1枚)、④聖水
金貨16 食料2
敵を燃やすのが生きがいの魔術師。【炎球】以外の魔術を使っているところを見た者は殆どいないという。

フリースク レベル11
技量点1 生命点7 器用点5 従者点1 保留1
手1、手2:弓矢 鎧:革鎧
特殊技能:【察知】【宝物の獲得】【全力射撃】
持ち物(MAX7):①片手武器(打撃)、②ランタン、③ウォー・ドール、④聖水
金貨11 食料2
比較的常識人の冒険者。弓矢が得意だが、基本的に戦闘は相方の【炎球】で終わる。

従者:タチアニャ(太刀持ち)
フリースクの従者で太刀持ち。お下がりの武器やドールをもらってご機嫌。

◇◆◇

前回までのあらすじ

黄昏の騎士と名乗る不審者が村人をさらっている、助けてくれ、という依頼を受けて地下迷宮を探索した。
出会った敵は全て燃やした。
迷宮の奥で黄昏の騎士を倒した。
倒したと思ったら不死者アンデッドとして蘇った。
黄昏の騎士(アンデッド)を倒すため、再び迷宮に潜る。

◇◆◇

①出目66 冥界の拷問人

迷宮に入って最初の部屋に、そいつはいた。
トゲのついたムチを両手に持った悪魔。明らかに強者の風格を漂わせている。

(生命点:7 レベル:生命点と同じ=7 攻撃回数:生命点の半分、端数切捨=3)

「……おいおい、思ったよりも強いやつと出会っちまったなあ……どうする?」

「燃やそう」

「お、おう……」

そうだ、こいつはこういうやつだった。

デイビッドはこの悪魔に聖水が効くことを知っていた。そしてカバンには、アンデッドとなった黄昏の騎士に使おうと買った聖水がある。ここで使うか、それとも黄昏の騎士までとっておくか。

第0ラウンド
【聖水】 デイビッド自動成功
拷問人 生命点7→5

少し迷ったが、2つあるなら片方を使ってもいいだろうと判断した。聖水を素早くカバンから取り出し投げる。悪魔は咄嗟にムチを振るったが、結果的にビンを叩き割り中の聖水を被ることとなり、痛みに悶えた。

【全力射撃】 成功
拷問人 生命点5→4

第1ラウンド
【攻撃ロール】 デイビッド ファンブル、フリースク成功
拷問人 生命点4→3 逃走

そこへフリースクの矢が突き刺さる。さらにフリースクは追い打ちをかけるように悪魔をぶん殴った。悪魔はたまらず逃げ出した。

(※本当なら聖水を使ったあとは、武器を持ち替えるのに1ラウンド必要なのですが、GMのうっかりでそのまま攻撃しています。結果的に外してるから……うん……)

フリースクは6枚の金貨を拾う。あの悪魔が落としたのか。
半分の3枚をデイビッドに放ると、受け取ったデイビッドになぜか投げ返された。

「カネはいらん!」

「えっ!?」

いらないの??
まあ本人がいらないと言うのならと、フリースクは6枚の金貨をしまう。
3人は先に進んだ。

②出目13 囮の風船

【器用ロール】 フリースク成功

何もないように見える部屋。フリースクは部屋の隅に何かが落ちていることに気づく。
空気の入っていない風船のようだ。膨らませると人型になった。
タチアニャがキラキラした目で見ていることに気づいたフリースクは、風船をタチアニャに与えた。タチアニャは大好きなご主人から風船をもらってご機嫌だ。鼻歌を歌いながら風船をぶんぶん振り回す。見た目より行動がだいぶ子供っぽい。

③出目64 ホブゴブリンの警備隊長(【察知】ファンブル)

(レベル:4 生命点:4 攻撃回数:1)

ホブゴブリンが数体のゴブリンを引き連れてやって来た。見回りだろうか。

「おい、お前たち。見慣れない顔だな。最近暴れ回っているという侵入者か?」

デイビッドはスッと認識票を見せる。

「……なんだ。味方か。さては新入りだな? この辺りには危険なやつもいる。さっき言った侵入者も相当強いらしい。気をつけるんだな」

そういうと、ホブゴブリンはゴブリンとともに去っていった。
黄昏の騎士がさらってきた村人とでも思われたのだろうか。なんでもいい。

「チョロいな」

「ああ」

──ぐしゃ。

「……?」

デイビッドが手元を見ると、認識票が壊れていた。やったぞという気持ちから力が入ってしまったようだ。

「おいおい、それはもう使えないか?」

「どうだろうな……こう、くっつけ……あ」

くっつけようとしたデイビッドは、さらに力を込めてしまう。認識票は最早 粉々といってもいいほどに壊れてしまった。

「……あー……。それはもう、捨てていいんじゃないか?」

「ああ……」

壊れた認識票をその場に捨て、先に進む。

④中間イベント

(出現数:2 レベル:4)

