『バンドリ!』Afterglowの「STAY GLOW」を聞いた。

『バンドリ!』という作品について別に詳しいわけではない。
知っているのはブシロードが展開している「声優✕バンド」なマルチメディアプロジェクトで、近年はやたら攻めたストーリーをアニメで展開してたりするコンテンツで、『バンドリ!』に登場する双子の姉妹の誕生日が私と同じであることぐらい。
本腰を入れて理解しようと努めたのは、おそらく趣味の一環としてスマートフォン向けゲームの『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』を研究していた時期ぐらいだろう。アニメはまあそれなりに。
そんな私は言うまでもなくライトファンよりも更に軽いヘリウムぐらいの人間で、「知らないわけではない。知ってるとまでは言わない」という何とも言い難い微妙な立場の人間であるが、「聞きなよ。カバー曲も多いし」と昨年アルバムを頂いたので仕事の合間に真面目に聞いていた。
もらったのは「STAY GLOW」。Afterglowの2nd アルバムである。
聞いていてまず感じたのが「気持ちがいいほどストレート」なことだ。
歌詞にしてもメロディにしても。オリジナル楽曲にしてもカバー曲にしても。声の発し方も感情の乗せ方も素直で真っ直ぐで、どの曲を聞いていても爽快感を感じてしまう。
かといって技巧派的な部分がないわけでもなくて、「ストレートな表現だと受け取ってもらうための土台」がしっかりしている。荒削りな感じが全然しない。同年代や少し下あたりから性別問わずに共感/支持されそうな気がする。
作中での扱いはイマイチ思い出せないが、「ガールズロックバンドの音楽を聞いている」という体験が心地良い。好みである。
アレンジ的な面白さの話をすると、カバー曲はかなり面白い。
カバー曲と言ってもそれらの楽曲はバンドアレンジが施されていて、原曲とは違う楽曲になっているのだが、その方向性がいずれも「Afterglowのアレンジ」で。
何を聞いても「こういう楽曲を作る子達なら、この楽曲はこういうアレンジをするよね」で押してくるので、原曲と聴き比べてみると滅茶苦茶に面白い。
これはオリジナルとカバー曲を一緒のアルバムに収録したからこそ出来る面白さなので、一本のアルバムとして完成度を底上げしているような気がする。オリジナル曲がカバー曲を、カバー曲がオリジナル曲の良さを引き出し合ってる!
それにしてもバンドアレンジって楽しいなぁ。
バンド音楽自体は大変よく聞くのだが、「知ってる原曲のバンドアレンジ」は普段使ってないところで音楽を聞いている感じがして楽しい。もうちょっと積極的に摂取してみるか……。







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