【器用ロール】 デイビッド成功

通路の先の扉の前に2人の元村人が立っているのにデイビッドはいち早く気づいた。そして素早く魔力を溜めて【炎球】を放つ。

第0ラウンド
【炎球】 成功
盗賊2→0

【炎球】が2人に直撃する。彼らはデイビッドたちに気づくこともなく散っていった。

デイビッドは敵だったかもしれない者に近づき、落ちていた小さな宝石を拾った。
フリースクは思った。あいつの二つ名、本当に【節穴ふしあな】なのか?

⑤出目31 トラップの仕掛けられた宝箱

盗賊(仮)が見張っていた部屋に入ると、そこには明らかに不吉な宝箱が置かれていた。

「「……おっ」」

「宝箱か……燃やすか」「よし、開けるか」

2人の声が被った。

「「……」」

「……開けていいか?」

「ああ」

【器用ロール】 フリースク成功

フリースクは器用にトラップを解除して宝箱を開けた。

(※ここで宝物判定をしたのですが、配信を改めて見たところ、1d6ではなく1d6+1で振っていたことに気づきました)

箱の中にはエール酒の大瓶が入っていた。見た感じ3回分くらいありそうだ。フリースクはそれをデイビッドに渡す。デイビッドは「金貨じゃないなら もらっておこう」と受け取った。

⑥出目24 沼エルフの行商人

(出現数:2 レベル:5)

沼エルフの行商人が商品を広げている。

反応 【交易】

「へっへっへ。旦那、イイもん揃えてやすぜ。こいつはどうだい?」

「ほう……ではこの聖水をもらおうか」

デイビッドは沼エルフから古い聖水を買った。

「まいどあり!」

⑦出目43 矢狭間

(難易度:3 対象:1人→フリースク)

【器用ロール】 成功

壁の彫刻の開口部から何者かが矢を放つ。自分が狙われていることに気づいたフリースクは、イナバウアーでそれを躱す。いきなり目の前でイナバウアーを始めたフリースクに、タチアニャは動揺を隠せない。

「ご主人っ!?」

「問題ない、避けたからな」

タチアニャが動揺したのはそこではなかったが、深く考えないことにした。ご主人が問題ないと言うなら問題はないのだ。

フリースクを狙った何者かは、容易く躱されたからか、はたまたその奇行からか、追撃はせずにその場を去った。

⑧出目44 選別の刃

(難易度:4 対象:タチアニャ)

【器用ロール】 ファンブル

突然、壁の隙間から刃が飛び出した。刃はタチアニャが持っていた風船を切り裂く。
──ッパァン!!!
タチアニャは突然の出来事に固まってしまった。そしてゆっくりと状況を理解し、ご主人からもらった風船が割れてしまったことにショックを受ける。

「大丈夫かっ!?」

フリースクが駆け寄る。タチアニャは「ふうせん……ご主人がくれた、ふうせん……(´;ω;`)」と涙目だ。

「風船はともかく、お前が無事でよかった。早く進もう」

⑨出目63 黒エルフの狙撃手(【察知】ファンブル)

(生命点:4 レベル:5 攻撃回数:2)

1d6→3 【不意打ち】を受ける

第0ラウンド
【防御ロール】 タチアニャ失敗、デイビッド成功

物陰に隠れた黒エルフの放った矢がタチアニャの脚に突き刺さる!

「痛ぁっ!?」

「タチアニャっ!?」

タチアニャはその場にうずくまった。黒エルフはデイビッドも狙ったが、こちらはうまく避けることができた。フリースクはタチアニャに肩を貸し、部屋の隅に座らせる。

(※前回に引き続き、GMとプレイヤーの判断で、タチアニャちゃんは死亡ではなく動けなくなっただけ、という設定です)

【炎球】 ファンブル
【弓矢】 クリティカル、成功
黒エルフ生命点4→2 逃走

タチアニャを攻撃されたフリースクは激しい怒りを覚えつつも努めて冷静に、正確な狙いと素早い2連射で黒エルフを射抜いた。まさかの反撃に驚いた黒エルフは逃げ出した。

「逃げるなぁぁああああ!!!! 卑怯者ぉぉおおおお!!!!」

(※宝物判定を忘れました)

⑩最終イベント

(生命点:6 レベル:5 攻撃回数:2)

フリースクは脚を怪我したタチアニャを背負い歩き出す。今思えば、少し前にフリースクを狙ったのもあいつだったのではないか。ふつふつと怒りが湧いてくる。

そして入った部屋の中。アンデッドと化した黄昏の騎士が立っていた。
フリースクはタチアニャを部屋の隅に座らせ、聖水を取り出す。

黄昏の騎士は地下迷宮に戻ってから、この侵入者を迎え撃つにあたって考えていた。彼らは従者を連れていた。ならばそれを【誘惑】して味方につけられないか。
言葉に魔力を込めて対象を操る術を、騎士は身につけていた。
彼らのような強い精神力を持つ者には効かないかもしれないが、従者になら効くだろう。
そう思っていたのに、肝心の従者は負傷していた。前回もそうだった。あれは最早、ただのお荷物ではないのか?
騎士は諦めて正々堂々戦うことに決めた。

第0ラウンド
【聖水】 デイビッド ファンブル、フリースク成功
騎士 生命点6→4

── パリン。
デイビッドはカバンから聖水を取り出そうとして、力みすぎたのか、ビンを割ってしまった。

「しまった、力加減が……!」

彼が認識票を粉砕したことを思い出し、フリースクは思った。こいつの二つ名って、どちらかと言うと【怪力】とかじゃないの?

それはさておきフリースクは聖水を投げる。ビンは騎士の兜に当たって割れた。中の聖水が騎士に降りかかる。

第1ラウンド
【炎球】 ファンブル
フリースク 武器の持ち替え

【防御ロール】 デイビッド失敗、フリースク成功
デイビッド生命点8→7

フリースクが武器を持ち替えている横で、デイビッドが【炎球】を盛大に外した。騎士にはかすりもしない。
さらに距離を詰めてきた騎士に、デイビッドは吹っ飛ばされた。

第2ラウンド
【炎球】 成功
【攻撃ロール】 失敗
騎士 生命点4→3

今度こそ、デイビッドの【炎球】が命中した。フリースクも騎士がよろけたところを狙うが、鎧に弾かれてしまう。

「くっ……効いてねえな」

【防御ロール】 デイビッド失敗、フリースク失敗
デイビッド生命点7→6
フリースク生命点7→6

第3ラウンド
【炎球】 成功
【攻撃ロール】 成功
騎士 生命点3→1

デイビッドの【炎球】が騎士を直撃する。爆発の煙がフリースクの姿を隠し、騎士はフリースクを見失った。

「隙ありーっ!」

先程よりも手応えを感じる。ダメージは通っているようだ。

【防御ロール】 デイビッド ファンブル、フリースク クリティカル

黄昏の騎士の攻撃でデイビッドは傷を負ったが、フリースクが騎士の気を引き、合図とともに騎士から離れる。

「今だ、デイビッド! やれッ!!」

第4ラウンド
【炎球】 成功

デイビッドの【炎球】が騎士を焼く。騎士はその場に倒れ、二度と動かなかった。

デイビッドは魔法が掛けられた石弾が5個入った袋を拾う。スリング用の弾だ。生憎スリングは持っていないが、なんなら【武具創造】で創り出すこともできる。

◇◆◇

フリースクはまたしてもタチアニャを背負い、魔力切れのデイビッドに肩を貸しつつ村まで戻る。今度こそ黄昏の騎士を倒したことで、村人たちは安堵する。
誰かが呟いた。「誰が黄昏の騎士をアンデッドにしたのだろう?」

「──私だ」

声のする方を見ると、そこには黒いローブの魔術師がいた。かつてこの地域を支配していた魔術師セグラスだ。

「この土地は私のものだ。今も昔も変わらない。私を止めたければ、迷宮の奥まで来ることだ」

一方的にそう言うと、セグラスは姿を消した。

冒険を終えて、フリースクは打撃の両手武器を購入した。元々持っていた片手武器はデイビッドに譲った。

◇◆◇

以上、配信を元にしたリプレイ文でした。
ぜひ、お2人の配信も見てみてください!

水光 あんみつさん

手繰手 仁さん

GMを担当しました、寝子でした。

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